●いて座M8 たて座M11ファインディングチャート

 この図は7月の午後11時ごろ、南の空を正面に向いて見上げた状態の図になっています。時間と場所に応じて図を回転したりしてまわりの星と対照して探してみてください。

 M8は、いて座の南斗六星の柄の部分にあたるλ星(λSgr)を視野に導入して、赤経微動を使って5度くらい西に移動すると、視野に入ってきます。空が明るくて南斗六星が確認できない時は、さそり座のアンタレスを視野に導入して、赤経クランプを緩めて東に20度ほど動かして周囲を探してみてください。

 M11は、たて座に目だった星がありませんから、わし座λ星(λAql 3.4等星)12番星(12Aql 4.0等星)の2つの星の並びを目印に、西に3〜4度視野を移動すると入ってきます。

 この他にも、先月紹介したM6・M7や、球状星団M22も見て楽しい天体です。望遠鏡や双眼鏡をこの付近に向けて、少し視野を移動するだけでたくさんの色とりどりの星たちを楽しむことができます。