2/25
 伊豆の達磨山で本日行われた彗星観望会には、多数の方のご来場をいただきありがとうございました。総勢で30人くらいの方にお集まりいただいたのではないでしょうか。私はNewtonのお2人と一緒に行動していたのですが、途中で現地から入ってきた報告では、駐車場に20cmくらいの積雪が有り車の乗入れができず、天気も芳しくないなど、「大丈夫かなぁ」と重いながら午後10時くらいに到着しました。
 到着時は、ちょうど雲が切れた瞬間のようで、ちょっともやがかかった程度できれいな星空が広がっていたので「楽勝じゃん」などと言いながら車を駐車場に強引に乗り入れてセッティングをはじめました。おおかたセッティングが終わってさあ極軸をあわせよう・・・という段階になったところで、また雲が。極軸はSP-DXの方しかあわせられずに、しばし休憩に入る。EM-200の方も鏡筒・カメラの取付を終えてパソコン(今回は一体型デスクトップも持って行きました)と接続して待機している間、最近撮影した画像を表示したりしていました。
 ときおり雲が切れるものの再び全天が晴れることなく、午前4時ごろにはあきらめて仮眠に入ってしまいました。今回は残念な結果に終わってしまいましたが、また近いうちに今度はもっと近い場所で観望会を行いたいと思っています。またこのページでお知らせしますので、是非ご参加ください。
 さて、その後の彗星「たち」ですが、2/23−24に私が撮影したものでは、百武彗星(C/1996B2)はいよいよイオンティルが見えてきて、明るさは7等くらいでしょうか。明るすぎて比較星が無い状態です。Hale-Boppも扇状の尾をはっきり確認できます。真夜中でも見えるシュチェパンスキ彗星(C/1996B1)は百武彗星に負けないほどきれいに見えています。また、宵のうちに見えるチェリュモフ・ゲラシメンコ彗星(C/67P)はただの拡散状ですが彗星らしく見えていますね。観測していないのはC/1995Y1の百武彗星。今晩は観測できるかな?。

 2/20
 いやぁ。けっこう降りましたね。雪。関東北部のふだん雪の無いところでも、今年はけっこう積雪があるようです。2/18は前日からの雪が残って、うちの庭でも5cmくらいの積雪でした。雪が降ると写真を撮りにでかけたくなる私。友人から朝電話があって、真岡鉄道で走っているSLを撮りに行こうということになり、出かけてきました。
 冬のSL、特に雪の日は最高のロケーションですね。真岡鉄道でSLが走り出したのは一昨年からなのですが、他の保存SLの運行のほとんどが春から秋だけなのに対して、ここでは初年度から通年運転をしています。当初は秋までの予定だったのが、予想以上の利用客があり、2年連続で冬も運行しています。茂木付近は一面の雪景色で、雪もけっこう激しく降っていました。夏なら煙突から出た煙は黒々としているのですが、この季節は最初は黒くても空に舞い上がると白くなっていくんですね。とにかく美しいのです。モノクロ写真の似合う風景ですね。
 話しが変わりますが、当社では取引各社にこのホームページで掲載しているのと同じ新天体データを、FAXで送信しています。このデータの取扱について最近わかってきたことがあります。あらかじめこちらに断って、自社のDMに入れているところもあれば、なにも断りもなく、それもあたかも自社で観測して計算したかのように書いて、コピーして配っているというところもあるようです。こういうところに、その会社の性格がよく現れてますね。私としては、計算前のデータはIAUCや国内外の観測者の好意で使用させていただいているのですから、自由に使っていただいていいと思っています。できれば「スターゲイズ」の名前をデータのどこかに書き添えておいて貰えればいいな。。。。と思っているんですが、皆さんはどう思われますか?。わざわざ「スターゲイズ」のロゴのところを自社の名前に変えて配っているというところもあるらしいので・・・。ちょっと考えてしまいました。

 2/12
 2/24に行われる「彗星観望会」の会場となる静岡県戸田村の達磨山の駐車場に、下見を含めて行ってきました。この場所の選定はNewtonの徳光さんによるもので、彼がハレー彗星観測の際によく行った場所だそうです。
 今回は私も含めて3名でいきました。西伊豆スカイラインは標高600-900mのところを走っているため、路肩には雪が残り、私たちが到着した午後11時ごろは路面が少し凍結するくらいの状態でした。そして、なによりも強い風。私のワゴン車が風で揺れるほどの強風が北西から吹いて大変な状態でした。視界は大変良好で、南から東にかけては文句無い暗い星空が地平線まで続いています。
 
 今回からCCD撮影用機材にビクセンのR200SSが加わりました。撮影結果については新天体情報のとおりです。予想通りかなりシャープな星像を結んでいますね。SP-DX赤道儀にあの風でもあれだけの画像が得られていますから、なかなかのものではないでしょうか。このM51とM101も昨日撮影してきた画像です。アルクトゥルスを基準星にして、Pyxisで自動導入させたもので、自動導入後の位置の調整はまったくしていません。この架台でもこの程度の精度で視野内に導入することが可能です。M51に写っている黒い丸は、チップを急激に冷却したときに起きる現象です。
 しかし、寒かった(^_^)。気温はさして低くないのですが、風があれだけつよいと、ずっと外にいるのはちょっと辛かったです。

 2/6
 いやぁ、それにしても彗星ラッシュですね。発見数そのものはけして多くはないと思うんですよ。しかし、こう立て続けに明るいものがでると、なんか起きるんじゃないかと心配してしまうくらいです。百武さんの発見された1996B2は、まさに地球に向かって突進してくる彗星。私の世代だと、「宇宙戦艦ヤマト」の白色彗星の世界ですね。
 しかし、あまりにも接近しすぎると、地球からの見かけ上、大きくぼやっと広がってしまい、思ったより明るく見えない可能性も高いですね。写真で狙われる方は、焦点距離の短いレンズで狙われるとよいでしょう。欲張って中心部を拡大しようなんて思うと、かえって何が写ってるのか解らなくなってしまうかも知れません。もちろん焦点距離が長くなればメトカーフガイドも必要になりますね。そういうときには、是非Pyxisをご使用ください(^_^)。
 ぜーんぜん話しが変わりますが、先日知り合いの受験のための写真を撮ったので、その焼付けのために久しぶりに部屋が暗室になりました。引伸し機はいつも設置してあるので、準備はそれほど時間はかからないのですが、印画紙がすっっっっごく古くなってて全体にカブっていたので、翌日あらためて買いに行ってきました。ついでに、学生時代に撮った写真から気に入っているものを何枚かプリントしてみました。いやぁ。なつかしいですね。この「独り言」でも、小出しにして紹介しようと思います。今回は、先日ここで紹介した鶴見線のクモハ12です。このころは、昼間の利用客の少ない時間に大川支線から出て鶴見まで出てきていたころで、近年ではいちばん元気に走りまわっていた頃ではないでしょうか。

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