2/3 ボストン→フィラデルフィア観光

 今朝も早々に身支度を整えて空港へ。外に出てみると昨日の寒さとは打って変わってあたたかい。Tに乗って空港から昨日と同じプロペラ機でフィラデルフィアに向かいます。

 空港で出発を待つ間に少しずつ天気が回復し、離陸のころには青空も見えてきました。フライト中はずっと良い天気で、プロペラ機ならではの低い巡航高度のため下界かよく見渡せて、とてもきれいです。

 飛行機が高度を下げてくると、郊外の広い家並みが見えてくるようになり、ほどなくフィラデルフィア空港に着陸。ゲートでは友人が出迎えてくれました。

 バゲージクレームに荷物を引き取りに行くと、またまた荷物が出てこない・・・。とりあえず手続きをして市内にタクシーで向かいました。

最初に訪れたのは、フランクリン科学博物館(Flanklin Institute Science Museum)です。4階建てのどっしりした作りの建物の中に、プラネタリウムやオムニマックスシアターといったアトラクションのほか、科学に関するあらゆる方面の展示が、直接触れたり感じたりできるように工夫されて展示されていました。

左は正面玄関 右は階段の吹き抜けにあるフーコーの振り子

地球の構造に関する展示 実際に触れて確かめることと同時に、文字や計算によってそれを立証できるような、教育的側面の大きい施設でした。

新聞の活版印刷の謄写板

 子午環の実物 どこの天文台にあったものかメモしてくるのを忘れてしまいました。

天体望遠鏡の歴史と用途についてかかれたパネル。上の行灯になっている部分は、下の写真のように望遠鏡で見ることができるようになっており、ピントをあわせると、小さな小宇宙などが見えるしくみになっています。実際に星を見つける楽しみが実感できて大変良い展示だと思います。

 プラネタリウムは、最新式のコンピュータ制御のもので、いままでのプラネタリウムのような球体はどこにもなく、中央に置かれた小さな半円形の投影機から、任意の位置に星座を投影することができ、地球以外の天体からの投影や、歳差なども表現できるようになっています。実際歳差による星座の移動もシミュレーションしていました。内容はやはり教育的なものが多いですね。
4階の天文関連の展示のとなりに、大きなスライディングルーフが設置されており、ツァイス製のカセグレンと屈折が設置してありました。あまり稼動しているようには見えなかったのですが、時期になると公開でもしているのでしょうか?。

 お昼過ぎに科学館を出て、ひとまず今日から4日間お世話になる「La Reserve B&B」にチェックインしてから、ベンジャミン・フランクリン・パークウェイにある博物館の中から、ロダン美術館とフィラデルフィア美術館に行くことにしました。

 フィラデルフィアのバスは、「SEPTA」(South East Pennsylvania Transportation)が運営しており、ボストンと同様トークンを使って乗車します。左の写真はそのトークンの表と裏です。

ロダン美術館前からセンターシティー方面を見る

ロダン美術館正面

 ロダン美術館は、世界的にも珍しいロダンの作品だけを集めた博物館で、入り口を入ると正面に有名な「考える人」があり、館内には著名人の銅像やアダムとイブの対像などが展示されています。決して大きくは無い美術館ですが、それだからこそ感じられる、大きな美術館や屋外では感じられないものがあるように思いました。

 右の写真は「カテドラル」と題された作品。友人のお気に入りの作品です。

 フィラデルフィア美術館は、全米3位の規模を誇る美術館です。数々の名作が200以上の展示室に非常に印象的に展示されていました。

 絵画以外にも、ガラス工芸や日本家屋や中国・インドなどの建築物も再現されており、トレビの泉もありました。たくさんの学生たちが思い思いに写生したりしていました。

 毎週水曜の夜には、夜まで開館して1Fのホールでコンサートなどが開かれています。この日は弦楽四重奏とピアノ独奏・フルートとギターのアンサンブルが30分ごとにありました。簡単な食事も提供されていて、写真のロブスターのチャウダーはおいしかった(^_^)。

 美術館からタクシーで友人宅を経由して宿泊先へ。朝届かなかったバッグも無事に届きました。かなり睡眠不足だったようで、ベッドに入るなりぐっすりと眠ってしまいました。アメリカに来てから時差ぼけのせいもあってゆっくり休めなかったので、ちょうどよい睡眠になったようです。


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