明けの明星、宵の明星といわれ、昔から親しまれている『金星』は、10月31日に、西方最大離角になります。このときの、金星の位置は、地球から太陽をみたときに、その太陽から一番離れた西側にあり、地球からは、明け方の東の空にみえています。光度は-4.5等の明るさですので、『明けの明星』というその名のとおり、ひときわ明るく輝いてみえますので、とても見つけやすくなっています。望遠鏡などでみてみると、ちょうど半月形にみえていますが、西方最大離角をむかえた金星は、半月形から満月形へとだんだん見え方が変化していき、それと同時に、地球からどんどん離れていくので、見かけの大きさも小さくなり大変みずらくなってしまいます。
地球の内側を廻っている、内惑星である、『金星』と『水星』。水星も、12月6日には西方最大離角になるので、金星と同じ明け方、東の空に輝いてみえます。細い月もでているので、ちょっと早起きをして、この惑星と月を一緒にみてはいかがでしょうか。 |