ちょっとひと工夫 〜自作と改造のススメ〜

               東京都品川区 吾妻秀一 25歳・システムエンジニア


マジックテープ
 私はホームセンターが大好きで、平気で1時間2時間とあちこち眺めては妖しいものを買い物かご に放り込み、財布をすっからかんにしてしまう。中でもマジックテープというのは色々と用途があって 常に備蓄しているほどだ。
 どんな所に利用しているのか実例を挙げて紹介したい。

  • 露よけヒーターの固定バンド
  • ヒーターの電源BOXをプレートに固定
  • 三脚に温度計を固定
  • ファインダーのキャップ紛失防止


    手芸・裁縫用のゴムで自作 裁縫が下手ですが使えればOK


    12VをRCAピンジャック経由で脱着する自作BOX

       


    あると便利な温度計  


    こうしておけば無くしません

     ほかにもPyxisのコントローラーやディスプレイを三脚とか鏡筒に付けられるようにしておくと 良さそうだなぁ・・・なんて考えは尽きません。


  • 鏡筒バンド
     鏡筒バンドの締め付け、しっかり締めておかないと長時間の撮影や自動導入なんかで誤差の 原因になりがち。ところが思いっきり締めすぎると撤収する時に低温で一層固くなってしまって 外せない時があったりする。
     そこで、締め付けのナットを六角のロングナットに変更し、ラチェットレンチを併用。これで 締め付け不足も解消され、撤収でも苦労することが無い。

  • 六角のロングナット
  • ラチェット式レンチ


    なかなか長いものが見つからないが、ハンズで発見できた


    1本で4つの径に対応したラチェットレンチ

     欠点は、工具を忘れた時にどうやって締めるか。スプリングワッシャーを1枚入れておくと 手でも結構締められる。


  • 電熱ヒーター
     湿気の多い日本では季節を問わず夜露に悩まされ、長時間の観望や撮影の妨げとなる。
     フードを極力長くすることで夜露が付きにくくすることが出来るが、特に湿気の多い夏場や 無風の晩はフードも無力。
     乾燥空気を送ったり桐灰懐炉・くす灰懐炉で加熱する等、方法はいくつかあるが、私は電熱 式のヒーターを愛用している。
     各望遠鏡メーカーや望遠鏡ショップで配線済みの完成品が売られているが、結構高価なので 裸線の状態のヒーターのみ購入し、配線材料やコネクタは秋葉原で安価なものを探して自分で 配線している。

  • 半田付けと絶縁
  • オーディオ用RCAコネクタ
  • 複数使用可能なターミナルBOX
  • FS78に常設
  • C8用フードに内蔵
  • 125SDHFに常設
  • 100SDUFに常設
  • カメラレンズ用


    ショートしないように熱収縮チューブを使用する


    コネクタ部に自分で半田すると案外壊れやすいのでケーブル付きを使用

       


    複数の鏡筒やカメラを同架しても大丈夫な集中BOX


    レンズセルの周囲にヒーターを固定したタカハシFS-78

       


    巻き付けフードの内側に内蔵したセレストロンC8


    レンズセルの周囲にヒーターを固定したペンタックス125SDHF

       


    内蔵出来ないのでフード周囲に固定したペンタックス100SDUF


    カメラレンズ汎用に作製、大型レンズには2つ使用

     これらのヒーターは車のバッテリーから電源を取ったり、DCワークのようなポータブル電源 で使用出来るため、汎用性が高い。しかし12V程度とはいえショートすると大電流が流れて 火災・破裂の原因になるため電極がショートしていないかどうか必ずテスター等でチェックして おきたい。


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