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愛知県 名古屋市 松田 昭市 さん 使用望遠鏡: Meade LX200−30 ・有効径305mm 焦点距離3048mm ・分解能/0.38秒 ・集光力/肉眼の1836倍 ・標準で64,359個の天体データベースを搭載し、天体の自動導入、自動追尾が可能 |
仕事から戻り、空を見上げると今日は快晴。それも新月だ。メシエ天体を撮像しよか、それとも去り行く火星でも観望しようか?こんな幸せ気分は天文を愛する人には理解して頂けると思います。私は名古屋市に在住する、今年42才になる平凡な(?)サラリーマンです。小学4年頃から好きだった星ですが、本格的に始めたのはなんと去年の秋頃、学生時代にミザール製10センチF6赤道儀をバイトして購入して一生懸命に見ましたが当時はなにぶんにも、今と違って周辺機材が高価で手が出ませんでした、またそれ以上に知識が乏しく(現在もですが)見たい天体が視野に入りませんでした。 |
ところが私に素晴らしい出会いがありました。そうですミードLX200シリーズです。セッティングが簡単な経緯台仕様でも見たい天体が次から次へ入ってくるではないですか!私は生まれて始めてメシエ天体を自分の目で見ることが出来ました。何万光年も旅して最終的に私の網膜にたどり着く、と言うことはひょっとすると今現在はこのメシエ天体は存在しないかも、なんて事を一人でぶつぶつ言いながら観望していました。 |
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すると今度はせっかく人生の貴重な時間をついやしているのだから、記録を残そうと思う様になりました。私の住む名古屋は田舎と言いながらも最近、光害に悩ませられる様になり、困惑していると、その悩みを今ブームの冷却CCDが解決してくれました。最初は望遠鏡にもなれていない状態での操作には最初戸惑いはありましたが、すぐに慣れることが出来ました。遥か何万光年の光がたった数分で記録出来る。なんと贅沢な趣味なんだろうか。 |
さて前置きが長くなりましたが早速私の観測環境をご紹介いや見て下さい。まずメインはMeade LX200−30です。よく言われるシュミカセは像が甘いなんて言われますがそこを口径でカバーしています。光軸が合っていれば鋭い宇宙が目の前に展開されます。但し欠点があります。それは重量です。鏡筒とフォーク経緯台一体で約35キロもあり、組立分解時に苦労しました。 |
そこで、スーパーウエッジ装着を期に簡易観測室を作ってしまいました。材料はホームセンターで調達し、約1カ月かけて完成しました。横約2.7m・縦約2.5m・高さ約2.1mで、ヒューマンコムさんもビックリ(?)。観測室から見上げる空は星の数こそ少ないですが、私にとってもう一つの宇宙です。苦労したのは屋根部分で最初はスライド式とか開閉式とか色々健闘しましたが、予算の関係上結局、4分割のフタを作成して順番に取り外す形態になりました。4分割のうち、最後の一つを付けた状態で観測準備室の完成です。ただその一つ一つが結構な重さで、望遠鏡を組立ていた時とあまり変わりません(スーパーウエッジはひとりで組立ては無理ですが)。 さて冷却CCDはもちろん武藤CV04L、低ノイズで決めました。オートガイダーはピクター201XTセッティングが簡単なところが良いです。その他は望遠鏡制御に定番ステラナビゲーターVer5、画像処理にステライメージ2等最近はやりのものになりましたが、やはり良いもは良いと思います。 |
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さあ最後にこんな楽しい趣味に出会った私は大変ラッキーだと思う反面、もっと若いうちにスタートしておけばと悔やむ思いも無いわけではありません。どうですかあなたも自分自身の宇宙を創造して見ませんですか? |
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