今回は投稿が少なかったため、手前みそながら私の撮った写真を掲載してしまうことにしました。
この写真を撮った望遠鏡は、かなり以前に双眼鏡メーカーさんで半端ものとしていただいてきた10cm双眼鏡用のレンズを使って作ったもので、焦点距離は300mm。低倍率で広視界が得られるものの、アクロマートレンズではどうしても星に色がついてしまいます。
しかし、実際撮ってみると、周辺部は確かにコマ収差が出ていますが、星のにじみが印象的でなかなか美しい写真になりました。他にもM42なども撮影してみましたが、思ったより良く写っているようです。
半分冗談で作ったこのレンズ。鏡筒は下水道の配管などに使われる塩化ビニール管の部品を使用して作りました。鏡筒本体は、VU管と言われる塩ビ管の中でも肉厚のあるしっかりしたものを使っています。レンズフード兼セルには、この塩ビ管を接合するときに使うジョイントを使い、接眼部側も外径の違うパイプを接合するときのジョイントの先に、BORGのヘリコイドTを取付てピントあわせができるようにしてあります。
鏡筒バンドも、家屋にパイプを釣って固定する時に使うバンドに、肉厚の鉄製L字金具をネジどめして、架台に固定できるようにしました。このVU管は、外径が115mmになっているため、実は望遠鏡メーカーの鏡筒バンドもそのまま使用することができます。あまり長い筒にしてしまうと重くなってしまいますが、アルミパイプなどに比べたら格段に安いですから、もしこのクラスの望遠鏡の自作を考えていらっしゃる方は検討してみてはいかがでしょう。
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