●みずがめ座球状星団M2のファインディングチャート(9月10日ごろの22:00ごろの南の空)

 わし座のアルタイル(αAql)と秋の四辺形からペガスス座を探して、ペガスス座のエニフ(εPeg)から少し南に下がったところにある、みずがめ座α星(αAqr)・β星(βAqr)を見つけてください。この2つの星と直角三角形をつくる位置にM2があります。みずがめ座α・β星は3等星なので、街中の明るい空ではちょっと見つけにくいかもしれませんが、火星やフォーマルハウト(αPsA)の位置と照らし合わせて、ファインダーや双眼鏡を使って探してみてください。

 M2以外にも、ペガスス座のエニフから星の連なりをそのまま延長したところに見つかるM15も、M2と並んで良く見える球状星団です。M15からM2へは、極軸の合った赤道儀であれば、赤緯クランプを緩めて13度南に移動するだけで視野に入ってきます。M15の方が見つけやすいので、この方法もおすすめです。

 この他、火星のすぐ近くには惑星の海王星(8.9等)も見えています。他の恒星とは明らかに違う光り方をしているのが、望遠鏡を通してみるとわかります。やぎ座のM30も見ごたえのある球状星団です。