巨大太陽黒点群出現中!(2014年10〜11月)

 太陽に大きな黒点が出現しています。10月18日ごろから見え始め、10月25日現在。太陽の自転によりちょうど地球から見て正面に見える位置にきています。自転により裏側に回りこむまで、あと5日程度は見ることができると思います。太陽観測フィルターを使えば、肉眼でも見ることができます。


 27日も自転で少し移動していますが、引き続き肉眼でも見やすい位置にあります。右の写真では、黒点が右上に移動したように見えますが、撮影した時間帯が前日より少し早いためで、同じ時間帯ではほぼそのまま右に移動した位置になります。薄雲がかかっていて、少し像がぼけた感じになってしまっていますね。

 このように継続して観察すると、太陽が自転していることも実体験としてみることができますね。


 29日には、太陽の淵に近づいてしまい、肉眼で見分けるのはちょっと厳しくなってしまいました。明日には裏側に周って見えなくなるでしょう。

 太陽の赤道付近の自転周期はおよそ28日ですので、再び反対側に見えてくるのは11月12日ごろになります。その間にどのような変化をするかはわかりませんが、注意して見ていきましょう。


2014年10月25日(右上)と27日(左下)・29日(右下)の太陽面
8cmF10屈折望遠鏡 + 金属皮膜太陽フィルター使用

 11月14日、太陽の反対側を周ってきた黒点が、再び地球の方向を向き始めています。太陽観測衛星SOHOの画像を見ると、活動が活発な領域が地球のほうを向き始めているのがわかります。

 望遠鏡で見る限りは、まだ黒点の大きな部分は見えてきていませんが、これからどのような変化をするかはわかりません。注意して見ていきましょう。


 11月15日は、一眼レフカメラに望遠レンズを取り付けて、小型望遠鏡・双眼鏡用太陽観測フィルターを使用して撮影してみました。天体望遠鏡と金属皮膜太陽フィルターの組み合わせよりは解像度が落ちますが、それでも今回の黒点は十分に写ります。

 双眼鏡にフィルターをつけて見ると、ほぼこの写真と同じように見えます。まだ太陽のふちに近い位置のためか、私の肉眼では黒点を見つけることはできませんでしたが、視力の良い人なら見つけられる大きさではないでしょうか。


 11月18日も15日と同じセットで撮影してみました。私の肉眼でもギリギリ見つけることができました。双眼鏡では、この写真と同じようにはっきりと見ることができます。


 11月21日は金属皮膜太陽フィルターと望遠鏡のセットで撮影してみました。拡大してみてみると、猫の足跡のように見えます(笑)。私の肉眼でも見つけることができましたが、10月のときよりはかなり小さくなっています。東の縁からはちょっと大き目の次の黒点群もみえてきています。

肉眼で直接太陽を見ては
いけません!

 太陽を観察するときには、太陽観測用フィルター等を併用して、適切な観察方法で見てください。太陽の観測は、フィルターや望遠鏡の使用方法を誤りますと目に回復不能の障害を与える可能性があります。各製品に付属の取扱説明書を良くお読みいただき、正しい使用法で観測されるようお願い致します。


2014年11月14日の太陽面
8cmF10屈折望遠鏡 + 金属皮膜太陽フィルター使用

2014年11月15日の太陽面
500mmF6.7レンズ→F9 + APS-C一眼レフカメラ
小型望遠鏡・双眼鏡用太陽観測フィルター使用

2014年11月18日の太陽面
500mmF6.7レンズ→F9 + APS-C一眼レフカメラ
小型望遠鏡・双眼鏡用太陽観測フィルター使用

2014年11月21日の太陽面
8cmF10屈折望遠鏡 + 金属皮膜太陽フィルター使用

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