(株)ニュートンとの共同観測による画像です。1600mmの焦点距離になると、かなり彗星らしい像になりますね。風邪が強くシーイングが悪かったため、星像がかなり歪んでいますね。

 日時 :1998年11月11日 23:20 (300sec) 
 架台 :タカハシ JP赤道儀+ノブオ電子 Pyxis
 光学系:セレストロンC-11+レデューサー(D=280mm fl=1600mm F=5.7)
 カメラ:武藤工業 CV-04 2×2ビニング 赤外カットフィルター付
 撮影地:埼玉県皆野町 ニュートン観測所


 ふたご座に月のいる中でとりあえず撮影してみました。若干ですが移動しているのが確認できるでしょう。カメラに付着したゴミが目だってしまっていますが、元画像では僅かに広がった尾も確認できます。明るさは予報より若干暗めでしょうか・・・。

 日時 :1998年11月7日 23:55 (60sec) 8日 1:40(JST)
 架台 :Meade LXD600赤道儀
 光学系:タカハシFC-76(D=76mm fl=600mm F=8) 直焦点
 カメラ:武藤工業 CV-04 2×2ビニング
 撮影地:当社ベランダ

 オーストリア・ウィーン東部のミヒャエル・イェーガー(Michael Ja:ger)氏は、10/23(UT)にぎょしゃ座北部を25cm F2.8シュミットカメラで撮影した2枚のフィルムから、12等の彗星らしい天体を発見。リンツのE.Meyer氏や日本の小島氏・阿部氏・青木氏・井狩氏・杉江等により同定観測され、仮符号C/1998U3が付けられています。
発見から10/27までの観測データから、以下のような軌道要素が計算されました。これによると、彗星は12月に近日点を通過し、現在より1等程度明るくなりそうです。また、この軌道は放物線を仮定した暫定軌道ですが、短周期らしいこともわかっています。今後の正確な位置観測が必要ですので、観測された方は是非ご報告下さい。日本からは引き続き大変良い条件で観測することができます。

Jager 彗星 (C/1998U3) 暫定軌道要素 (放物線)

近日点通過 = 1998/12/09.919 (TT)
近日点距離 = 2.66631 AU
近日点引数 = 138.252
昇交点黄経 = 313.194 (2000.0)
軌道傾斜角 =  17.842 

 時刻/ 0h ET  赤経 (2000.0) 赤緯    Δ     r    光度
  1998 Oct. 14   6 31.93  +41 23.7  2.323  2.733  12.7
            19   6 37.90  +41 28.6  2.258  2.722  12.6
            24   6 43.29  +41 32.4  2.195  2.712  12.5
            29   6 48.03  +41 35.0  2.135  2.703  12.5
       Nov.  3   6 52.10  +41 36.3  2.077  2.694  12.4
             8   6 55.46  +41 36.3  2.022  2.687  12.3
            13   6 58.07  +41 34.9  1.971  2.681  12.3
            18   6 59.89  +41 31.6  1.923  2.676  12.2
            23   7 00.93  +41 26.3  1.879  2.672  12.1
            28   7 01.19  +41 18.5  1.840  2.669  12.1
       Dec.  3   7 00.72  +41 07.7  1.805  2.667  12.0
             8   6 59.56  +40 53.7  1.775  2.666  12.0
            13   6 57.79  +40 35.9  1.752  2.667  12.0

(Ephemeris from IAUC7040)

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