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 実に半年ぶりの独り言になりました(^_^;。もうみんな見てくれてないかなぁ・・・。でも、カウントだけは増えているので、きっと見てくれていると思って、書いてみました。
 実は、今年に入ってからの「独り言ねた」は断片的に取ってあって、画像もたくさん用意してあるのです。なので、これから暇を見つけてぼちぼちと過去の分も書いていこうと思っていますので、気長に待っていてください。
 すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、今年に入ってから天文雑誌上から当社の広告が消えました。「どうしたの?」という反響が多少はあったのですが、「こんなもんか」って感じでした。やはり予想通り天文雑誌の普及度(認知度)は一般的なレベルより低いようですね。雑誌広告から手を引いた理由は書くと長くなりますが、おいおい時期を見て書いてみたいと思います。簡単に言うと、狭い市場での「顧客の取り合い」をしたくないというのが本音です。

 ここ数カ月、仕事の都合で大阪にでかける機会が多いのですが、普段は平日にいくことがほとんどなので、行楽などはしないでとんぼ返りするのがほとんどです。今回は土日にからんでいくことになったので、日曜日にちょっと遊んできました。といっても、やっぱり鉄道関係の面白いところを見てまわってきただけなんですけどね(^_^)。
 朝いちばんに行ったのは、生駒山の奈良県側にかかっている生駒ケーブルです。前日の夜に反対側の石切にいたので、そのまま阪奈道路を通って生駒山まできてみました。最初は新しくできた第二阪奈道路を使ってみようかと思ったのですが、わざわざ阪奈道路を使ったのは、天気がとても良かったので、大阪側の夜景を楽しもうと思ったからです。
 生駒ケーブルは、日本最初のケーブルカーとして大正7年から動いている歴史のあるケーブルカーで、生駒山上にある宝山寺などへの観光輸送はもちろん、日常生活路線としての役割も担う重要路線です。このケーブルカーが他のケーブルカーにない特徴がいくつかあります。
 1.複線運転している!
 大正7年の開通当時から多くの利用客があり、1本の線路では乗客をさばききれないことから、早くも昭和元年12月30日 に現在の複線運転が開始されました。全国どこを探しても、複線運転しているケーブルカーはどこにもありません!。複線運転といっても、普通の鉄道のように一方通行の運転をしているわけではなく、2本のケーブルカーがそれぞれ別々に運転されているだけで、中央の行き違い部分は複々線になっているわけです。
 2.昭和3年製車両が運転されている!
 先に開業した1号線は、車両を軽量・大型化するために昭和3年11月に新しい車両を投入したのですが、この年代物の車両がいまだに動いているのです!。外観は見るからに「古い!」リベットごつごつの車体で、背もたれは木製。通常は1日おきに1号線/2号線が交互に運転されているので、残念ながら私が訪れた日は2号線の運転日で乗ることはできませんでした。シーズンの休日や大晦日の終夜運転など輸送量の多いときは、2本同時に運転されます。
 3.踏み切りがある!
 鉄道なので踏み切りがある。というのはそれほど変な話ではないのですが、ケーブルカーというのは山の中にあるべきものなので、その線路を横切る道路というのはけっこう考えにくいものです。もちろん踏み切りの途中には線路と一緒にケーブルがあるわけで、その上を渡っていくことになります。踏み切りがしまるのは車両が通過するときだけなので、運転中ならケーブルは動いているわけです!。実際運転中に踏み切りを渡ってみましたが、「ごぉぉぉぉぉぉぉ」っという音とともにケーブルが動いている様子は、けっこう恐い(^_^)。ケーブルカーで車も通れる踏み切りがあるのはここだけではないでしょうか?。

 このケーブルカーに乗ったのは小学校3年のときだったので、ほとんどはじめてのようなものです。日曜の朝ですから、たくさんの観光客が乗り込んできました。ケーブルカーは定員をオーバーできないので、一応基本的なダイヤは決まっているものの、お客さんがいっぱいになると逐次発車します。生駒ケーブルは、この1号・2号線以外に、もう一本その上の遊園地につながる山上線という線路もあります。こちらは1号線と同じ昭和28年製の車両が使われています。

 生駒山を後にして、天理から名阪国道に入ります。名古屋と大阪を結ぶ高速は2本あり、1本は現在の大半の交通が通る名神高速。特に東京方面から直通の場合は、ほとんどが名神を使って入ってきます。もう一つは、この名阪国道です。国道25号線の計画道路として作られた、亀山から天理までの自動車専用国道です。両側でそれぞれ東名阪・西名阪の高速に接続されていて、最後まで残っていた東名阪の名古屋市内もつながったので、高速を通しで来ることができます。名神にくらべてアップダウンも大きいし、制限速度も60km/hなので若干時間はかかりますが、行く場所によっては距離も近く、トータル\1,000くらい通行料を節約できるので、私は名阪国道を使う機会が多いのです。
 伊賀PAで2時間ほど仮眠をしてから、終点の亀山から国道1号にはいって一般道にもどります。この日は東名阪のリフレッシュ工事に重なって、上は混んでいました。せっかく昼間に一般道を走っているので、どこか寄り道するところを考えていると、四日市にあるナローゲージの鉄道があることを思い出しました。近鉄内部・八王子線がそれです。
 ナローゲージとは、narrow(狭い)gauge(軌間)、つまり線路の幅の狭い鉄道のことです。日本には大きく分けて3種類のゲージがあり、JRや多くの私鉄で使われているのが「国内標準」の1067mm、新幹線や主に大阪の私鉄で使われている「国際標準」の1435mm、そして軽便鉄道などで多く使われていた762mmがあります。他にも、東京市電で使われていた1372mm(現在は京王線と都営地下鉄新宿線で使われている)など、ローカルなゲージも存在します。昔は全国にあったナローゲージを使った軽便鉄道も、いまでは近鉄でこの内部・八王子線と北勢線・そして山岳鉄道の黒部峡谷鉄道の3つだけになってしまいました。
(日本の鉄道のゲージについての文書をちょっと前に書いたことがあります。ここをクリックするとその文書が読めます。興味のある方は読んでみてください。)
 近鉄のナローに乗るのは初めてです。今回は内部線の方に乗車したのですが、写真のような普通の電車を2まわりくらい小さくしたような電車が2または3両編成で走っています。ナローゲージ特有の左右にふらふらと揺れるのりごこちは、普通の電車では楽しめません。片道16分の短い路線ですが、地元の人々には大切な足になっているようで、日曜の夕方でも席が全部埋まる程度の乗客がありました。
 四日市を後にして、まだ日が高い時間でもあるので、高速を使わずにゆっくり一般道を使って帰ることにしました。国道23号で名古屋に出て、いつもは豊明ICから1号線にはいるところをそのまま23号線を蒲郡まで走ってみました。豊橋から1号線にもどって、かたくなに有料バイパスは走らずに静岡県内を横断。富士川を渡ったところにある道の駅で2時間ほど仮眠をして、沼津から国道246号へ。時間がだいぶ遅くなってしまったので、御殿場から厚木だけ東名高速を使い、129号・16号を通って帰ってきました。高速代だけでもバカにならないので、経費節約にはなったかな?(^_^)。

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