Comet Hyakutake(1995Y1)  12/25早朝、鹿児島県姶良郡隼人町の百武ゆうじさんは、てんびん座とケンタウルス座の境界付近で彗星状の天体を発見し、国立天文台と中野主一氏に報告しました。翌26日早朝に、千代田観測所の小島卓雄氏と八が岳南麓天文台の串田嘉男氏により同定観測され、仮符号1995Y1となりました。

 近日点をすぎて、たいへん美しい彗星になっていますね。

 日時 :1996年2月28日 午前4時49分20秒(JST)
 光学系:ビクセンR200SS 20cm反射 焦点距離800mm F4
 架台 :タカハシEM-200赤道儀+ノブオ電子天体自動導入コントローラーPyxis
 カメラ:SBIG ST-6 露出120秒 光映舎製カメラアダプター使用
 撮影地:埼玉県蓮田市


 C/1996B2が発見されてしまって、その前に百武さんが発見したこの彗星も影薄くなってしまいましたね。

 日時 :1996年2月12日 午前4時18分55秒(JST)
 光学系:ビクセンR200SS 20cm反射 焦点距離800mm F4
 架台 :ビクセンSP-DX赤道儀+ノブオ電子天体自動導入コントローラーPyxis
 カメラ:SBIG ST-6 露出60秒 光映舎製カメラアダプター使用
 撮影地:静岡県戸田村達磨山


 

 1/25早朝撮影した百武彗星(1995Y1)です。ここしばらく天候に恵まれず、夜になると雲が出る日が続いていましたが、ようやく雲が切れました。
 移動速度も早くなってきましたね。明るさはいま一つ予想より暗い感じがします。この画像から読める光度は、全光度で9.5等・核光度で12.0等です。
 今テスト中のCCD専用8cmF6.25反射で撮影したものですが、光度が低いと迷光が入ってしまい、ご覧のようなカブリが生じます。フラットフィールド補正をするべきなのですが、今回は特別な処理は行わずに掲載します。もう少しピントがシャープになるといいんですけどね。次の課題ですね。

 撮影データは以下のとおりです。
 日時 :左 1996年1月25日 午前3時57分39秒(JST)
    :右 1996年1月25日 午前4時33分46秒(JST)
 光学系:8cm反射 焦点距離500mm F6.25(自作)
 架台 :ビクセンSP-DX赤道儀+ノブオ電子天体自動導入コントローラーPyxis
 カメラ:SBIG ST-6 露出120秒 光映舎製カメラアダプター使用
 撮影地:埼玉県蓮田市


 

 1/4早朝撮影した百武彗星(1995Y1)です。約15分の時間差で移動していることがわかりますね。
 自宅の屋根の上で撮影したため、風の影響で星像が流れてしまっています。また、市街地のためかなり明るい空での撮影となっています。このような悪条件でも、冷却CCDを使えば簡単に天体を捕らえることができるのです。

 撮影データは以下のとおりです。
 日時 :左 1996年1月4日 午前5時09分47秒(JST)
    :右 1996年1月4日 午前5時24分56秒(JST)
 光学系:タカハシFC-76+レデューサー 合成焦点距離約500mm 
 架台 :ビクセンSP-DX赤道儀+ノブオ電子天体自動導入コントローラーPyxis
 カメラ:SBIG ST-6 露出60秒 光映舎製カメラアダプター+赤フィルター使用
 撮影地:埼玉県蓮田市

 赤フィルターは、光学系の色収差の補正のために使用しています。このため、彗星は眼視光度より暗く(12.2等)写っています。


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