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C/2020 F8 SWAN彗星 5月の明け方の空で肉眼でも見えるかも?

 新型コロナウイルスの影響で世界各国の天文台や研究機関も休業状態のところが増えていますが、そんな中、オーストラリア ヴィクトリア州スワンヒルのアマチュア天文家マイケル マッティアッツォ(Michael Mattiazzo)氏が、NASAが1995年に打ち上げた太陽観測衛星SOHOに取り付けられている太陽風を観測する装置SWANが3月25日に撮影した画像に、彗星らしい天体が写っているのを発見しました。

 世界各国の天文台ではすぐに観測できる状態にない中、マッティアッツォ氏をはじめ南半球のアマチュア天文家がこの天体を観測して報告したデータから、国際天文連合(IAU)小惑星センターで暫定軌道が計算されました。これによると、この彗星は大きな軌道傾斜角を持つ逆行彗星(太陽系の天体と公転方向が逆回り)で、現在地球から約1.27AU・太陽から約1.11AUの距離にあり、5月12日に地球に約0.56AUまで近づき、その後5月27日に太陽に約0.43AUまで近づくことがわかりました。また、彗星にはC/2020 F8 (SWAN)の符号が付けられました。

 現在はつる座の方向にあり、日本からは南に低いため見ることができませんが、軌道傾斜角の大きな逆行彗星のため、これから急速に北に向かって移動し、ゴールデンウイークごろから明け方の東の空で見え始め、地球最接近の5月12日には明け方の東の空でうお座の方角に見えます。太陽最接近の5月27日にはペルセウス座の方角に見えるので、日本では夕方と明け方の両方の空で見ることができます。地球接近から太陽接近までの期間、彗星が現在の明るさを維持したとすると、暗く見積もって5等星くらい・明るく見積もって2等星くらいの明るさで見ることができるかもしれません

 右の写真は、発見者のマッティアッツォ氏が4月11日に28cm反射望遠鏡にAPS-C一眼レフカメラを取り付けて撮影したC/2020 F8彗星です。月明のある空での撮影のためまだ鮮明ではありませんが、かなり期待できる彗星ではないかと思います。

 また、アメリカ ハワイ大学がNASAからの助成をうけて地球と衝突する可能性のある天体の検出を目的として進められているアトラス(ATLAS = Asteroid Terrestrial-Impact Last Alert System)プロジェクトが2019年12月28日に発見した彗星(C/2019 Y4)も、5月23日に地球に約0.78AU5月31日に太陽に約0.25AUまで接近します。明るくなることが期待されていましたが、接近を前に分裂してしまい、少し暗くなってしまいました。それでも、これから太陽に近づくにつれて明るくなることが期待されています。

 この2つの彗星は、地球からの見かけ上5月23日前後に明け方の東の空の同じ方角に見えることになります。彗星の明るさがその時どのくらいになっているかはまったくわかりませんが、もしかすると素晴らしい眺めになるかもしれません。

(2020年4月13日)

◆南半球の観測者からの画像など、最新の情報は当社Facebookページで随時更新しています。


2020年4月11日のC/2020 F8 SWAN彗星
セレストロンRASA-11 +APS-C一眼レフ
Michael Mattiazzo氏撮影


 2020年3月20日のC/2019 Y4 ALTAS彗星
セレストロンCPC1100-J + HyperStarIII (560mmF2)
APS-Cミラーレスデジカメ
30秒露出 埼玉県堂平山

●5月1日〜31日の午前3時30分ごろの東の空


カラー版


プリントアウト用

 このファインディングチャートは東京での午前3時30分ごろの東の空の図です。大阪では約20分後・福岡では約40分後がほぼ同じ空になります。チャートには4等星までの星を載せています。日付のある水色の●がC/2020 F8 SWAN彗星・オレンジ色の●がC/2019 Y4 ATLAS彗星の位置を示します。図には2日おきに位置を記載していますので、その間の日に見るときには、その中間付近を捜してみてください。

 C/2020 F8 SWAN彗星は、みずがめ座からうお座・おひつじ座を通ってペルセウス座へと東に移動していきます。上の図を参考に、彗星より先に昇ってきているペガスス座やアンドロメダ座などの星の並びから見当をつけて探してみてください。彗星が東の空の水平線から昇ってきてから朝焼けが始まるまでの時間はほとんどありませんから、なるべく東の空が水平線近くまで開けた場所で探してください。

 C/2019 Y4 ATLAS彗星は、きりん座からペルセウス座を通っておうし座へと西に移動していきます。上の図を参考に、北極星やペルセウス座などの星の並びから見当をつけて探してみてください。

 彗星を見つけるときは、下に掲載した当社オリジナル双眼鏡など、なるべく視野の広く(倍率の低く)口径の大きな双眼鏡や、2インチ広視界アイピース焦点距離の長いアイピースを使って倍率を低くした望遠鏡で探してください。望遠鏡の場合は、天体自動導入装置があると大変便利です。

 天体自動導入望遠鏡をお持ちの方は、右の座標を入力すると自動導入ができます。

●Meade AutoStarおよびAutoStar IIの場合
Object→User Object→addで座標を入力してデータを追加してから、その追加したデータを「Select」すると自動導入します。

●Meade AutoStar III(LSシリーズ)の場合
Objectモード(天体の選択モード)でコントローラの一番下にある「MODE」キーを押して現在の座標を表示してから「GOTO」キーを押し、目標の座標を入力してから「ENTER」キーを押すと、目標の座標を自動導入します。

●Sky-Watcher / Sky Explorer SE-GT SynScan(日本語版)の場合
カタログの選択モードでユーザーキー(9キー)を押し、「座標の入力」を選択→「1)RA-Dec」で1キーを押して座標入力→任意の番号に保存してから、その番号のデータを「座標の取得」で呼び出し、確認キーを押して自動導入します。

●SynScan Wifiアダプタ / AZ-GTi SynScan appの場合
「ユーザーオブジェクト」→「天体」を選び、「現在の対象」の代わりに適当な名前(C/2020 F8など)と座標を入力してから「+」を押してオブジェクトを登録し、上の「導入」をタップすると自動導入します。

●NexStar+(日本語版)の場合
Menuキー(7キー)を押して、「マニュアルにて赤経 赤緯を設定・移動」を選択して座標を入力し、Enterキーを押して自動導入します。

●NexStar Evolution・COSMOS 90 Wifiの場合
Celestron SkyPortal appのSearchからComet→C/2020 F8(SWAN)を選び「Goto」をタップすると自動導入します。

C/2020 F8
SWAN彗星
の座標
(日本時間3時00分)

日付 赤経(R.A.) 赤緯(Dec.)
5/1 23h56m.8 -17゜41'
5/2 00h01m.8 -15゜42'
5/3 00h07m.1 -13゜32'
5/4 00h12m.7 -11゜12'
5/5 00h18m.8 -08゜40'
5/6 00h25m.3 -05゜56'
5/7 00h32m.8 -03゜00'
5/8 00h39m.8 +00゜08'
5/9 00h47m.9 +03゜27'
5/10 00h56m.5 +06゜55'
5/11 01h05m.9 +10゜32'
5/12 01h15m.8 +14゜13'
5/13 01h26m.5 +17゜55'
5/14 01h37m.8 +21゜35'
5/15 01h49m.8 +25゜08'
5/16 02h02m.4 +28゜29'
5/17 02h15m.5 +31゜37'
5/18 02h29m.0 +34゜27'
5/19 02h42m.8 +37゜00'
5/20 02h56m.8 +39゜12'
5/21 03h10m.6 +41゜04'
5/22 03h24m.3 +42゜37'
5/23 03h37m.5 +43゜52'
5/24 03h50m.2 +44゜50'
5/25 04h02m.2 +45゜33'
5/26 04h13m.5 +46゜02'
5/27 04h24m.0 +46゜19'
5/28 04h33m.6 +46゜27'
5/29 04h42m.5 +46゜26'
5/30 04h50m.5 +46゜18'
5/31 04h57m.8 +46゜04'

C/2019 Y4
ATLAS彗星
の座標
(日本時間3時00分)

日付 赤経(R.A.) 赤緯(Dec.)
5/1 05h18m.6 +60゜07'
5/2 05h14m.7 +59゜38'
5/3 05h10m.9 +59゜09'
5/4 05h07m.1 +58゜38'
5/5 05h03m.2 +58゜05'
5/6 04h58m.4 +57゜31'
5/7 04h55m.5 +56゜56'
5/8 04h51m.6 +56゜18'
5/9 04h47m.6 +55゜38'
5/10 04h43m.7 +54゜56'
5/11 04h39m.6 +54゜12'
5/12 04h35m.5 +53゜24'
5/13 04h31m.4 +52゜33'
5/14 04h27m.2 +51゜38'
5/15 04h23m.0 +50゜39'
5/16 04h18m.8 +49゜35'
5/17 04h14m.5 +48゜27'
5/18 04h10m.3 +47゜12'
5/19 04h06m.0 +45゜52'
5/20 04h01m.8 +44゜24'
5/21 03h57m.7 +42゜49'
5/22 03h53m.7 +41゜06'
5/23 03h49m.9 +39゜14'
5/24 03h46m.4 +37゜14'
5/25 03h43m.2 +35゜06'
5/26 03h40m.5 +32゜49'
5/27 03h38m.4 +30゜26'
5/28 03h37m.0 +27゜58'
5/29 03h36m.5 +25゜29'
5/30 03h36m.8 +23゜02'
5/31 03h38m.2 +20゜41'

C/2020 F8 SWAN彗星 軌道要素

近日点通過 = 2020/05/27.53136(TT)
近日点距離 = 0.4303722 AU
近日点引数 = 68.16088
昇交点黄経 = 260.03857 (2000.0)
軌道傾斜角 = 111.04890
離心率 = 1.0008629

C/2019 Y4 ATLAS彗星 軌道要素

近日点通過 = 2020/05/31.01727(TT)
近日点距離 = 0.2528453 AU
近日点引数 = 177.41138
昇交点黄経 = 120.56838 (2000.0)
軌道傾斜角 = 45.38008
離心率 = 0.9992194
(Ephemeris from M.P.E.C. 2020-H235)

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