愛知県豊橋市のアマチュア天体観測家 長谷田 勝美氏は、3/6に2台の10cmF4レンズで撮影した35mm版フィルム(コダックT-Max400)から、たて座に10.6等の新星らしい天体を発見しました。また、続いて3/14に撮影したフィルムには11.6等で、発見より早い2/7に撮影したフィルムにも12.0等で写っていることがわかりました。
 京都大学大宇陀観測所の植村氏と加藤氏は、このデータを元に3/15にこの天体を冷却CCD(フィルターなし)で撮影した画像には11.2等で写っており、その画像から九州大学の山岡氏が測定した天体の位置は以下のとおりです。

  α = 18h34m03s.16   δ = -14゜45'11".5  (J2000.0)

 長野県南佐久郡の高見沢今朝男氏によると、この天体の位置には2/10に撮影したフィルムに12.2等で写っており、それ以後2/12・2/17・3/3・3/9のフィルムからも確認でき、3/3には9.9等で写っているとのことです。また、去年11/10以前に撮影したフィルムには写っていないとのことです。
 現在各地でスペクトル観測を行っています。最近この付近を撮影した写真をお持ちの方は、是非写真をチェックしてみてください。もし写っていましたらご報告をお待ちしています。

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