北海道名寄市の佐野康男さん(名寄天文台)は、やまねこ座の小宇宙UGC4107(α= 7h57m01s.8 δ = 49゜34'+04" 13.7等)を11/25に28cmF6.3反射望遠鏡で撮影したCCD画像(赤フィルター使用)から、16.7等(R光度)の超新星らしい天体が出現しているのを発見しました。
 超新星の位置は以下のとおりです。

  α=7h57m02s.82  δ=+49゜33'40".2  (J2000.0)

 この位置は、小宇宙の中心から東に10"・南に20"の位置になります。「Real Sky CD」のDigital Sky Surveyには、この位置に恒星は無いとのことです。八ヶ岳南麓天文台の串田麗樹さんが11/26に40cmF5反射では、16.1等(フィルター無しCCD)で観測されています。
 現在、世界各国でスペクトル観測などがされていますが、通常の超新星とは異なったスペクトルが観測されており、UGC4107の赤方変移とは異なったデータも得られているため、距離が異なる可能性もあるようです。まだ超新星と決まったわけではないため、仮符号はつけられていません。今後の観測が注目されます。

 この他、11/21、アンドロメダ大星雲の伴星雲NGC205に、18.8等の新星が出現しているのを、北京天文台のチームが発見しています。

最近の天文現象・新天体情報等へ戻る