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スターライトキャラバン2008 Summer 開催各地の様子

●7月11日(金) 千葉県木更津市立祇園小学校

 この夏第一回目は、本来の期間よりちょっと早いプレ開催となった木更津市の小学校。当初は10日の予定だったのですが、まだまだ梅雨の真っ最中で雲も多く、どうせ同じ曇り空なら一日延期しましょうという担当の先生と校長先生の判断により、翌日11日に行われました。
 夕方学校に到着し、空は若干の晴れ間があるものの、あまり期待はできないなぁと思いながら2台の望遠鏡をセット。この場所は成田も羽田も離発着のコースになっているので、空のどこかにはいつも飛行機がいる。でも、それで逆に雲までの高さがわかる。高いところの雲はだいぶ切れてきているようで、地上で熱せられた空気が上昇してできる積雲が、比較的早い速度で西から東に動いている。望遠鏡をセットしている途中で、上空の低いところに差し掛かった積雲から、ぱらっと小雨が降ってきた。望遠鏡を片付けなければならないほどではないが、ちょっと心配・・・。しかし、その雲が東に去ると、西からの太陽の光に照らされて、きれいな虹が現れました!。
 望遠鏡のセットを終わって一息つきながら、先生のご用意いただいたお弁当をいっしょにたべながら、今夜の打ち合わせをする。お弁当は木更津名物になっているバーベキュー弁当!。駅弁にもなっている人気弁当で、外装にはたぬきの絵が描かれている。童謡として有名な「ぽんぽこぽんの〜っぽん♪」に出てくる證誠寺(しょうじょうじ)はここ木更津にある。
 子供たちは学校が終わってから一旦家に帰り、18:30に再度保護者と一緒に集合。今回は4年生の理科の授業の一環として行われているのですが、それ以外に興味のある生徒も集まって、総勢200人を超える盛大な会となりました。集合のころはまだ空が明るかったのだけれど、すでに青い空の中に月が見え始めている。子供たちに今月が見えている位置と自分が立っている場所、そして地上の目印を覚えさせてから、クラスごとに望遠鏡に並んでまずは月を見てもらう。時折雲に隠れながらも、全員が月を見ることができました。その間に、どんどんと晴れ間が広がり、いつのまにか快晴になっているではありませんか!。きっと子供たちの日ごろの行いが良いのでしょう。昼間思ったより気温が上がらなかったので、積雲があまり発達せず、海風に流されてきれいに晴れ上がってくれたのですね。
 きれいに晴れ上がった空で、みんなで一番星探し。最初に見つけたのは保護者のお母さんでした。ほぼ天頂近くに見えたアークトゥルスが今日の一番星。麦の刈り入れの時期に空の高いところに来ることと、麦の穂先のように金色に輝いているので、日本では「麦星」とも呼ばれる星。月が見終わったら、アークトゥルスを望遠鏡に入れる。
 そのうちだんだんと他の星も見え始め、おとめ座のスピカや夏の大三角も見え始める。今日最後の天体ははくちょう座の二重星アルビレオ。4年生たちは、最初に月を見たときの場所にもう一度立って、月がどの方角にどのくらい動いたのかを自分の目で確かめてから、保護者と一緒に三々五々解散。
 最後まで残っていた興味のあるご家族や先生には、おまけとして東の空から上ってきた木星も見てもらう。気流がとても安定していて、まだ空の低いところなのに本体の縞模様が4本くらい確認でき、大赤斑もはっきり確認できる。

 第一回目から天気が悪くてだめかなぁと思ったのですが、予想外に良い天気になって良かったです!。


7月22日(火) 栃木県さくら市立喜連川中学校


 昼間事務所にいる間はとても良い天気になったのですが、北関東ではこの時期西からの風が入ると、山を越えてきた空気が雲になるため、夕方からどうしても雲が広がりやすくなる。でも、順延してしまうと翌日はさらに気温が高くなり夕立が降りそうだったので、先生と相談して午後4時過ぎに開催を決定。急いで車に機材を積んで学校に向かう。小山付近まで快晴だったのに、宇都宮に近づくにつれて西からの低い雲がたちこめて、ぽつぽつと雨が降り始める。それでも、鬼怒川を渡るあたりからは少し晴れ間も見えて、とりあえず雨の心配はなさそうだ。

 会場の学校には集合時間よりちょっと遅れて到着。すでに生徒や保護者が待っている。今回の参加者は全部で18人。ちょっと雲は多いものの、まったく見られないという状態ではない。少しずつ暗くなっていく空を見あげながら、望遠鏡をセッティングする。みんなが持っている望遠鏡のイメージと、スターライトキャラバンで持ってきている望遠鏡のイメージはやはり違うようで、みんなは白くて長い鏡筒の望遠鏡のイメージが強いらしい。そこで、望遠鏡の仕組みからすばる望遠鏡の話に入り、なぜ日本の望遠鏡がハワイにあるのか?をみんなで考えてもらう。「日本の土地が高いから」「遊びに行くところがたくさんあるから」といったユニークな答えもあれば、「天気が良いから」「空が近いから」というまともな答えも聞こえてきた。なぜ空が青いのか、そして地球の大気が宇宙からの天体の光に及ぼす影響について説明する。
 雲間から見えた今日の一番星は南の空の木星。やがて天頂近くのアークトゥルスやベガも見え始め、会の中盤にはかなり雲が切れてくる。しかし、木星・アークトゥルス・アルビレオを見ただけで予定の終了時間になってしまった。それでも、とても落ち着いた気流で木星の縞模様は全員が3本以上確認することができました。

7月28日(月) 岡山県倉敷市立玉島北中学校

 倉敷はもうスターライトキャラバンでは毎度おなじみの街ですが、今回ははじめて開催の中学校。新幹線の車窓からも見えるとてもユニークなデザインの学校です。
 一旦ホテルにチェックインして仕事のメールなどを片付けて、一息ついてから外に出ると、東からの雨雲が追いかけてきている。ぽつぽつと雨も降り出して、いやだなぁ・・・と思いながら学校に到着。担当の先生と話し合って、天気を見ながらとりあえず構内の集会室に望遠鏡を組み立て、雨が過ぎるのを待つ。
 集会室の窓から見える山陽自動車道の高架を望遠鏡で見たりして、望遠鏡の構造や歴史について話しているうちに、雲はどこかに消えて晴れ間が見え始めました!。望遠鏡を外に出して見えている星を星座早見板を頼りに見つけていく。星の名前にアラビア語が多いのは、星座の起源がチグリス・ユーフラテス文明に由来するものであることなどを話す。
 最初のうちはまだ木星が雲の中で見えなかったので、アルクトゥルス・アルビレオを見てからM11を見て、最後に木星をみて終了。残った生徒さんと先生で、M57とM13を見てから撤収。先生たちとご飯を一緒に食べてホテルに戻ってきました。

 (参加した生徒からの感想を、先生よりお送りいただきました。こちらのページに紹介しています。)


7月29日(火) 岡山県倉敷市立庄中学校

 倉敷はこの日も朝からうだるような暑さ。ガソリンも高いし、あえて行きたいところもそれほど無いので、チェックアウトギリギリまでホテルにいて、10:00すぎに車を走らせる。 倉敷周辺には、天文関係の施設が結構多い。まずは市の施設である倉敷市科学センターへ。最近科学展示がリニューアルされたということで足を運んできました。その後、お天気がいいので鷲羽山へ。現在は瀬戸大橋が一望できるのだけれど、橋ができる前からここは景勝地だった。むしろ、橋ができてから島なみの見晴らしが悪くなったかも・・・。
 山を下りて市街地に戻り、高梁川を渡ってとなりの旧鴨方町へ。今は浅口市の一部になっている。竹林寺山という小高い山の上には、国立天文台の岡山天体物理観測所がある。ここには、昭和38年に作られてから、長年日本最大の望遠鏡だった188cm反射望遠鏡がある。現在は兵庫県の西はりま天文台の2m望遠鏡「なゆた」に1位の座を譲っていますが、それでも現役バリバリの観測用望遠鏡です。
 だいぶ日も西に傾いてきたのだけれどまだ時間があるので、カーナビで美星天文台の場所を探してみる。ここからは思ったより距離が近いようなので、ちょっと寄り道して行ってみる。天文台そのものはあまり規模は大きくないのだけれど、そのとなりにある「スペースガード協会」が設置した1mと50cmの望遠鏡のほうが目立つ。スペースガード協会は、地球に衝突する可能性のある小惑星をいち早く検出することを目的として活動している団体で、同時に地球を取り巻いているスペースデブリ(使われなくなった人工衛星や打ち上げロケットの破片などの宇宙ゴミ)の検出も行っています。ある意味で、宇宙開発の最先端を担っている場所でもあります。

 時間もちょうど良いころあいになったので、今日のスターライトキャラバンの開催地へと向かう。先生にご挨拶してから校庭に機材を組み立てていると、南の空に美しい積乱雲が昇っているのが見える。昼間かな暑くなったので、今日もあちこちで雷が鳴りそうだ。北からの雲が少しずつ伸びてきて、ここの頭上にも少なからず雲が・・・。
 参加者の生徒たちが集まり、簡単に挨拶をしてから校庭に出る。しかし、さっきの雲が広がってしまい、一番星探しができない・・・。雲が広がって晴れ間を待っている間に、いるときに参加者の集中力をどう切らさずに過ごすかは、毎回問題になる点。
 しかしその後、空はすっきりと晴れ、短い時間でしたが木星やアルビレオなどを見ることができました。先生方と近くのお店で夕食をいただいてから、車に乗って帰路につきました。


8月6日(水) 福岡県大任町立今任小学校PTA

 今回のスターライトキャラバンは西側に開催地が固まりましたが、その中でも最も西だったのが福岡県の大任町。夕方17:00過ぎに小倉駅から日田彦山線のキハ47×2に乗り込む。1時間ほど乗って香春駅で下車して、先生に迎えに来てもらって学校へ。道中、炭鉱で賑わっていた頃と比べて、すでに人口が1/5になっていることとか、地域的就職難の話をする。田川市と姉妹都市になっている夕張のことも必然的に話になる。そして、今石油でわいている中東の国のことも話題になる。それでも、今もここには人が住み、街をなんとかしようとしているのだ。

 廃鉱山や工場があちこちに見える丘の上に建っている小学校が今日の会場。4〜6年生まで30人ほどの生徒とその保護者が対象。お天気は申し分の無い快晴!。みんなが集まったところで、いつものように一番星探し。今日はほとんど全員が同時に木星を見つけた!。じきにベガ・アークトゥルスも見えてくる。今回のキャラバンでここまでの快晴ははじめてで、月・木星・ベガ・アルビレオ・M11と、近い順から天体を見ることができました。都会の子供たちと違って塾とかに通って得た知識が無いので、先入観がなく見たものに素直に感動してくれるのはとてもうれしい(^_^)。
 終了後駅まで送っていただいて日田彦山線の最終列車で小倉に戻り、小倉に泊まるときはここにいく!というラーメン屋さんへ。昔と変わらずおいしいラーメンです♪。

後日、子供たちから手作りの感想文集を贈っていただきました。ありがとうございます!。

8月26日(火) 愛知県豊川市立南部中学校(2年2組)

 月めぐりの関係でしばらく日程が空いて8月下旬。本当は前日の25日に開催を予定していたのですが、あいにくの天気・・・。それも、お見事に日本海の暖かい低気圧と冷たいオホーツクの高気圧が張り合ってしまい、日本付近に雲が停滞する構図。真夏にこんな気圧配置になるのは私の記憶ではけっこう久しぶり。なんて笑ってられない。これでは今週いっぱい曇ってしまう・・・。
 翌朝、起きてみるとやはり雨。あ〜。だめかなぁ。でも今日は行かなければ。列車に乗って西に向かうと、丹奈トンネルを越えたあたりから急に晴れ間が広がる。これなら最低でも木星は見えそう!。学校につくと、ちょうど担当の先生も外出から帰ったところで、初対面なのに私だとわかったようで声を掛けていただきました。お茶をごちそうになってからセッティング開始。空はさきほどと変わらず、なんとか木星は見られそう。絶望的と思われた昨日から考えれば、ぜんぜんOK!。18:00に生徒が集合し、よく設備の整った図書室で事前オリエンテーション。今回は愛知教育大学の天文サークルの方も参加してくださった。今回は、学校祭での発表テーマに天文や宇宙を選んでくれたクラスの生徒が対象。すでにいろいろなことを調べている生徒ばかりなので、質疑応答もとても熱心だ。生徒が作った望遠鏡を見せてもらって、1609年にガリレオがはじめて望遠鏡を宇宙に向けたことを話し、来年の世界天文年のことも紹介しました。
 夕焼けがだいぶ暗くなった19:00過ぎに校庭に出る。まだ雲は多いけれど木星は十分に見える!。まずは、オリエンテーションで説明していた南の空のアンタレスをみんなで探し、その後望遠鏡で木星を見る。その間に雲が少しずつ切れてきて、夏の大三角も見え始める。次にベガを見て、いつものように天体までの距離と大きさの話をする。さらに遠いアルビレオを見て、最後はヘルクレス座のM13。雲は多かったけど、結局予定していた天体はすべて見ることができた!。よほど、生徒たちの日ごろの行いが善かったのでしょう(^_^)。


9月8日(月) 埼玉県蓮田市学校開放講座(蓮田市立蓮田南中学校)

 当社の地元埼玉県での開催。当社の事務所がかつてあったこともあり、蓮田市では今も多くのイベントにかかわっていて、学校開放講座もそのひとつです。この日は、昼間はとても良い天気だったのですが、夕方から少し雲が広がり始め、かろうじて月と木星は見ることができたものの、再び厚い雲に覆われてしまいました。


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