99/02/23 木星と金星が西の空でランデブー

 2月23日は2つの手軽に楽しめる天文現象がありました。一つめは、夕方の西の空に光る宵の明星金星と、太陽系最大の惑星である木星が接近して見ることができました。
 金星は地球のすぐ内側をまわる内惑星(ないわくせい)で、夕方の西の空に見えるときは「宵の明星」、明け方の東の空に見えるときは「明けの明星」として、古くから明るく輝く星として注目されてきました。一方、木星は太陽系最大の惑星で、金星の次に明るくみえる惑星です。去年の4月にもこのカップルと月によるランデブーの様子をこのページでご紹介したことがあります。
 金星は、これから6月の東方最大離角までの間にどんどん見やすい高さまで昇ってきます。夏までの間は、宵の明星として帰宅途中の夜空にみることができるでしょう。木星はこれからどんどん西の空低くなり、再び見えてくるのは6月頃に明け方の東の空でお目にかかれるでしょう。
 この写真は、新宿の高層ビルの間から見えた2つの惑星です。双眼鏡で見るとちょうどこのような感じでみることができました。この写真も8×30の双眼鏡の接眼部にデジカメを直接あてて撮影したものです。


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