ジョンソン彗星(C/2015 V2)が深夜の空高くに6〜7等級

 アメリカ アリゾナ大学 月惑星研究所とNASAが共同運営している、太陽系小天体の捜索プロジェクト、カタリナ スカイサーヴェイ(Catalina Sky Survey = CSS)の研究者Jess Johnson氏が、2015年11月3日にCSSで撮影した画像から発見した彗星(C/2015 V2 Johnson)が、深夜の空高くに見えるようになってきました。

 この彗星は、現在地球から約1.0AU・太陽から約1.7AUの位置にあり、6〜7等くらいに見えています。4月29日の夜に、FH-842RFT双眼鏡で見てみると、あまり条件の良い空ではありませんでしたが、彗星の姿は確認できました。写真に撮ると、距離が遠いので小さいながらも、このように尾を伴った姿を撮ることができました。これからしばらくは一晩中見ることができるため、月明かりを避ければいつでも見られるはずです。

 この後、6月12日に太陽に最も接近(約1.6AU)し、その少し前の6月5日に地球に約0.8AUまで接近します。このとき、ちょうど太陽の反対側に位置するため、地球から、特に北半球からの条件がたいへん良くなります。明るさとしては双眼鏡や望遠鏡で十分見ることができる明るさですから、是非注目していきましょう。

 2017年4月29日のジョンソン彗星(C/2015 V2
セレストロンCPC1100-J + HyperStarIII (560mmF2)
APS-Cミラーレスデジカメ
10秒露出 長野県野辺山高原
(2017年5月1日)

 近所の公園に出かけて新製品のテストをした後、そのついでにC/2015 V2彗星を撮影してみました。春霞と黄砂の影響で、天頂近くの3等星がギリギリ見える程度の悪い条件の空ですが、けっこう彗星らしく写っています。FH-842RFT双眼鏡でもその位置はわかりましたが、この空では存在の確認のみになってしまいます。

 これからしばらくは月の影響がなくなりますので、彗星を見るには良い機会になります。特に今週末はうしかい座δ星(3.5等星)が彗星のすぐ近くにあるので、双眼鏡でも見つけやすいでしょう。アークトゥルスとかんむり座の星の並びからうしかい座δ星を見つけられれば、彗星の存在を確認できるのではないかと思います。

 2017年5月20日未明のジョンソン彗星(C/2015 V2
Sky-watcher Goto Dob10J 直焦点
APS-Cミラーレスデジカメ
30秒露出 埼玉県川越市
(2017年5月20日)

 昨日に引き続き、新製品のテストを兼ねて近くの山に登ったついでに彗星を撮影してみました。昨晩も空の条件はあまりよくなく、4等星がギリギリの空でした。FH-842RFT双眼鏡では容易に見つけることができ、小さな尾も確認できました。
 右と下の写真はどちらも経緯台モードで撮影しているのですが、右の写真はほぼ天頂にあるときに撮影したので、露出時間を長くすると周辺部が回転してしまうため、10秒露出の写真を3枚合成しました。それでも周辺部が回転してしまっています。

 2017年5月21日未明のジョンソン彗星(C/2015 V2
セレストロンCPC1100-J + HyperStarIII (560mmF2)
APS-Cミラーレスデジカメ
10秒露出×3枚コンポジット 埼玉県刈場坂峠

2017年5月21日未明のジョンソン彗星(C/2015 V2
PV80E55鏡筒 + シンプルレデューサー 0.7x (310mmF3.9)
セレストロン Nexstar Evolution-J架台に搭載
APS-Cミラーレスデジカメ
30秒露出×2枚コンポジット 埼玉県刈場坂峠
(2017年5月22日)

●5月1日〜31日の午後11時ごろの南の空高く


カラー版


プリントアウト用

 このファインディングチャートは東京で夜11時ごろの南の空高の図です。大阪では約20分後・福岡では約40分後がほぼ同じ空になります。南の空からそのまま見上げた位置で記載していますが、彗星はこの時間ほぼ天頂付近に見えているため、見る時間によってチャートを回転して使ってください。チャートには4等星までの星を載せています。日付のある水色の●が、その日の彗星の位置を示します。現在、彗星は地球に少しずつ近づいているため、毎日の移動量は少しずつ大きくなっていきます。
 ジョンソン彗星(C/2015 V2)は、この時期うしかい座を南に向かって移動していて、一晩中見ることができますが、夜11時ごろの空で最も高いところに見えますうしかい座のアークトゥルスからうしかい座の星の並びを見つけ、その位置関係から見当をつけて探してみてください。

 彗星を見つけるときは、下に掲載した当社オリジナル双眼鏡など、なるべく視野の広く(倍率の低く)口径の大きな双眼鏡や、2インチ広視界アイピース焦点距離の長いアイピースを使って倍率を低くした望遠鏡で探してください。望遠鏡の場合は、天体自動導入装置があると大変便利です。

 天体自動導入望遠鏡をお持ちの方は、右の座標を入力すると自動導入ができます。

●Meade AutoStarおよびAutoStar IIの場合
Object→User Object→addで座標を入力してデータを追加してから、その追加したデータを「Select」すると自動導入します。

●Meade AutoStar III(LSシリーズ)の場合
Objectモード(天体の選択モード)でコントローラの一番下にある「MODE」キーを押して現在の座標を表示してから「GOTO」キーを押し、目標の座標を入力してから「ENTER」キーを押すと、目標の座標を自動導入します。

●Sky-Watcher / Sky Explorer SE-GT SynScan(日本語版)の場合
カタログの選択モードでユーザーキー(9キー)を押し、「座標の入力」を選択→「1)RA-Dec」で1キーを押して座標入力→任意の番号に保存してから、その番号のデータを「座標の取得」で呼び出し、確認キーを押して自動導入します。

●NexStar+(日本語版)の場合
Menuキー(7キー)を押して、「マニュアルにて赤経 赤緯を設定・移動」を選択して座標を入力し、Enterキーを押して自動導入します。

●NexStar Evolution・COSMOS 90 Wifiの場合
Celestron SkyPortalのSearchからComet→Johnson(C/2015 V2)[ABC順に並んでいます]を選び「Goto」をタップすると自動導入します。

ジョンソン彗星
(C/2015 V2)
の座標
(日本時間5時30分)

日付 赤経(R.A.) 赤緯(Dec.)
5/1 15h52m.5 +43゜45'
5/2 15h50m.3 +43゜23'
5/3 15h48m.1 +43゜01'
5/4 15h45m.9 +42゜38'
5/5 15h43m.7 +42゜13'
5/6 15h41m.4 +41゜47'
5/7 15h39m.1 +41゜20'
5/8 15h36m.7 +40゜51'
5/9 15h34m.4 +40゜20'
5/10 15h32m.0 +39゜49'
5/11 15h29m.7 +39゜16'
5/12 15h27m.3 +38゜41'
5/13 15h24m.9 +38゜05'
5/14 15h22m.5 +37゜27'
5/15 15h20m.1 +36゜48'
5/16 15h17m.8 +36゜07'
5/17 15h15m.4 +35゜25'
5/18 15h13m.0 +34゜41'
5/19 15h10m.7 +33゜56'
5/20 15h08m.4 +33゜09'
5/21 15h06m.1 +32゜21'
5/22 15h03m.8 +31゜31'
5/23 15h01m.6 +30゜40'
5/24 14h59m.4 +29゜47'
5/25 14h57m.2 +28゜53'
5/26 14h55m.1 +27゜58'
5/27 14h53m.0 +27゜01'
5/28 14h50m.9 +26゜03'
5/29 14h48m.9 +25゜04'
5/30 14h47m.0 +24゜04'
5/31 14h45m.1 +23゜03'

ジョンソン彗星(C/2015 V2))軌道要素

近日点通過 = 2017/06/12.36831(TT)
近日点距離 = 1.6369678 AU
近日点引数 = 164.8994
昇交点黄経 = 69.85623 (2000.0)
軌道傾斜角 = 49.87551
離心率 = 1.0015585

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