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9月21日(木)夕方 アンタレスが月に隠される

当日の様子 渡良瀬遊水地にて撮影
セレストロン ASTRO Fi 5-J用架台 + PV102E61鏡筒直焦点
マイクロフォーサーズミラーレスカメラにて撮影

18:32 向こう側にアンタレスがいる

19:03前後
クリックすると動画(10MB)を見ることができます
撮影した動画を画像処理しています
 今回のアンタレス食は、全国的に雲の多い天気となってしまい、良い条件で見られたところはほとんどなかったようです。それでも、当日少しでも雲が切れそうな場所を探して、埼玉・栃木・群馬・茨城の県境がある渡良瀬遊水地まで車を走らせました。
 ときどき小雨もぱらつく天気でしたが、アンタレスの潜入の時間には南の空に青空が見え、見えるかなぁ〜と晴れ間の中の月を探しましたが、残念ながら見つけることかできませんでした。潜入後しばらくしてから月がはっきりと見えるようになり、18:30前後には上の写真のようにきれいな月が見えた瞬間もありましたが、再び厚い雲に隠されてしまい、出現の瞬間は見ることができませんでした。その後、19:03に雲が薄くなる瞬間があり、その時に撮影したのが上の動画です。明るさを強引に上げているのであまり鮮明ではありませんが、月の近くにあるアンタレスを見つけることができます。

 次に日本で見られるアンタレス食は、来年6月20日の宵の東の空に関東以西で見ることができます。是非次の機会にも、多くの方々に空を見上げていただきたいと思います。

 2023年9月21日(木)夕方、さそり座の一等星アンタレス(550光年)が月に隠される「星食」という現象が見られます。日本でアンタレス食が見られるのは、2005年3月31日以来18年ぶりです。
2022年7月21日に見られた火星食の様子  
クリックすると当日の様子の動画も見ることができます→
 星食のお話をする前に、天文現象で言う「食」についてお話しておきましょう。文字通り、天体が「食べられる」現象のことをいいます。もちろん、誰かが星をパクパク食べてしまうわけではないので、何らかの自然現象が起きるわけです。

 有名なところでは、「日食」と「月食」があります。日食は、地球からの見かけ上太陽の前に月が入り込んでくることによって、太陽が月に直接隠される現象です。太陽と月と地球上での見る場所の位置関係により、太陽全体が隠されるものを皆既日食・見かけ上太陽の中に月がすっぽり収まってしまい、リング状に太陽の光が見える金環日食・太陽の一部だけが月に隠される部分日食の3種類があり、2023年4月8日には、千葉〜沖縄までの一部で部分日食が見られました。

 一方「月食」は、太陽の光によって照らされている月が、地球の影の中に入ることによって見えなくなる現象です。日食とは違って、直接月を何かの天体が隠しているわけではありません。しかし、ちょっと視点を変えると、月から見たときに、太陽が地球によって遮られている状態、つまり月での日食が起こっていると考えられるわけです。最近日本で見られた月食は2022年11月8日の皆既月食がありました。
 これらの「食」は、宇宙空間での天体の位置関係が相互に直線上に並ぶことによって、より遠方にある天体が隠されることを差しています。日食の場合は、太陽・月・地球の順に並んだ時に起こり、月食の場合は、太陽・地球・月の順に直線に並んだときに起こることになります。

 なぜ、このように天体と天体が一直線上に並び、日食や月食が起こるのでしょうか?。その理由は月の公転が大きく関係します。月は地球のまわりを約一カ月かけて一周しています。それは地球上から見ると、天球上を少しずつ移動しているように見えることになります。ですから、その日・その時間で月の見える場所は少しずつ違っているわけです。

 その天球上を移動している月が、私たちからの見かけ上恒星の手前を通過するときに星食が起こります。今回のアンタレス食では、アンタレス・月・地球が一直線上に並び、見かけ上アンタレスの手前に月が入り込んでくることにより、月がアンタレスを隠す現象です。

●どこで、どうやって見える?

 今回のアンタレス食は、2023年9月21日(木)の夕方、南の空の中ほどに見える月が、アンタレスを隠します。下の表は、全国の主な都市でのアンタレスが月に隠される時間です。
2023年9月21日(木) アンタレス食の時刻(日本時間)
地名 暗縁潜入

明縁出現

日没
札幌 17:24 18:44 17:35
仙台 17:27 18:50 17:36
東京 17:26 18:51 17:41
大阪 17:18 18:45 17:57
福岡 17:07 18:35 18:18
那覇 17:08 18:34 18:28
暗縁とは、月の太陽に照らされていない(光っていない)側の縁のことです。明縁とは、月の太陽に照らされている(光っている)側の縁のことです。暗縁に潜入する瞬間ははっきりと見ることができますが、明縁から出現する瞬間は月が明るいため見つけにくいです。

2023年9月21日のアンタレス食の各地での潜入の位置
月面の傾きは、東京で17時30分ごろに南の空を見上げたときの角度に合わせてあります。
時間と場所によって多少月面の傾きが変わりますが、
潜入の位置は月面座標に対してマッピングしています。
 星食の観察は、その星の明るさと月齢、そして月の高度が関係し、これらの条件が整う機会はあまり多くありません。今回のアンタレス食は夕方の日の入り前後に起こり、月の向こうにアンタレスが隠される瞬間は、まだ太陽が沈んでいないため空が明るく、肉眼でその様子を確認することはできないでしょう。しかし、日没に近い時間帯なので空は少し暗くなっているので、天体望遠鏡で月の近くを探してみると、明るい空の中に輝くアンタレスを見つけることができるはずです。
 上の図は、アンタレスの潜入の場所を示したものです。月面の模様を参考にして、記載の時間の2分くらい前からアンタレスが潜入する位置を注意深く見ていると、突然「ふっ」とアンタレスが潜入する様子を見ることができるはずです。

2023年9月21日のアンタレス食の各地での出現の位置
月面の傾きは、東京で19時00分ごろに南の空を見上げたときの角度に合わせてあります。
時間と場所によって多少月面の傾きが変わりますが、
出現の位置は月面座標に対してマッピングしています。
東京と大阪・福岡はほぼ同じ位置から出現します。
 上の図は、アンタレスの出現の場所を示したものです。月齢6と月がやや大きいため、肉眼では出現を見ることは難しいかもしれませんが、双眼鏡や天体望遠鏡では捉えることができるはずです。この時間になるとすでに太陽は沈んでいて、関西より東の地方では空が暗くなっているので、月面の模様を参考にして、記載の時間の2分くらい前からアンタレスが出現する位置を注意深く見ていると、突然「ふっ」とアンタレスが出現する様子を見ることができるはずです。
2017年1月9日に見られたアルデバラン食の様子
今回と同じ明縁出現
●今年の一等星食はアンタレスだけ 来年はスピカも

 全天には21の一等星がありますが、このうち月に隠される可能性があるのは、今回のさそり座のアンタレスの他に、おうし座のアルデバランしし座のレグルスおとめ座のスピカの4つしかありません。星食は月によってそのはるか向こうにある星が隠される現象ですから、天球上で月が地球からの見かけ上通る道(白道といいます)の近くにある星しか隠されないのです。

天球上での月の通り道(白道)が毎年変わる様子
クリックすると拡大します
1年分の月の通り道の移り変わりと、
4つの一等星がどの時期に月に隠されるかがわかります
 しかし、実際には天球上の月の通り道は毎回少しずつ変わっています。これは、月が地球のまわりをまわっている軌道面が、地球が太陽のまわりをまわっている軌道面(黄道面・・・黄道=天球上で太陽が地球からの見かけ上通る道)に対して約5゜傾いていて、その傾く方角が約18年周期で変わるために起こります。このため、月に隠される星はいつも同じ星ではなく、ある期間に限って隠される現象が見られることになります。

月の軌道面の傾きが変わる様子
この傾きの周期が約18.2年
 さらに、月は地球から最も近い「星」で、地球上の見る場所によっても天球上での位置が変わりるため一等星の星食を良い条件で見られることは、非常にめずらしいことなのです。
 2023年に日本で見られる一等星の星食は、今回のアンタレス食だけですが、来年になるとおとめ座のスピカの食が見られるようになります。星食をはじめとした「食」は、とてもライヴ感覚のある天文現象なので、一度見てみるととても感動するものです。当社の毎月の星空案内のコーナーでは、星食はもちろん、星空を気軽に楽しむことができる双眼鏡や望遠鏡を用意しています。この機会に是非お求めいただき、ご自身の目で宇宙の星々が繰り広げるショーをお楽しみください。

商品は十分在庫をご用意しておりますが、現象の日時が近づくと、注文が殺到し品切れになることもあります。ご注文はお早めにお願い致します。

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