トップページ 今月の星空 オンラインショッピング お支払い方法など スターライトキャラバン 会社概要

ワータネン彗星(46P)が北の空で7等級

 ワータネン彗星(46P)は、1948年1月17日にアメリカ カリフォルニア州サンフランシスコ近郊にあるカルフォルニア大学付属リック天文台のカール ワータネン(Carl Alvar Wirtanen 1910-1990)によって発見された彗星で、観測により約5.4年の周期で太陽と木星軌道付近を公転する周期彗星であることがわかりました。
 彗星軌道と地球の位置関係により、冬に太陽に近づくときには地球に大接近しますが、今年は12月13日に太陽に最も近づき、その3日後の12月16日地球と約0.077AUまで大接近します
 南半球の観測者から、すでに肉眼でも見えているという報告が上がっていましたが、日本からは低い位置にあったためなかなか見に行くことができず、月が細くなった昨日、ようやく見に行くことができました。雨上がりで水蒸気が多く、薄雲もかかっていてあまり良い条件ではありませんでしたが、FH-842K7C双眼鏡で簡単に彗星の存在が確認できました。
 雲が切れた後はすでに月が上がっていたため、少し空が明るい条件でしたが、デジカメにはよく写ります。これから地球に接近しながらどんどん空の高いところに上がって見やすくなります。距離が近いため、双眼鏡が最もよく見えるのではないかと思います。写真に撮る場合も、短めの焦点距離のほうが良いかもしれません。
 これからしばらくは月の影響もなくなりますので、ぜひ空の暗いところに出かけて彗星を探してみてください。

(2018年11月30日)

 2018年11月29日の
ワータネン彗星(46P)
PV102E61鏡筒+MeadeF6.3レデューサー
セレストロン Nexstar Evolution-J架台
経緯台モードで自動導入・自動追尾
APS-C一眼レフデジカメ
30秒露出 埼玉県刈場坂峠

 月が宵空で大きくなる前に見に行こうと、晴れ間を狙って昨晩見に行ってきました。前回よりもずっと空の高いところにあるため、FH-842K7C双眼鏡で簡単に彗星の存在が確認できました。
 地球に少しずつ近づいているため、見かけの大きさはだいぶ大きくなっていますが、彗星そのものの明るさはあまり変わった様子はなく、緑色に広がるイオンの輝きがきれいに見えています。

 これから地球に大接近するため毎日の動きも早くなり、最接近となる16日前後はプレアデス星団との見かけ上の接近もあり、良い眺めになりそうです。是非双眼鏡を使って探してみてください。

(2018年12月11日)

 2018年12月10日の
ワータネン彗星(46P)
PV102E61鏡筒+MeadeF6.3レデューサー
セレストロン Nexstar Evolution-J架台
経緯台モードで自動導入・自動追尾
APS-C一眼レフデジカメ
30秒露出 埼玉県刈場坂峠


 2018年12月15日の
ワータネン彗星(46P)とヒアデス・プレアデス
50mmF1.2カメラレンズ APS-C一眼レフデジカメ
nano tracker使用自動追尾 30秒露出
埼玉県川越市

 2018年12月15日の
ワータネン彗星(46P)とプレアデス
85mmF2カメラレンズ APS-C一眼レフデジカメ
nano tracker使用自動追尾 30秒露出
埼玉県川越市
 市街地から見たらどう見えるか、どう撮れるかを試すため、近所の市街地にある河川敷の公園でふたご座流星群を横目で見ながら(笑)見に行ってきました(ふたご座流星群も、撮影しながら1時間で20個くらい数えられました)。下に掲載している午前1時のチャートの位置に合うように、同じ時間帯に撮影しています。
 雲が多く、雲間から彗星が出てきた瞬間を狙う条件でしたが、肉眼で4等星くらいまで見えました。写真に写っている白い部分は、市街地の光を反射した低い雲です。肉眼で彗星を確認することはできませんでしたが、FH-842K7C双眼鏡では、アルデバランとプレアデスの位置関係から簡単に視野に入ってきます。市街地でもなるべく周りに街灯が無い場所を選べば、充分見ることができるはずです。写真にも写りやすく、少し感度を上げれば固定撮影でも撮れるのではないかと思います。
 今夜から明日にかけて、ちょうどこの写真のヒアデス星団とプレアデス星団の間を通過していきます。この写真と下のチャートを参考にイメージして、是非探してみてください。

(2018年12月15日)


 2018年12月16日の
ワータネン彗星(46P)とヒアデス・プレアデス
50mmF1.2レンズ→F2 APS-C一眼レフデジカメ
AZ-GTi経緯台モード自動追尾 30秒露出
埼玉県刈場坂峠

 2018年12月16日の
ワータネン彗星(46P)とプレアデス
135mmF2.5レンズ開放 APS-C一眼レフデジカメ
AZ-GTi経緯台モード自動追尾 30秒露出
埼玉県刈場坂峠
 昨日に続いて、地球最接近に合わせて近くの山に登ってきました。透明度も高く大変良い条件で、肉眼はじめて彗星の姿が確認できました。淡く広がっているので、「何かあるなぁ」という程度ではありますが、FH-842K7C双眼鏡では、はっきりと確認できました。
 今夜がプレアデス星団への見かけ上の最接近です。まだ見ていない方は、是非夜空を見上げてみてください。

(2018年12月16日)

 新年をまたいで約1か月ぶりに彗星を見に行ってきました。最も近づいたときと比べるとだいぶ遠くなりましたが、山の上にあがるとまだFH-842K7C双眼鏡でも彗星の姿が確認できます。

 これから急速に地球から遠ざかっていきますから、暗くなる前に是非探してみてください。

(2019年1月14日)

 2019年1月13日の
ワータネン彗星(46P)
セレストロンCPC1100-J + HyperStarIII (560mmF2)
経緯台モードで自動導入・自動追尾
APS-C一眼レフデジカメ
30秒露出 埼玉県堂平山

●1月16日〜2月1日の午前0時00分ごろの北の空高く


カラー版


プリントアウト用

 このファインディングチャートは東京での午前0時ごろ(前日深夜24時)の北の空高くを見上げた図です。大阪では約20分後・福岡では約40分後がほぼ同じ空になります。チャートには4等星までの星を載せています。夜半を過ぎていますので、日付は翌日になっている点に注意してください。大阪では約20分後・福岡では約40分後がほぼ同じ空になります。チャートには4等星までの星を載せています。日付のある水色の●が、その日の彗星の位置を示します。●印は4日ごとに書き込んでいますので、中間の日に見るときは、それぞれの間付近を探してください。
 ワータネン彗星(46P)は、北の空の高いところに一晩中見えています。満月の夜は空が明るくなりますから、それ以外の日の月が昇る前または沈んだ後を狙って探してみてください。彗星は急速に地球から離れていくため、毎日の移動速度も遅くなっていきますが、まだ双眼鏡を使えば十分に見つけられるはずです。北斗七星や北極星・ぎょしゃ座のカペラ位置関係から探してみてください。

 彗星を見つけるときは、下に掲載した当社オリジナル双眼鏡など、なるべく視野の広く(倍率の低く)口径の大きな双眼鏡や、2インチ広視界アイピース焦点距離の長いアイピースを使って倍率を低くした望遠鏡で探してください。望遠鏡の場合は、天体自動導入装置があると大変便利です。

 天体自動導入望遠鏡をお持ちの方は、右の座標を入力すると自動導入ができます。

●Meade AutoStarおよびAutoStar IIの場合
Object→User Object→addで座標を入力してデータを追加してから、その追加したデータを「Select」すると自動導入します。

●Meade AutoStar III(LSシリーズ)の場合
Objectモード(天体の選択モード)でコントローラの一番下にある「MODE」キーを押して現在の座標を表示してから「GOTO」キーを押し、目標の座標を入力してから「ENTER」キーを押すと、目標の座標を自動導入します。

●Sky-Watcher / Sky Explorer SE-GT SynScan(日本語版)の場合
カタログの選択モードでユーザーキー(9キー)を押し、「座標の入力」を選択→「1)RA-Dec」で1キーを押して座標入力→任意の番号に保存してから、その番号のデータを「座標の取得」で呼び出し、確認キーを押して自動導入します。

●SynScan Wifiアダプタ / AZ-GTi SynScan appの場合
「ユーザーオブジェクト」→「天体」を選び、「現在の対象」の代わりに適当な名前(21Pなど)と座標を入力してから「+」を押してオブジェクトを登録し、上の「導入」をタップすると自動導入します。

●NexStar+(日本語版)の場合
Menuキー(7キー)を押して、「マニュアルにて赤経 赤緯を設定・移動」を選択して座標を入力し、Enterキーを押して自動導入します。

●NexStar Evolution・COSMOS 90 Wifiの場合
Celestron SkyPortal appのSearchからComet→46P(Wirtanen)を選び「Goto」をタップすると自動導入します。

ワータネン彗星(46P)の座標
(日本時間00時00分)

日付 赤経(R.A.) 赤緯(Dec.)
1/16 08h50m.9 +58゜55'
1/17 08h54m.6 +58゜44'
1/18 08h58m.1 +58゜32'
1/19 09h01m.8 +58゜21'
1/20 09h04m.2 +58゜08'
1/21 09h06m.8 +57゜55'
1/22 09h09m.8 +57゜41'
1/23 09h11m.5 +57゜26'
1/24 09h13m.5 +57゜12'
1/25 09h15m.6 +56゜56'
1/26 09h17m.1 +56゜41'
1/27 09h18m.7 +56゜25'
1/28 09h20m.1 +56゜09'
1/29 09h21m.4 +55゜53'
1/30 09h22m.6 +55゜36'
1/31 09h23m.6 +55゜19'
2/1 09h24m.6 +55゜02'

ワータネン彗星(46P)軌道要素

近日点通過 = 2018/12/12.94144(TT)
近日点距離 = 1.0553707 AU
近日点引数 = 356.35251
昇交点黄経 = 82.15804 (2000.0)
軌道傾斜角 = 11.74635
離心率 = 0.6587958

周期 = 5.44年
(Ephemeris from M.P.E.C. 2018-W59  Culculated by G. V. Williams )

●このコーナーより商品をお申し込みの場合、代金のお支払いはクレジットカードでの決済または代金引換・銀行振込・郵便振替・コンビニ決済(NP後払い)・ショッピングクレジット(分割払い)がお選びいただけます。はじめてご利用の方や、決済方法など詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。

彗星の観望に最適な当社オリジナル双眼鏡ラインナップ

はじめての天体観察に最適なお求めやすい双眼鏡。軽量コンパクトで女性やお子様でもお使いいただけます。

BaK4ガラス使用のダハプリズムタイプ完全防水双眼鏡。軽量コンパクトで女性やお子様でもお使いいただけます。

簡単アンケートにご協力下さい

 このページの内容は おもしろかった ふつう おもしろくなかった
  ためになった ふつう ためにならなかった
  わかりやすかった ふつう わかりにくかった
 この彗星を 見たいと思う わからない 見ないと思う
 望遠鏡や双眼鏡を 望遠鏡を持っている 双眼鏡をもっている どちらも持っている
  どちらも持っていない    
 ひとことどうぞ

このボタンを押しても、あなたの個人情報などは送信されません


最近の天文現象・新天体情報等へ戻る

トップページ 今月の星空 オンラインショッピング お支払い方法など スターライトキャラバン 会社概要