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デジカメ一眼レフによる固定撮影での天体写真の作例

瀬戸内海と冬の星座
13mm魚眼レンズF4 + APS-Cカメラ 30秒露出
山口県 大星山

瀬戸内海と冬の星座
13mm魚眼レンズF4 + APS-Cカメラ 10分露出
山口県 大星山
上の2枚の写真は、同じ場所で露出時間を変えて撮影した作例です。上の写真は30秒露出で、下の写真は10分露出です。30秒露出のものは、目で見たのとほぼ同じ景色ですが、10分露出すると、星は日周運動(地球の自転)により動いて線になって写り、動かない地上の景色は、蓄光作用により目で見えない暗い部分まで写るようになります。この写真では海の様子が写るように、意図的に月明かりがあるときに撮影しています。露出中に動いた船の光も、線になって写っていますね。

富士山から昇るオリオン
30mmF2.8 + APS-Cカメラ 6秒露出
静岡県富士宮市

湖に映る星
20mmF2.2 + APS-Cカメラ 10秒露出
フィンランド イナリ湖畔

海に流れ込む南半球の天の川
20mmF2.5 + APS-Cカメラ 15秒露出
ニュージーランド カイコウラ
地上の明かりが届かないところでは、肉眼でも驚くほどの星を見ることができます。そこで撮影すると、固定撮影法でもこれだけの星を写すことができます。星が水鏡に映るのも素敵ですね。上の富士山の写真と比較すると、日本の夜空がいかに明るいかがよくわかります・・・。

摩周湖と北斗七星の日周運動
24mmF2.8 + APS-Cカメラ 10分露出

ラップランドで固定撮影した北天の日周運動
10mm魚眼レンズF3.5 + APS-Cカメラ 20分露出
フィンランド イナリ湖畔
天の北極がある北極星付近や天の南極付近を長時間露出で撮影すると、日周運動により、このように円弧を描いて星が写ります。

オリオンと皆既月食と東京スカイツリー (2011年12月10日の皆既月食)
30mmF2.2 + APS-Cカメラ 5秒露出
東京都心のような明るい場所でも、空の高いところでは大気の影響を受けにくく、比較的暗い星まで写すことができます。街明かりを逆に利用して、夜景などの地上の風景と星空のコラボレーションを撮るのも楽しいですね。
埼玉県日高市(当社所在地近く)で撮影した冬の星座とカノープス
どちらも18mmF4.5 + APS-Cカメラ
左は10分連続露出 右は4秒露出×147枚 20分間比較明合成
天体写真がデジカメで撮影できるようになって、固定撮影法にも新たな方法が考え出されました。比較明合成と呼ばれる方法は、従来の固定撮影のようにシャッターを開けっ放しにするのではなく、星が点に写る程度の短い露出時間で連続して写真を撮り、それを合成することにより、日周運動による星の動きを表現する方法です。

 比較明合成とシャッターを開けっ放しにした場合の大きな違いは、バックの星空と動かない地上の景色の明るさです。上の2枚の写真は、同じ焦点距離のレンズを同じ絞り値(F値=明るさ)と感度で2台のカメラを並べて撮影したもので、左はシャッターを開けっ放しにして10分間露出したもの、右は4秒露出の写真を20分間分比較明合成したもの。10分間開けっ放しにした場合は、地上の風景も明るく写りますが、星空のバックが真っ白になり、暗い星は消えてしまっています。一方、比較明合成で合成した写真は、バックの星空は暗いままで、星が動いた軌跡だけが明るく残るので、暗い星まで写し出すことができます。関東からは南の地平線近くに見えるカノープスも、比較明合成なら容易に写し出すことができます。

 下の2つの作例は、左の写真(15秒露出)を62枚合成して右の写真にしたもので、20分間分の星の日周運動になります。オーロラのように時間とともに動く対象も、比較明合成を使用すると同じ明るさのまま写し出すことができるわけです。

 比較明合成の画像は、デジカメで撮影した画像をパソコンに取り込んで、SiriusComp等の専用のソフトを使用して比較的簡単に作ることができます。

八ヶ岳に沈む夏の星座
20mmF2.5 + APS-Cカメラ
左は15秒露出1枚 右はそれを62枚 20分間分比較明合成
長野県 野辺山高原

北天の日周運動とオーロラ
10mmF4魚眼レンズ + APS-Cカメラ
左は15秒露出1枚 右はそれを62枚 20分間分比較明合成
フィンランド ウナリ近郊

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