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 寒暖の差が激しい毎日が続きますが、皆さん体調を崩したりされていませんか?。このコーナーを書いている私は、先月も書いたとおり花粉症にやられっぱなしです。とはいえ、今年は予防策を打ったので比較的症状は軽いですが、しばらくは憂鬱な日々が続きそうです。

 さて、3月には「国民の祝日」が1日ありますね。今年は21日が春分の日です。あえて「今年は」としたのは、毎年春分の日は違うからです。平成13年に「国民の祝日に関する法律」が改正されるまで、毎年日付が変わる国民の祝日は、春分の日と秋分の日だけでした。今ではハッピーマンデーと呼ばれる月曜の祝日(成人の日=1月の第二月曜日・海の日=7月の第三月曜日・敬老の日=9月の第三月曜日・体育の日=10月の第二月曜日)がありますから、毎年祝日の日付が違うのもあたりまえになってしまいましたが、春分の日と秋分の日は曜日に関係ないのに、毎年日付が違います。

 もともと、春分も秋分も「二十四節季」と呼ばれる季節を言い表す言葉で、中国から伝わってきたものです。1年の中に24の「節季」があり、それぞれの季節ごとにちなんだ名前が付けられています。3月にはこの春分の前に啓蟄(けいちつ)がやってきます。啓蟄とは、土の中で冬ごもりしていた虫が地上に出てきて動き出す様子を現したものです。

 日本では、この二十四節季を地球が太陽のまわりを一回りする公転周期に合せて24分割して、春分点を0度として、15度(360度÷24)ごとに地球が移動した日付に割り当てています。つまり、啓蟄は春分の15度前で、今年は3月6日となり、春分は3月21日となります。地球が太陽を一周するのは、365.2422....日と半端があるため、その調整のために4年に一度のうるう年があるわけですが、それに関連して春分点・秋分点の通過する日もずれてくるわけです。

 この「春分の日」と「秋分の日」は、そのようなわけで毎年2月に翌年の日付けを国立天文台が発表することになっています。天文学と私達の日常生活の接点がこんなところにもあるんですね。

20cmクラスの望遠鏡で見た木星と土星
デジタルカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

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 夕焼けが西の空に姿を消すころ、空には美しい星たちが輝きだします。3月10日ごろの星空のようすを見ると、西から天頂の空の高いところには明るい星が多く輝いています。冬の星座にはこのように明るい星が多く、大平洋側では乾燥した晴天が続くため、星が最も美しく見られる季節でもあります。西の空のちょっと低いところに見えるぎょしゃ座おうし座、さらにその南側には冬の星座の王者オリオン座・全天で最も明るい恒星のシリウスのあるおおいぬ座・そしてこいぬ座のプロキオンが冬の大三角を形作っています。

 ぎゃしゃ座には1月のこのコーナーで紹介したM36.37.38などの散開星団があり、1等星カペラとおうし座の1等星アルデバラン・オリオン座のベテルギウスの中間付近に見える明るい星が土星です。土星は望遠鏡で見ると丸い本体のまわりをくるっとドーナツ状の環が取り巻いている様子をみることができます。

 さらに空の高いところに目を移すと、ふたご座カストルポルックスが仲良く並んでいるのを見ることができます。お兄さんのカストルの方が若干暗い2等星で、弟のポルックスの方は1等星です。日本では、ひなまつりのころにちょうどこの2つの星が宵空の高いところに見えるため、「ひなまつり星」などと呼んでいる地方もあります。お雛様の方が明るいポルックス・ちょっと控え目のお内裏様の方がカストルでしょうか。

 ふたご座の東には宵空で最も明るく輝く木星の姿も見ることができます。木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあります。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。望遠鏡で見ると、木星本体にある縞模様や、木星のまわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見された衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。

 土星は去年12月14日に「衝」(太陽−地球−土星が一直線に並ぶ)を迎え、木星も2月2日に衝を迎え、どちらも観望に最高の時期を迎えています。土星の環や木星の縞模様は、口径6cmクラスの望遠鏡でも見ることができます。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径6cmですから、充分お楽しみいただけます。是非あなたの目で宇宙のほんとうの姿を確かめてみてください!。

 だんだんと夜が明ける時間も早くなり、春分の頃には5時半ごろ(東京)にはすっかり明るくなっています。そのころ、朝焼けの中に明けの明星の金星が見えています。金星は昨年12月7日に最大光輝となっています。その金星からもう少し高いところに目をやると、おとなしめに鈍く赤く光る火星の姿も見ることができます。

 火星は今年8月に129年ぶりの大接近を迎えます。火星と地球は2年2カ月おきに接近をします。前回の接近は2001年6月11日でした(左の画像はその時の様子)が、今回はその時よりももっと近くに接近し、近年では最も近づく大接近中の大接近になります。火星は私達の地球と良く似た惑星として、近年探査機が頻繁に向かっている注目の惑星です。

 今回ほどの大接近になると、小望遠鏡でも十分に表面の模様を見ることができます。いつか人類が立つかもしれない火星の様子を、いち早く自分の目で確かめてみませんか?。

 これから少しずつ暖かくなって、夜空を見るのも楽しい季節ですね。是非あなたの目で宇宙からの星たちの光を確かめてください!。

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