●当日の画像●

 今回の日食は、全国的に比較的天気が良く、多くの方にご覧いただけたのではないかと思います。しかし、関東地方など一部地域では雲に覆われ、見ることができなかったという声も聞かれました。当社の事務所のある埼玉では、厚い雲に覆われながらも、ときおり雲間から太陽が顔を覗かせ、右の画像のような太陽をとらえることができました。雲が太陽の光を減光していたため、フィルター無しでも太陽が月に隠されている様子を見ることができました。

 次回の日食は、2007年3月19日に西日本の南部でわずかに欠ける日食があり、その次は2009年7月22日に全国で見られる日食があります。このときは奄美大島と種子島で皆既日食となります。5年後が大変楽しみですね!。

 


12:06の太陽 デジタルビデオカメラにて撮影。
クリックすると雲を通して見える太陽の様子をMPEG動画(1.5MB)で見ることができます。


 日本では2002年6月11日以来2年ぶりとなる部分日食が、10月14日の白昼に起こります。今回の日食は、鹿児島県の南部および長崎県対馬・沖縄県を除く全国で見ることができます。
左画像 2002年6月11日の日食
クリックすると拡大します
 日食は、太陽・月・地球が一直線上に並び、見かけ上太陽の手前に月が入り込んでくることにより、太陽の光を遮ることにより起こります。地球から太陽と月のそれぞれの距離の関係で、月の見かけ上の大きさが太陽より大きいときは、太陽がすっぽりと月に隠される「皆既日食」となり、反対に太陽の見かけ上の大きさが月より大きいときは、月の隠された太陽の光がリング状に見えることから「金環日食」と呼ばれています。


日食が起こるしくみ
太陽との距離は実際はもっと遠く、太陽はもっと大きな天体です。
太陽と月の見かけ上の大きさがほぼ同じになる偶然から、
皆既日食や金環日食がおこります。


東京での日食の様子
望遠鏡に太陽フィルターをつけて見ると
このように見えるはずです

 日食と並んで良く比較されるのが月食です。月食は、日食が起こる原因のうち月と地球の立場が逆になったもので、地球の影に月が入り込むことによって起こります。月に比べて地球の方が大きいため、日食に比べると起こる回数も多くなります。最近では、今年5月5日に見られました。また、月の変わりに金星が太陽とのあいだに入り込む金星の日面通過も、今年6月8日に起こりました。

 今回の日食は、日本を初めとする大平洋の西側とアラスカ・ロシア極東地域で見られ、皆既日食や金環日食になる地域はありません。最も多くかけるのはアラスカで93%まで太陽が欠ける様子を見ることができます。

 今回の日食は、10月14日の白昼、太陽が南中する10時30分ごろから起こります。日食は、地球のまわりをまわる月と太陽との位置関係によって起こるため、見る場所によって時刻も見え方もかわります。今回の日食の各地の時間は下の表の通りです。大まかに、北に行くほど早く隠されはじめ、隠され終わるも遅くなります。また、隠される部分の大きさ(食分)は、日本では北東方向にいくほど大きくなります。

東京での太陽の動きと日食の様子
日本では、北に行くほど早く隠されはじめ、隠され終わるのも遅くなります。
また、隠される部分も大きくなります。

2004年10月14日の部分日食の主な現象の時刻(日本時間)

地名

欠けはじめ

食の最大(食分)

欠け終わり

札幌

10:27

11:31(38.0%)

12:36

仙台

10:37

11:38(30.0%)

12:38

東京

10:45

11:40(23.9%)

12:36

大阪

10:51

11:35(14.7%)

12:20

広島

10:56

11:31(8.6%)

12:06

福岡

11:07

11:29(3.3%)

11:51

●日食を安全に楽しむには・・・

 太陽はとても明るくまぶしいため、肉眼でそのまま見ることは大変危険です。まして望遠鏡を使って直接のぞくのはもってのほかです。望遠鏡で直接太陽を見ることは、失明の危険もありますので絶対にしないでください。

 日食の観測は、望遠鏡や双眼鏡を使わなくても見ることができます。例えば、木の葉っぱの影によってできる太陽の光の形や、家の中でも障子にあいた小さな穴から漏れる光が欠けた太陽の形になります。

 しかし、日食の観測には望遠鏡や双眼鏡を使って倍率を上げて見た方が、欠けはじめや欠け終わりのわずかな欠け具合や、時間とともに変化していく月の動きを楽しく見ることができます。そのためには、明るい太陽の光をフィルターなどで減光する必要があります。

 当社オンラインショッピングでは、太陽観測用のフィルターを用意しています。このページで紹介しているフィルターは全て日食の観測にそのままご使用いただけます。この機会に是非お求めください。

商品は十分在庫をご用意しておりますが、現象の日時が近づくと、注文が殺到し品切れになることもあります。ご注文はお早めにお願い致します。


バーダープラネタリウム製アストロソーラーフィルターを
直接取りつけたビデオカメラとその画像
望遠鏡に取りつけた場合もほぼ同じように見えます

 また、これらのフィルターを使えば、カメラやデジカメ・ビデオカメラでの撮影も楽しめます。時間とともに変化して行く様子をデジカメやビデオカメラで連続撮影すれば、動画として楽しむこともできます。

 もちろん、望遠鏡にカメラやデジカメ・ビデオカメラなどを取りつけて撮影することもできます。月や惑星を撮影するときに使用しているカメラアダプタ等がそのまま使用できますから、この機会に是非チャレンジしてみてはいかがでしょう。


天体望遠鏡用サングラスで見た太陽

 このように、望遠鏡や双眼鏡に安全なフィルターなどを取りつけて太陽観測を行うことは、決してむずかしいことではありません。是非この機会に太陽観測にもチャレンジしてみてはいかがでしょう。使用方法に十分注意して安全に日食観測をお楽しみください。

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