３月下旬から一気に暖かくなり、関東では今年のさくらは一気に咲いてしまい、４月にはもう葉桜となってしまいました。皆さんのお住まいの近くではいかがでしょうか？。このページを書いているスタッフは、３月中旬から海外に出かけていて、ギリギリ桜が散る前に帰国することができてほっとしているところです。 　この事務所のある場所のまわりあぜ道では、タンポポや芝桜が美しく春を彩っています。冬の間茶色い土を見せていた畑では、麦や夏野菜の植えつけがはじまり、少しずつみどりのじゅうたんが敷かれはじめています。事務所の窓から見える柿の木も、黄緑の鮮やかな新芽が、太陽の光に照らされてまぶしいくらいに輝いています。 　ちょっと霞んだ空に、春の穏やかな日ざしが優しく、ついうとうととしてしまいがちですね。 　そんな今年の春の夜空は、霞の抜け切らない宵の西の空に、たくさんの見ものが集まっています。去年の秋まで明け方の東の空で「明けの明星」として輝いていた金星が、この春は夕方の西の空に「宵の明星」として輝きはじめています。金星は、これから日に日にその高さが高くなってきますが、それとは反対に、宵の夜に居すわっていた他の惑星や冬の星座たちが、少しずつ西に傾きはじめます。4月10日ごろの星空のようすを見ると、冬の間堂々と夜空に輝いていたオリオン座が沈みかけていて、火星や土星・木星などの明るい惑星たちがその北側に並んでいるのを見ることができます。 昼間の空に輝く金星 土星と木星 20cmシュミットカセグレン望遠鏡 デジタルカメラで撮影 　おうし座の１等星アルデバランの近くには、土星と火星が見えています。火星は、昨年の6月に地球に接近し、また、土星は昨年12月に「衝」（太陽と地球・外惑星が一直線に並ぶ＝いちばん良く見える）を迎えました。土星は望遠鏡で見ると丸い本体のまわりをくるっとドーナツ状の環が取り巻いている様子をみることができます。 　土星よりもう少し高いところに明るく目だっているのが、ふたご座にいる木星です。木星は今年1月1日に「衝」を迎え、少しずつ西の空に低くなってきています。望遠鏡で見ると右の画像のようにしま模様をみることができます。また、望遠鏡やちょっと高めの倍率の双眼鏡でみると、木星のまわりをまわっている「ガリレオ衛星」と呼ばれる４つの衛星が、一直線に並んでいるのも見ることができます。 　土星の環や木星の縞模様は、口径６cmクラスの望遠鏡でも見ることができます。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径6cm。ですから、充分楽しんでいただけると思います。 　そして、今夕方の西の空を賑わせている池谷-Zhang彗星は、長い尾をたなびかせて少しずつ北に移動しながら地球に接近中です。4月一杯は私たちの目を楽しませてくれそうです。詳しくはこちらのページをご覧ください。 　春の宵の風に吹かれながら、星空散歩を楽しんでみませんか？。地上の花たちよりももっと美しい世界が見えるかもしれませんよ。

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