ときおり寒さを感じることがあった4月も終わり、うららかな5月に入りました。この事務所の庭にはみかんの木が植えてあります。去年の秋には4つの実をむすんだこの木にも、たくさんの花が咲きました。甘酸っぱい香りがあたりを包んでいます。

 このページでも紹介したとなりの庄和町で行われた「大凧あげ祭り」。まるで夏のような陽気となったゴールデンウィーク後半の5月5日に行ってみました。江戸川の堤防には出店も建ち並び、遠方からもたくさんの観客が集まりました。ちょっと風が弱く、勢い良く揚がる大凧の姿を見ることはできませんでしたが、凧をひく地元の子どもや大人たちが勢い良く走り出して凧が舞い揚がると、見守っていた観客から歓声があがり、視線が宙に集まっていました。

 今年の大凧に書かれた文字は「世界」と「平和」だったのですが、「平和」の凧がなかなか揚がらない・・・。何かを暗示するような、ちょっと不安の残る(笑)お祭りでした。

 その大凧が舞った空も、夜になると星たちが輝きだします。今年の春の夜空には、宵の西の空にたくさんの見ものが集まっています。

 太陽が沈んだあとの西の空に一番星として見えてくるのは、去年の秋まで明け方の東の空で「明けの明星」として輝いていた金星です。この春からは、夕方の西の空に「宵の明星」として輝いています。地球のすぐ内側をまわっている金星は、望遠鏡で見ると左の画像のように月と同じように満ちかけをしながら、地球に近づいたり離れたりして、その大きさを変えていることがわかります。金星はこれから日に日に見える高さが高くなってきますが、それとは反対に、宵の夜に居すわっていた他の惑星や冬の星座たちは、毎日少しずつ西の地平線に低くなっていきます。

 金星が見えはじめた夕焼け空をしばらく見ていると、他の星たちもだんだんと見えてきます。この春の夕焼け空には、たくさんの惑星たちが集まっています。右の画像は5月15日の日没30分後の様子をシミュレーションしたものです。地平線近くから水星・土星・火星・金星・月、そして少し離れて木星と、肉眼で見ることができる5惑星と三日月がずらっと勢ぞろいしている様子を見ることができます。

 よく見てみると、これらの惑星や月は、多少のずれはあるものの、ほぼ一直線に並んでいることに気付くでしょう。これは、地球を含めた太陽系の惑星が、太陽を中心にほぼ同一平面の上をまわっているために起こります。図の中に「黄道」(こうどう)と描かれている点線は、地球からの見かけ上、太陽が天球上を通っていく道を現しています。惑星も、おおよそこの黄道の近くを位置を変えながら動いていくことになります。

 この惑星が集まっている様子は5月20日ごろまで見ることができますが、月は毎日見える位置が変わりますので、月も含めて楽しめるのは、この15日と16日の2日間だけです。なるべく西の空が低いところまで開けた場所で、日没後すぐに見えてくる月と金星を手がかりに、是非楽しんでみてください。


20cmシュミットカセグレン望遠鏡と
デジタルカメラで撮影した木星

 土星や水星はすぐ西の空に沈んで行ってしまいますが、ふたご座にいる木星はまだしばらく見ることができます。望遠鏡で見ると右の画像のようにしま模様をみることができます。また、望遠鏡やちょっと高めの倍率の双眼鏡でみると、木星のまわりをまわっている「ガリレオ衛星」と呼ばれる4つの衛星が、一直線に並んでいるのも見ることができます。

 木星の縞模様は、口径6cmクラスの望遠鏡でも見ることができます。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径6cmですから、充分楽しんでいただけると思います。

 夕闇を過ぎて夜になると、空には春の星空が広がっています。5月10日ごろの星空のようすを見ると、北の空の高いところに北斗七星の並びがとても目立って見えています。北斗七星の柄の部分を延ばしていくと、オレンジ色に輝くうしかい座のアークトゥルス・そして白く穏やかに輝くおとめ座のスピカを見つけることができます。


りょうけん座の球状星団M3のシミュレーション画像
20cmクラスの望遠鏡で見るとこのように見えます

Meade オートスターでの導入方法

テンタイ→セイウン/セイダン→メシエテンタイ→
「3」をキーパッドから入力

一般の赤道儀式での導入方法はこちら

 うしかい座のとなりにあるりょうけん座には、M3と呼ばれる球状星団があります。地球から32,300光年の距離に有る天の川銀河(私たちの銀河系)の中の天体で、球状星団という名前の通り星がボール状に集まったもので、年老いた星がお互いのエネルギーをもとめて集まってきている様子と考えられています。天の川銀河(私たちの銀河系)の外側を取り巻くように存在する天体で、いまだに謎の多い天体のひとつです。

 M3の他にも、ヘルクレス座のM13や、いて座のM22、日本からは低空に見つけにくいですが、ケンタウルス座のω(オメガ)星団などが、良く知られた球状星団です。これらの星雲や星団は、肉眼では見ることができないため、見つけるのが難しいものです。でも、天体自動導入望遠鏡なら、天体の名前を入力するだけで見つけることができます。

 そして、今北の空で長い尾をたなびかせている池谷-Zhang彗星は、4月29日に地球に最接近したあと、少しずつ遠ざかっています。まだしばらくは私たちの目を楽しませてくれそうです。詳しくはこちらのページをご覧ください。

 春の宵の風に吹かれながら、星空散歩を楽しんでみませんか?。地上の花たちよりももっと美しい世界が見えるかもしれませんよ。

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