星空案内はこちらのページと一緒にお読みください

 あけましておめでとうございます!。本年も当社をどうぞよろしくお願い致します。

 左の写真は、事務所近くの江戸川の河原で撮影した今年の初日の出です。関東ではちょっと雲が多くなりそうな気配もあったのですが、年越しの深夜0時ごろからはきれいに晴れ上がり、月や木星・土星を新年早々楽しむことができました。そして、明けた新年元旦。美しい日の出を拝むことができました。皆さんの地域の年越しはいかがでしたか?。

 この場所で初日の出を見るのははじめてだったのですが、6時54分30秒ごろ、川の向こうの林の上から太陽の光がさし込みはじめました。一般的な計算上(理論上)のこの場所での日の出は6時51分20秒。この時間差は見る場所の高低差と水平線までの障害物の高さに関係してきます。また、太陽の直径は約0.5度ありますから、太陽が水平線から顔を出して全部が姿を見せるのに、日本付近では約3分ほどかかります。すると、「日の出の時刻」とは太陽がどの状態のときにある時間なのでしょう・・・。

 この計算上の日の出の時刻は、太陽の一部が水平線の上に出てきたときの時刻になっています。反対に日の入りの場合は、太陽の全部が沈み切ったときの時刻をです。しかし、実際にはこの日の出・日の入りの時刻は計算方法によって微妙に違いが生じます。その理由にはいろいろなものがありますが、一番大きなものに「大気差」と呼ばれるものがあります。大気差とは、地球の大気によって、天体からの光が大きく屈折される現象で、具体的には水平線の下にあるはずの天体が浮き上がって見える現象です。

望遠鏡で見た昼間の金星

 これによって、単純な水平線と太陽の位置を計算した時刻より、およそ3分20秒はやく日の出が起こることになります。この大気差の理論上の数値は、気温などにより変化するため、それが計算上の日の出・日の入りの時刻の微妙な違いとなって現れることがあるのです。余談ですが、当社取り扱いの天体自動導入装置付望遠鏡は、当然この大気差も補正して天体を導入しています。ですから、理論上の数値と実際の大気の屈折率との違いにより、地平線近くの天体は導入精度が落ちるということも起こるのです。

 正月早々難しい理論の話しをしてしまいましたが(笑)、その太陽が西の空に沈み、美しく西の空を彩る夕焼けのなかに、ひときわ明るく輝く宵の明星の金星が見えていました。地球のすぐ内側をまわる金星は、昨年の夏前までは明けの明星として太陽が昇る前の東の空に見えていましたが、これから5月頃までは夕方の西の空の一番星として、仕事や学校帰りの人々の目を引くことでしょう。

 金星が沈み、夜の闇が降りるが頃、空には美しい星たちが輝きだします。1月10日ごろの星空のようすを見ると、宵の西の空にはまだ秋の星座がみえています。ペガススの四辺形は、おとなしめな秋の星たちの中では比較的わかりやすい星の並びです。そのペガススの四辺形の北東の辺から、天頂に向かって明るい星が4つ、やや広い間隔で並んでいるのを見つけることができます。この付近がアンドロメダ座です。一昨年11月のこのコーナーで紹介したアンドロメダ大銀河も、まだ空の高いところに見えています。また、アンドロメダ座の北側には小学校の教科書にも載っているカシオペヤ座、そのとなりにはペルセウス座があり、ペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近には、先月のこのコーナーで紹介した二重星団と呼ばれる星の集まりがあります。

 アンドロメダ座と同じくらいの高さの、少し南の空には、昨年8月27日に129年ぶりの大接近をした火星です。大接近後、地球は火星を追い抜いて少しずつその距離が遠くなりつつあるため、大接近の頃に比べるとだいぶ明るさも鈍り、望遠鏡で見たときの大きさも小さくなってきています。

6月7月8月のこのコーナーでは、火星についてより詳しくコメントしています。興味のある方は是非ご覧ください。

Meade LX200GPS-25で撮影した火星

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→カセイを選択


20倍くらいでみたおおいぬ座M41の
シミュレーション画像

Meade オートスターでの導入方法

セイウンセイダン→
メシエテンタイ→
「41」をキーパッドから入力

一般の赤道儀式望遠鏡や双眼鏡での
導入方法はこちら

 さらに目を天頂から南の空に向けると、明るい星が多くとてもにぎやかな冬の星座たちを見ることができます。天頂近くの高いところに見えるぎょしゃ座カペラおうし座アルデバラン、その南側には冬の星座の王者オリオン座ベテルギウスリゲルといった一等星がきらびやかに輝き、さらに空の低いところには、全天で最も明るい恒星のシリウスのあるおおいぬ座・そしてこいぬ座のプロキオンも昇ってきて冬の大三角を形作っています。

 おおいぬ座のシリウスのすぐ南には、M41という散開星団があります。地球からの距離は約2500光年と、昨年1月のこのページで紹介したぎょしゃ座3つの散開星団に比べると近くにあるため、比較的大きく広がった明るい星団です。双眼鏡でもその存在を容易に確認することができます。

 また、冬の大三角より少し北側の高いところに光る明るい星が土星です。土星はこの元旦に「衝」(太陽−地球−土星が一直線に並ぶ)を迎え、いまが最も良く見える時期です。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 土星が見えているあたりがふたご座で、土星より少し北よりに仲良く並ぶ2つの星が、カストルポルックスです。ギリシャ神話では大神ゼウスとスパルタ王妃レダとの間に生まれた双子の兄弟と言われています。

20cmクラスの望遠鏡で見た木星と土星
デジタルカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→モクセイまたはドセイを選択

 さらに時間がすぎて夜半過ぎになると、春の星座も続々と昇ってきます。明け方の空で最も目だって見えるのは、しし座の足元にみえる木星です。木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあります。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。

 木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。

 土星の輪や木星の衛星や縞模様は、口径6cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径6cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

 これから星空の美しい季節です。是非あなたの目で宇宙からの星たちの光を確かめてください!。

今年期待の天文現象をちょっとご紹介

 今年も楽しみな天文現象が盛りだくさんです!。
その中から、特に注目したい現象を4つご紹介します。

★5月5日未明 皆既月食

 日本では2001年7月5日以来3年ぶりとなる月食が見られます。今回の月食は皆既月食(月全体が太陽の影に隠れる)ですが、日本では月が沈む直前に皆既となる地域がほとんどで、実質的に部分月食として見られることになります。

左写真:2001年7月5日の部分月食(クリックすると詳細が見られます)

★5月下旬 2つの彗星が明るくなる!

 2001年に8月に発見されたNEAT彗星(C/2001Q4)と、2002年10月に発見されたLINEAR彗星(C/2002T7)が、ともに5月ごろに肉眼でも見えるほど明るくなることが予想されています。明るさは現在の予想で2〜3等と、肉眼でも見えるほど明るくなる可能性があります。

右写真:昨年4月に出現した池谷-Zhang彗星 (C/2002 C1)

彗星について興味のある方は、こちらのページもご覧ください

★6月8日午後 金星の日面通過

 実に122年ぶりとなる金星の日面通過が起こります。地球の内側をまわる金星が、地球と太陽との間に入り込んで、黒い丸として見られる珍しい現象です。昨年5月には水星の日面通過が起こりましたが、金星は水星よりずっと地球に近いため、肉眼でもわかる大きな点として見ることができます。

左写真:昨年5月7日の水星の日面通過の様子(クリックすると詳細が見られます)

★10月14日白昼 部分日食

 日本では2002年6月11日以来2年ぶりの日食が見られます。今回は九州南端部以南を除く地方で、太陽の一部が月に隠される部分日食として見られます。この次に日本で見られる日食は2009年6月(奄美大島などで皆既日食)までありません。

右写真:2002年6月11日の部分日食の様子(クリックすると詳細が見られます)

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●このコーナーより商品をお申し込みの場合、代金のお支払いはクレジットカードでの決済または代金引換・銀行振込・郵便振替がお選びいただけます。はじめてご利用の方や、決済方法など詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。

■■■品切れのためご迷惑をおかけいたします■■■

 ただいま、おすすめラインナップ掲載商品の一部で品切れとなり、ご注文の皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ございません。各商品ともご注文受付順に順次発送しております。また、在庫のある商品も品薄となっているものがございます。なるべくお早めのご注文をおすすめいたします。

●主な品切れ商品の納期(1月7日現在)
 ミヤウチ SCS-60i→1月中旬
 Meade LXD55-SN8EC→2月以後

Winter Sale! 2003〜2004 ラインナップ

各マークについての解説はこちら
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