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 すっかり春めいてきた今日このごろ。桜前線も順調に北上し、関東では間もなく満開になろうとしています。土の中で眠っていた虫や動物たちも、地上に出て春を満喫しているようですね。

 夜空の方もすっかり春らしくなり、霞のかかった空におとなしく輝く春の星たちを見ることができる季節になりました。今、夕方の西の空でひときわ明るく輝いている宵の明星金星。毎日お仕事や学校の帰りに目にされている方も多いでしょう。地球のすぐ内側をまわる金星は、さらにその内側をまわる水星とともに内惑星と呼ばれています。内惑星は、地球と太陽との位置関係により、大きさと明るさが大きく変化します。その様子はこちらのページで解説しています。

 金星は先月30日に東方最大離角を迎えました。東方最大離角とは、地球から見て内惑星が太陽から東側に最も離れて見える時のことを言い、太陽から離れることの少ない内惑星が、最も見やすくなる時期と言えます。このころ金星を望遠鏡で見てみると、右の写真のように月のように光っている様子を見ることができます。これから5月にかけて、金星は地球との距離が急激に近くなり、その大きさや形も大きく変化します。

昼間の空に輝く金星
望遠鏡で見ると
このように見えます

 そして、来月2日には最大光輝となり、日没後の西の空で日に日に高度を下げながら、6月8日の122年ぶりの太陽面通過へと向かっていきます。

 太陽面通過(日面通過)は、地球の内側をまわる内惑星が、地球と太陽との間に入り込み、地球からの見かけ上、太陽面に黒い丸として見られる現象で、確率的に非常に珍しい現象です。昨年5月には、水星の太陽面通過が日本で見られました。右の画像はその時の様子です。水星は大きさも小さく、地球からの距離も金星より遠いため、この画像のように小さく見えますが、金星はもっと近いところを通過していきますから、肉眼でも確認できるほど大きな丸として見ることができます。この機会に是非その現象をあなたの目で確かめてみてください。

 その金星が西の空に傾く頃、空には美しい星たちが輝きだします。4月10日ごろの星空のようすを見ると、宵の西の空にはまだ冬の星座がにぎやかに輝いています。北西の高いところに見える明るい一等星がぎょしゃ座カペラです。ぎょしゃ座には、昨年1月のこのページで紹介した3つの散開星団があります。その南にはおうし座アルデバランと、昨年8月27日に129年ぶりの大接近をした火星を見ることができます。現在、地球は火星を追い抜いて少しずつその距離が遠くなりつつあるため、大接近の頃に比べるとだいぶ明るさも鈍り、望遠鏡で見たときの大きさも小さくなってきています。

 さらに目を南に転じると、冬の星座の王者オリオン座、その東側に光るこいぬ座プロキオンと、低いところでまばたきながら青白く輝く全天で最も明るい恒星のおおいぬ座シリウス冬の大三角を形作っています。シリウスのすぐ南には、1月のこのコーナーで紹介したM41という散開星団があります。

 また、冬の大三角より少し北側の高いところに光る明るい星が土星です。土星は今観望の好期を迎えていて、小型の望遠鏡でも下の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。この土星が見えているあたりがふたご座で、土星より少し北よりに仲良く並ぶ2つの星が、カストルポルックスです。また、カストルの足もと、ちょうど今土星が光っている付近には、先月のこのコーナーで紹介したM35という散開星団があります。

 一方、南から東の空には、冬の星座に比べると、おとなしめに輝く春の星座を見ることができます。その中で、ひときわ明るく金色に輝く星を見つけることができます。これが木星です。木星は3月5日に「衝」(太陽−地球−土星が一直線に並ぶ)を迎え、いまが最も良く見える時期です。木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあります。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。

20cmクラスの望遠鏡で見た木星と土星
デジタルカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→モクセイまたはドセイを選択

 木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。

 このコーナーで紹介している星雲星団や、土星の輪・木星の衛星や縞模様などは、口径6cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径6cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

 この春、注目の天文現象としてあと2つご紹介します。ゴールデンウイーク最終日の5月5日の明け方には、部分月食が日本全国で見られます。現象の詳細はこちらのページをご覧ください。日本で月食が見られるのは2001年7月5日以来3年ぶりとなります。今回の月食は皆既月食(月全体が太陽の影に隠れる)ですが、日本では月が沈む直前に皆既となる地域がほとんどで、実質的に部分月食として見られることになります。(写真左:2001年7月5日の部分月食(クリックすると詳細が見られます)

 また、今年一番の天文現象として期待されている2001年に8月に発見されたNEAT彗星(C/2001Q4)と、2002年10月に発見されたLINEAR彗星(C/2002T7)も、今月中旬ごろから見ることができそうです。4月14日現在、NEAT彗星(C/2001Q4)は日本からは見えない南半球にいて、明るさは5等と予想よりちょっと暗めになっています。また、LINEAR彗星(C/2002T7)は、4月9日から明け方の東の空で見えはじめています。さらに、4月10日には新たにBradfield彗星(C/2004F4)も発見され、今月下旬には明け方の東の空で見ることができるかもしれません。詳しくは、こちらのページにまとめましたので、是非ご覧ください。(写真右:一昨年4月に出現した池谷-Zhang彗星 (C/2002 C1))

 どちらの彗星も、日本から見ることができるようになったころ、当社HomePageにて詳しくお知らせします。特に彗星は太陽や地球に近づくと急激に明るくなることがありますから、早めに観測の準備をしておくことをおすすめします。また、下記Spring Sale! 2004にラインナップしている望遠鏡には、彗星の観測に最適な低倍率・広視界アイピースをすべてのセットに付属しています。是非この機会にお求めください!。

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