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望遠鏡で見た昼間の金星
望遠鏡でみるとこのように月のように満ち欠けしているのがわかります

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→キンセイを選択

 沖縄地方では早くも梅雨開け。しかし、まだ本土では梅雨はこれからが本番。今年の梅雨前半はまとまった雨が局地的に降る傾向が強く、反面晴れ間には良い星空が見られた地方も多かったようです。時折見られる梅雨の晴れ間を待ち遠しく感じる毎日です。

 梅雨が開ければ夏本番。この夏、太陽が沈んだ後の西の空の夕焼けの低いところにひときわ明るく輝いているのが、地球のすぐ内側をまわる宵の明星の金星です。今月の金星までの距離は、光の早さで約12分で、少しずつ地球に近づいてきています。今年の冬までは明けの明星として太陽が昇る前の東の空に見えていましたが、これから来年の1月頃までは夕方の西の空の一番星として、仕事や学校帰りの人々の目を引くことでしょう。

 金星が沈み、夜の闇が降りる頃、空には美しい星たちが輝きだします。7月10日ごろの星空のようすを見ると、宵の西の空にはまだ春の星座たちが見えています。北西の空を見ると、暗い星が多い春の星座の中ではとても目立つ北斗七星があります。北斗七星はおおぐま座という星座の一部です。おおぐま座にも、一昨年の4月のこのページで紹介したM81・M82をはじめとして、小望遠鏡でも見ることができる銀河がたくさんあります。これらの銀河は、地球から約2000万光年も離れています。是非宇宙を延々と旅してきた星たちの光を、あなたの目で確かめてみてください。

 北斗七星は、北極星をさがす目印にもされますし、また、柄の部分のカーブをそのまま延ばして、春の星の中で最も明るいうしかい座アークトゥルス(89光年)・おとめ座スピカ(270光年)へと続く春の大曲線の一部としても使われます。その途中、春の大曲線の内側にあるりょうけん座という小さな星座には、先月のこのページM3という球状星団があります。

 今年の星空の中では、春の大曲線の2つの一等星よりもさらに明るく、最も目だって見えるのが、おとめ座にみえる木星です。木星までの距離は光の速さで約40分と先程の金星よりはずっと遠いですが、木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるので、このように明るく大きく見えるのです。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。木星は4月4日に「衝」(太陽−地球−土星が一直線に並ぶ)を迎え、いまが最も良く見える時期です。

 木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。

 また、おとめ座から空の高いところに目を向けると、星空のきれいなところでは、小さな星がごちゃごちゃっと散らばっているのを見ることができます。ここがかみのけ座と呼ばれる星座で、かみのけ座全体がMel.111(メロット111)という星団になっていています。この星団までの距離は約270光年と比較的近い星団のため、肉眼でもわかる大きな広がりを持っています。この付近は、ちょうど私達の銀河系の薄くなった方角にあたるため「銀河ののぞき窓」などと言われていて、口径の大きな望遠鏡で見てみると、おとめ座銀河団やかみのけ座銀河団と言った、無数の銀河(小宇宙)が群がっている様子を見ることができます。これらは、肉眼で見えるかみのけ座の星たちよりずっと遠い、約5500万光年かなたのにある銀河です。

Meade LX200-25GPSで見た木星
デジタルビデオカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→モクセイを選択
 一方、天頂付近から東の空には夏の星座が見えています。天頂付近にはかんむり座ヘルクレス座といったちょっと暗くおとなしめな星座があります。かんむり座はその名の通り半円形に星が並んだかわいらしい星座です。ヘルクレス座には、北天で最も美しいといわれるM13昨年6月のこのページで紹介)という美しい球状星団があります。

 さらに、空の中ほどに、明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座ベガ(25光年)・わし座のアルタイル(17光年)・はくちょう座デネブ(2000光年)で作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。

 その夏の大三角のうちのひとつ、こと座のベガの近くには、M57と呼ばれる星雲があります。地球からの2150光年の距離にあり、今から約2000万年前に中心にある星が星の一生を終え、放出されたガスがリング状に広がっていく過程が見えているのです。中心にはこれからガスを放出しきって死んで行くであろう白色わい星も見ることができます。

 この種の、小さく円形に広がった星雲のことを、惑星のように見えることから「惑星状星雲」と呼んでいます。このM57は、その中でも比較的明るい星雲で、8cmクラスの望遠鏡でも簡単に見ることができます。50倍くらいからその形をとらえることができるようになり、100倍くらいでタバコの煙のわっかのようなかわいい姿をみることができます。

20cmクラスの望遠鏡の100倍くらいで見た
こと座M57のシミュレーション図

Meade オートスターでの導入方法

セイウンセイダン→メシエテンタイ→M57を選択

一般の経緯台や赤道儀式の望遠鏡でのみつけかたはこちら

 街中の夜空ではなかなか見ることができませんが、夏休みに都会から離れた山の上や海辺などで夜空を見上げると、夏の大三角を貫いて南の地平線にむかって、淡い光の帯を見ることができます。これが「天の川」です。実際に見たことが無いという方も多いと思いますが、夏の天の川は他の季節に比べて濃くはっきりと見えます。アウトドアやキャンプなどで昼間体を動かした後、食後のひとときに是非機会を作って夜空を見上げてみてください。

 その天の川が特に濃く明るく見えるのが、さそり座いて座のある方向。ちょうど今の時期の真夜中ごろに真南の空に見えてきます。この方角が、私達の天の川銀河の中心の方向になります。私達の地球がある太陽系は、天の川銀河の中心から少し離れたところにあります。このため、中心方向を見ると、たくさんの星が集まっている様子を見ることができるのです。さそり座の心臓あたりで赤く光る一等星が、アンタレス(550光年)です。3月31日には、このアンタレスが月に隠されるアンタレスの掩蔽がありました。また、いて座やたて座には、去年の7月のこのページで紹介したM8M11などの明るい星雲星団がたくさんあります。双眼鏡で見ると、無数の星々や星雲星団が視野いっぱいに広がり、とても美しい眺めです。

Meade LX200GPS-25で撮影した火星

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→カセイを選択

 夜も更けて1時ごろになると、東の空に鈍く赤く不気味に光る星が現われます。これが火星です。火星は地球のすぐ外側をまわる惑星で、現在は光の速さで約8分と、月の次に近い距離にいる星です。さらに、今年10月には一昨年8月の大接近に続いて地球に接近をします。その距離は光の速さで約4分と、現在の倍以上まで接近し、小望遠鏡でも十分に表面の模様を見ることができます。火星は私達の地球と良く似た惑星として、近年探査機が頻繁に向かっている注目の惑星です。いつか人類が立つかもしれない火星の様子を、いち早く自分の目で確かめてみませんか?。

 木星の衛星や縞模様・M57などの明るい星雲・星団は、口径6cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径6cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

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●このコーナーより商品をお申し込みの場合、代金のお支払いはクレジットカードでの決済または代金引換・銀行振込・郵便振替・コンビニ決済(NP後払い)がお選びいただけます。はじめてご利用の方や、決済方法など詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。

Summer Sale! 2005ラインナップ

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