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 今年は大幅にずれ込んだ梅雨明けでしたが、いよいよこれからが星空を見るのに最適なシーズン。一晩中地面に寝ころがって、星空を楽しむことができる季節になりました!。この夏は、とても楽しみな天文現象があります。夏休みも終わりに近い8月28日の宵空で、全国で見られるのは6年半ぶりとなる皆既月食が見られます。詳しくはこちらのページで紹介しています。

 夕焼けが終わり、金星が西の空に低くなる午後9時ごろの8月10日ごろの星空のようす見ると、宵の西の空にはまだ春の星座たちが見えています。北西の空を見ると、暗い星が多い春の星座の中ではとても目立つ北斗七星があります。北斗七星はおおぐま座という星座の一部です。おおぐま座にも、2003の4月のこのページで紹介したM81・M82をはじめとして、小望遠鏡でも見ることができる銀河がたくさんあります。これらの銀河は、地球から約2000万光年も離れています。是非宇宙を延々と旅してきた星たちの光を、あなたの目で確かめてみてください。

 北斗七星は、北極星をさがす目印にもされますし、また、柄の部分のカーブをそのまま延ばして、春の星の中で最も明るいうしかい座アークトゥルス(89光年)・おとめ座スピカ(270光年)へと続く春の大曲線の一部としても使われます。その途中、春の大曲線の内側にあるりょうけん座という小さな星座には、2005年6月のこのページで紹介したM3という球状星団があります。

Meade LX200-25で見た木星
デジタルビデオカメラで撮影

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 スピカからそのままこんどは目を南の空に向けると、金色にひときわ明るく輝いている星が見えます。この星が木星です。木星は5月5日に「衝」を迎え、今が最も良く見える時期です。木星までの距離は光の速さで約40分かかりますが、木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡でも表面の模様が良く見えます。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。 木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。

 木星のすぐ下には、赤く不気味に光るさそり座アンタレス(550光年)も見つかるはずです。アンタレスから、地平線に向かって釣り針のような形に星が連なっていて、その先には2002年6月のこのページで紹介したM6M7等の明るい星雲星団が集まっています。この付近が私たちの銀河系の中心方向で、空のきれいなところにいくと、ここから天の川が空の高いところに立ち上っているのを見ることができるはずです。

 今度はさそり座から、その天の川に沿って空の高いところに視線を移すと、明るい3つの1等星でできた大きな三角形が見つかるはずです。いちばん高いところの星がこと座ベガ(25光年)・南の星がわし座のアルタイル(17光年)・少しおとなしく光る北の星がはくちょう座デネブ(2000光年)で。これが「夏の大三角」です。8月19日は旧暦のたなばたですが、ベガはたなばた伝説の織り姫星・アルタイルは彦星だと言われています。

 その夏の大三角やさそり座よりずっと空の高いところに、3等星でできたアルファベットの「H」の形の星の連なりを見つけることができます。これがヘルクレス座で、この中には2005年6月のこのページで紹介したM13と呼ばれる球状星団があります。


たて座の散開星団M11のシミュレーション画像
50倍くらいの倍率で見るとこのように見えます
とても密集した散開星団で、小望遠鏡から十分楽しめる星団です

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 街中の夜空ではなかなか見ることができませんが、夏休みに都会から離れた山の上や海辺などで夜空を見上げると、夏の大三角を貫いて南の地平線にむかって、淡い光の帯を見ることができます。これが「天の川」です。実際に見たことが無いという方も多いと思いますが、夏の天の川は他の季節に比べて濃くはっきりと見えます。アウトドアやキャンプなどで昼間体を動かした後、食後のひとときに是非機会を作って夜空を見上げてみてください。

 その天の川が特に濃く明るく見えるのが、いて座のある方向。ちょうど今の時期の真夜中ごろに真南の空に見えてきます。この方角が、私達の天の川銀河の中心の方向になります。私達の地球がある太陽系は、天の川銀河の中心から少し離れたところにあります。このため、中心方向を見ると、たくさんの星が集まっている様子を見ることができるのです。

 その中には、たくさんの星といっしょに美しい星雲や星団を見つけることができます。今回はその中から2つをご紹介します。

 ひとつめは、天の川の最も濃い部分の少し高いところに見える散開星団M11です。星座としてはたて座(防具の盾)という小さな星座に属します。左の画像のように、この付近を双眼鏡や望遠鏡で見てみると、たくさんの星が砂つぶのように見え、さらにその中に星たちが群れを成している様子を見ることができます。M11までの距離は5600光年。天の川銀河の中心付近にある比較的直径の大きな星団です。

 また、天の川の最も濃い部分に肉眼でもなんとなくその存在が解る散光星雲M8があります。散光星雲とは、宇宙空間に存在するガスが、何らかの現象によって光って見える物で、主に水素分子や酸素分子がお互いに干渉して光っていると考えられています。その分子によって、光の色が変わって見えます。M8の場合は、主に水素分子の反応により光っているので、大口径の望遠鏡で見たり写真に撮ってみると、赤からピンク色に光っているのを見ることができます。M8までの距離は3900光年。天の川銀河の中心付近にある活発な分子雲の領域です。

 この他にも、この付近にはたくさんの星雲星団が見えます。双眼鏡をこの方向に向けるだけで、無数の星たちをみることができます。こちらのファインディングチャートを参考に、是非あなたも双眼鏡や望遠鏡で楽しんでみてください。


いて座M8のシミュレーション画像
20倍くらいで見るとこのように見えます
双眼鏡でも星雲の存在を確認することができます

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 夜も更けて午前1時ごろになると、東の空に不気味に赤く光る星が見えてきます。これが火星です。今月の火星までの距離は、光の早さで約10分と、現在月・金星の次に近い距離にいる星です。火星は地球のすぐ外側をまわる惑星ですが、2003年8月の大接近のことは記憶にある方も多いのではないでしょうか。現在火星は、地球から最も離れたところを通過した直後で、これからゆっくりと地球との距離を狭めていきます。そして今年12月に再び地球に接近をします。今回の接近は2003年ほどの大接近にはなりませんが、小望遠鏡でも十分に表面の模様を見ることができます。火星は私達の地球と良く似た惑星として、近年探査機が頻繁に向かっている注目の惑星です。いつか人類が立つかもしれない火星の様子を、いち早く自分の目で確かめてみませんか?。

Meade LX200-25で撮影した火星

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