星空案内はこちらのページと一緒にお読みください

 いよいよ今日から師走。吹く風はもう冬を感じさせます。街もクリスマスムードが少しずつただよいはじめ、あちこちでデコレーションされたイルミネーションが艶やかに輝きだしています。そんな街のイルミネーションから、ふと空を見上げてみると、そこにも地上の星たちよりもっと美しい冬の星空が広がっています。

 この季節の夕暮れはとても夕焼けが美しいですね。今月はじめ、その夕焼け空の中に2つの明るい星が輝いているのがとても目につくと思います。明るい方の星が、地球のすぐ内側をまわる金星です。金星は、私たちの地球から見て太陽のどちら側に見えるかによって、夕方の西の空に見える「宵の明星」や、明け方の東の空に見える「明けの明星」と呼ばれたりしますが、どちらも同じ星なので、宵の明星と明けの明星が同じ日に見えることはありません。今月の金星までの距離は、光の早さで約8分で、少しずつ地球に近づいてきています。天体望遠鏡で見てみると、右の写真のように月のように欠けている様子がわかります。

 そしてもうひとつ、金星より少しおとなしめに輝いてる星が木星です。木星までの距離は光の速さで約40分かかりますが、木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡でも表面の模様が良く見えます。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。

 木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。

 木星の縞模様や土星の輪は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

 金星や木星が西の空に沈み、夜も更けた午後9時ごろの星空のようす見ると、西の空の低いところにはまだ夏の星座のはくちょう座デネブ(1400光年)が見えています。はくちょう座には、2003年10月のこのページで紹介したM39という明るい散開星団があります。 はくちょう座は南天の「みなみじゅうじ座」に対して別名「北十字」とも呼ばれています。キリスト教が信仰されている地域では、クリスマスの夜にこの北十字が地平線に付き刺さって見えることから、この十字をイエスキリストが因われた十字架として見ているところがあります。


望遠鏡で見た昼間の金星
デジタルカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→キンセイを選択

Meade LX200-25で見た木星
デジタルビデオカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→モクセイを選択

 一方、天頂から西の空の高いところには秋の星座たちが見えています。比較的明るい星が少ない秋の星座ですが、天頂付近に見える4つの2等星で作られる秋の四辺形は、天馬ペガススのおなかにあたる場所にあります。この四辺形は、他の秋の星座を探す目印になりますから、実際の星空で良く確かめてみてください。

 このペガススの四辺形を手がかりに、他の星座たちも探してみましょう。四辺形の西側(右側)の縦の辺をまっすぐ南のほうに延ばしていくと、まわりに明るい星がないところにひとつだけ1等星を見つけることができます。この星がみなみのうお座フォーマルハウト(25光年)です。日本ではその名の通り「みなみのひとつぼし」などと呼ぶ地方もあります。

 そして、ペガススの四辺形の北東の辺から、明るい星が4つ、やや広い間隔で並んでいるのを見つけることができます。この付近がアンドロメダ座です。ペガススの四辺形とアンドロメダ座との接点の星はアルフェラッツ(97光年)という星で、アラビア語で「馬の中心」という意味があります。天馬ペガススのちょうどおなかの部分にあたる星なのです。さらに、このアンドロメダ座の2等星の並びのいちばん先端、ペルセウス座に近いところに輝く2等星アルマク(350光年)は、2006年10月のこのページでも紹介したとても美しい二重星として知られています。9月のこのページで紹介した有名なアンドロメダ座大銀河M31(230万光年)や、10月のこのページで紹介した散開星団NGC752などがあります。

 そして、アンドロメダ座の北側には小学校の教科書にも載っているカシオペヤ座がます。アンドロメダは、ギリシャ神話のカシオペヤの娘で、父はカシオペヤの西となりにいるケフェウス・夫となったのが東隣のペルセウス・・・という具合に、この季節の星座たちはひとつの神話でつながっています。もし興味のある方は、図書館やインターネットで調べてみてはいかがでしょう。また、ペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近には、先月のこのページで紹介した二重星団とがあります。


7倍くらいの双眼鏡でみたプレアデス星団M45の
シミュレーション画像

Meade オートスターでの導入方法

セイウンセイダン→
メシエテンタイ→
「45」をキーパッドから入力

 さらに東の空に目を転じると、明るい星が多くとてもにぎやかな冬の星座たちを見ることができます。北よりの高いところに見えるのがぎょしゃ座カペラ(42光年)です。ぎょしゃ座には2003年1月のこのページで紹介したM36・37・38の3つの散開星団があります。

 ぎょしゃ座の南にはおうし座があります。おうし座の一等星アルデバラン(65光年)の付近は、ヒアデス星団という散開星団Mel25の一部で、この付近を双眼鏡で見てみると、40個程度の星が広く散らばっているのを見ることができます。一方、もう少し空の高いところに見える数個の星がごちゃごちゃっと集まって見えるところが「すばる」ことプレアデス星団M45です。双眼鏡で見てみると、いろいろな明るさの100個くらいの星が群れを成しているのがわかります。ヒアデス星団までは約150光年・プレアデス星団までは約440光年の距離があり、それぞれの大きさの差はこの距離の違いによるものです。しかし、プレアデス星団の星の輝きは、ヒアデスよりずっと明るく、高温で非常に高いエネルギーを放出していることがわかります。

 そして、おうし座の南には、冬の星座の王者オリオン座ベテルギウス(600光年)・全天で最も明るい恒星のシリウス(8.6光年)のあるおおいぬ座・そしてこいぬ座プロキオン(11.4光年)が冬の大三角を形作っています。その北側にはふたご座ポルックス(34光年)とカストル(50光年)も見えてきています。

 さらに時間がすぎて夜半を過ぎると、春の星座も続々と昇ってきます。東の空のしし座の一等星レグルス(77光年)のとなりに、もうひとつ穏やかに黄色く輝く星が土星です。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。これからの季節は土星も観望の好期になります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 このページで紹介している惑星や星雲星団は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。


20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→ドセイを選択

来年の天文現象をちょっとご紹介

 来年も楽しみな天文現象が盛りだくさんです!。
その中から、特に注目したい現象を3つご紹介します。

★7月4日 夕方の東の空でアンタレスの掩蔽

 7月4日の日没前の東の空で、月に隠されたアンタレスが出現する様子を見ることができます。肉眼では見ることができませんが、望遠鏡を使えば白昼の空に浮かぶ月から、赤いアンタレスが出現する様子を見ることができるはずです。

右写真:2005年3月30日アンタレスの掩蔽
(クリックするとその時の様子を見られます)

★7月22日白昼 奄美地方で皆既日食 日本全国で部分日食

 日本の陸地で見られるものとしては、46年ぶりとなる皆既日食が、奄美地方で見られます。また、それ以外の地域でもでは2007年3月19日以来2年ぶりの部分日食が見られます。

 この次に日本で見られる皆既日食は2035年9月2日までありません。

右写真:2006年3月29日にトルコで見られた皆既日食の様子(クリックするとポスターサイズの画像が見られます)

★8月上旬 土星の環の消失

 土星の環は岩石が円盤状になったもので、その厚さは数百メートルしかありません。このため、私たちの地球からの見かけ上真横から見た場合には、望遠鏡で見ても環が見えなくなってしまいます。

 この現象は土星の公転周期30年の半分の約15年おきに起こり、次回は2025年まで見られません。

Winter Sale! 2008〜2009 プレゼントキャンペーン!

 Winter Sale! 2008〜2009期間中(2008年12月1日〜2009年1月31日)に、下記掲載のWinter Sale! 2008〜2009 ラインナップに掲載の双眼鏡または天体望遠鏡をご注文いただいた全てのお客様(オプションのみの場合を除く)に、以下のプレゼントをご用意しております。

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Winter Sale! 2008〜2009 ラインナップ掲載の双眼鏡および天体望遠鏡をご注文いただいたすべてのお客様に、2009年と2012年に日本で見られる日食を記念して作成した直視用日食めがね(カードタイプ)(下写真左)をプレゼント!

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Winter Sale! 2008〜2009 ラインナップ掲載の税込\60,000以上の天体望遠鏡をご注文いただいたすべてのお客様に、2007年の天文現象が本とパソコンで楽しくわかる、アスキー/アストロアーツ刊「星空年鑑2009」(下写真右)をプレゼント!

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Winter Sale! 2008〜2009 ラインナップ掲載のビクセン ポルタ"f"(エフ)シリーズ GP2赤道儀シリーズ Meade ETX-80BB ETX-90 ETX-125 LX90シリーズ LX200シリーズ LXD-75シリーズをお求めのすべてのお客様に、アイピース等すぐに使える便利な付属品をプレゼント!(プレゼント内容は各機種ごとに異なります)


直視用日食めがね(カードタイプ)


星空年鑑2009

■■■お早めのご注文をおすすめします■■■

 ただいま、Winter Sale! 2008〜2009ラインナップ掲載商品の一部で品切れとなり、ご注文の皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ございません。各商品ともご注文受付順に順次発送しておりますので、なるべくお早めのご注文をおすすめいたします。

●現在品切れしている商品とその納期(12月27日現在)
Meade ETX-125 Premier Edition・ビクセン ポルタII-A80Mf→来年1月中旬入荷予定
Meade LXD75-SN8・LX90-25・LXD200-20・LX200-25→来年1月下旬以後入荷予定

  ※いずれの商品も次回の入荷数は数に限りがございます。お早めにご予約ください。

●在庫の少なくなっている商品(12月27日現在)
Meade 963PR双眼鏡・ETX-90 Premier Edition・LX90-20

■■■年末年始も通常通り営業いたします■■■

 当社に在庫のある商品は、年末年始も休まずご注文が確定次第発送手配いたします。当社に在庫のない商品も、メーカー・ディーラーの新年営業開始後、最短日にて発送手配いたしますので、お早めのご注文をおすすめいたします。詳しい納期については、ご注文時にお送りするメールにてご確認下さい。

●当社在庫のある商品(12月29日現在)
スターゲイズオリジナル FZ-RF双眼鏡 スターゲイズオリジナル FH-842RF双眼鏡 Meade 963PR 9×63mm双眼鏡

●このコーナーより商品をお申し込みの場合、代金のお支払いはクレジットカードでの決済または代金引換・銀行振込・郵便振替・コンビニ決済(NP後払い)がお選びいただけます。はじめてご利用の方や、決済方法など詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。

Winter Sale! 2008〜2009ラインナップ

各マークについての解説はこちら

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