タイトル画像および背景画像:マーズオービターカメラ(MOC)システムで撮影した火星
Image from (C)NASA

星空案内はこちらのページと一緒にお読みください


Meade
LX90-20で撮影したカワセミ
クリックするとデスクトップの壁紙としても使えるサイズになります

 秋もたけなわ!。この秋は天候にも恵まれ、きれいな星空が見られるこ日も多くなっています。皆さん良い星空をご覧になりましたか?。

 最近、この事務所の前を流れる川には、毎日カワセミが姿を見せるようになりました。この写真は天体望遠鏡を使って事務所の窓から撮影したものです。天体望遠鏡は天体を見るだけではなく、このように野鳥や地上の風景をクローズアップして見たり撮ったりすることもできます。

 秋の晴れた日の夕暮れは、夕焼けがとてもきれいに見えますね。その夕焼けの中の低いところに見える明るい星は、地球のすぐ内側をまわる宵の明星の金星です。今月の金星までの距離は、光の早さで約8分で、少しずつ地球に近づいてきています。天体望遠鏡で見てみると、右の写真のように月のように欠けている様子がわかります。金星はこれから地球に急速に接近し、望遠鏡でその姿を見ると日に日に大きさや形が変わるのがわかります。

 金星や木星が沈み、夜の闇が降りる頃、空には美しい星たちが輝きだします10月10日ごろの星空のようすを見ると、空の高いところから西の空には夏の星座が見えています。西の空の中ほどに明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座ベガ(25光年)・わし座のアルタイル(17光年)・はくちょう座デネブ(2000光年)で作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。

望遠鏡で見た昼間の金星
望遠鏡でみるとこのように月のように満ち欠けしているのがわかります

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→キンセイを選択

 一方、天頂から南の空には秋の星座たちが見えています。比較的明るい星が少ない秋の星座ですが、東の空の高いところに見える秋の四辺形は、天馬ペガススのおなかにあたる場所にあります。この四辺形は、他の秋の星座を探す目印になりますから、実際の星空で良く確かめてみてください。

 そのペガススからもう少し低いところに、ひときわ赤く輝く星を見つけることができるはずです。これが火星です。現在は光の速さで約4分と、月の次に近い距離にいる星です。さらに、今月30日には一昨年8月の大接近に続いて地球に接近をします。その距離は光の速さで約4分と、現在よりさらに接近し、小望遠鏡でも十分に表面の模様を見ることができます。

 地球のすぐ外側をまわる火星は、約1年10カ月の周期で太陽のまわりをまわっています。1年で一周する地球とは、約2年2カ月の間隔で接近します。ところが、火星は軌道が少し歪んでいるため、その接近するときの地球と火星の位置によっては大きく接近したり、あまり接近しなかったりします。その様子は下の図のようになります。火星軌道の歪みが太陽に寄っている7〜9月に接近が起こるときのことを「大接近」と呼んでいて、火星を観測する絶好の機会となります。

Meade LX200GPS-25で撮影した火星

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→カセイを選択


地球と火星の軌道を上から見た図

最近15年間の地球と火星が
接近する日とその距離
接近する日 距離 視直径
2003/8/23 0.373

25.2

2005/11/3 0.466

20.2

2007/12/19 0.589

15.8

2010/1/29 0.664

14.0

2012/2/29 0.677

13.7

2014/4/6 0.624

15.1

2016/5/18 0.517

18.0

2018/7/25 0.387

24.1

距離の単位はAU(天文単位)
1AUは地球と太陽の平均距離
視直径の単位は角度の秒

今回の火星の接近の様子を
宇宙から見たシミュレーション
緑が地球の軌道・赤が火星の軌道
各惑星は解りやすいように大きくしてあります。
地球は火星に追いつき、追い越して行く

 今回の接近の様子を宇宙からみたシミュレーション図が左の図です。地球は火星より内側を公転しているので、火星より公転速度が速くなります。このため、火星に接近してから追い越して行くことになります。 その距離は0.464AU(天文単位 1AUは太陽と地球の平均距離)と、前回2003年8月の接近よりは少し遠くなり、地球からの見かけ上の大きさも2割程度小さくなります。しかし、同じ大きさで見ることができるのは、2018年7月の大接近までありません

 是非この機会に いつか人類が立つかもしれない火星の様子を、是非あなたの目で確かめてください!。

大接近・中接近・小接近での大きさの比較
最遠の時は太陽の向こう側にいるので、
実際には地球から見ることはできません。
今回の大接近が火星の観望に最適であることがわかりますね

今回の火星の接近での、火星の視直径(見かけの大きさ)の変化のシミュレーション
9月1日と10月31日では約1.5倍の差がある。

●2003年の6月7月8月9月のこのコーナーでは、火星についてより詳しくコメントしています。興味のある方は是非ご覧ください。

火星をよりはっきりと見るためのポイント
 天体観測をする場所は、空気がきれいで空の透明度が高く、まわりに明かりが少ない場所が良いとされています。しかし、火星をはじめとした惑星の観測は必ずしもそうとは限りません。それは、惑星たちは地球から比較的近い天体で、太陽の光に照らされて十分な明るさをもっているからです。ですから、都会のように透明度がわるく明るい空でも十分見ることができます。

 しかし、惑星観測にもよりよい条件で見ることによって、同じ望遠鏡でも表面の模様をよりはっきりと見ることができます。私たちの地球には、それを取り巻く大気(空気)があります。大気は、地表が温められたり冷めたりすると地表を移動します。これが風となるわけですが、上空の風(気流)が激しく吹くと、空気によってその向こうの宇宙からくる光がかき乱されて、モヤモヤと動いて見えてしまいます。これを天体望遠鏡で高い倍率で見ると、ぼやけてはっきりとした模様を見ることができなくなってしまうわけです。

 火星はこの秋、日が沈んだ後の東の空に昇ってきて、夜半ごろほぼ天頂付近を通って、明け方西の空に沈んで行きます。ですから、最も高いところに来るのは夜半ごろになります。空の低いところは、宇宙からの火星の光は地球の大気をたくさん通ってきますから、気流の影響も受けやすくなります。ですから、空の高いところに来る夜半ごろを狙って観測してみてください。

 また、ヒートアイランド現象などにより、都市部は常時空気が対流を起こしていて、大気の状態は決して良くありません。また、標高が低い分大気の影響も受けやすくなります。その点、標高の高い高原や山の上では、都市部よりは空気が薄くなり、地表の温度も安定しているため対流も起こりにくく、大気も安定してきれいな惑星像を見ることができます。

 もうひとつ、この秋注目の天文現象として、10月17日の宵に起こる部分月食があります。日本で見られる月食としては、去年5月5日未明に起こったものから1年5カ月ぶりとなります。今回の月食は部分月食で、欠けるのは月の6.8%とわずかですが、その変化は肉眼でもわかる大きな天文現象です。

右写真:2001年7月5日の部分月食の様子

 夜も更けて、火星が南の空に高くなるころには、もう冬の星座が昇ってきています。空の高いところにはぎょしゃ座カペラ(41光年)やおうし座アルデバラン(60光年)、その南側には冬の星座の王者オリオン座ベテルギウス(310光年)・全天で最も明るい恒星のシリウス(8.7光年)のあるおおいぬ座・そしてこいぬ座プロキオン(11.2光年)が冬の大三角を形作っています。夏の大三角と冬の大三角が同時に見えるのも、この時期だけですね。

 その冬の大三角と同じくらいの高さの少し北よりの空に光る明るい星が土星です。これからの季節は土星も観望の好期になります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 土星の輪や火星表面の模様は、口径6cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径6cmですから、充分見ることができます。

 秋の夜長に、是非星空を眺めてみませんか?。もちろん、今年の秋のおいしい味覚をいっしょに楽しみながら・・・(笑)。

20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→ドセイを選択

創業10周年記念キャンペーン!

 2005年10月、弊社は創業10周年を迎えます。10年のご愛顧に感謝して、2005年10月1日〜10月31日の期間限定で、創業10周年記念キャンペーンとして、オンラインショッピングの人気商品を特価にて販売いたします。また、Meade DS-2070AT DS-2114ATS ETX-70AT ETX-90 ETX-105 ETX-125 LX90-20 LX200GPSシリーズ LXD-75シリーズ をお求めのすべてのお客様に、アイピース・ポータブルバッテリ等すぐに使える便利な付属品をプレゼントいたします(プレゼント内容は各機種ごとに異なります)。この機会に是非お求め下さい。

■■■お早めのご注文をおすすめします■■■

 ただいま、おすすめラインナップ掲載商品の一部で品切れとなり、ご注文の皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ございません。現在在庫がある商品も、火星接近間近になりますと今後急激なご注文の増加により、納期が遅れる場合もございます。各商品ともご注文受付順に順次発送しておりますので、なるべくお早めのご注文をおすすめいたします。

●現在品切れしている商品とその納期(10月31日現在)
Meade DS2114ATS・LXD75 N-6・ETX-90 Premier Edition・ETX-125 Premier Edition
 →12月上旬入荷予定
Meade ETX-105 Premier Edition→11月上旬入荷予定
Meade LX90-20LNT・LX200GPS-20・LX200GPS-25・ETX-90EC・ETX-125EC→11月中旬入荷予定
  ※いずれの商品も次回の入荷数は数に限りがございます。お早めにご予約ください。

●在庫の少なくなっている商品(10月31日現在)
Meade ETX-105EC・114EQ LXD75 SN-8

●このコーナーより商品をお申し込みの場合、代金のお支払いはクレジットカードでの決済または代金引換・銀行振込・郵便振替・コンビニ決済(NP後払い)がお選びいただけます。はじめてご利用の方や、決済方法など詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。

創業10周年記念セールラインナップ

各マークについての解説はこちら

はじめての星空には、まずは双眼鏡!
当社オンラインショッピングのベストセラー双眼鏡 7倍50mmは天体観測に最適な倍率・口径の双眼鏡です。Summer Sale期間特価販売中! 

ミザール New BK双眼鏡
BK7050 7倍50mm 創業10周年記念セール特価 \7,140(税別\6,800)
BK8040 8倍40mm 創業10周年記念セール特価 \6,615
(税別\6,300)
7倍50mmと同様の使い勝手と明るさを9倍の倍率で実現!。ダハプリズムを使用した一歩上行く天体用双眼鏡。Summer Sale期間特価販売中! 

Meade 963PR 9×63mm双眼鏡
創業10周年記念セール特価 \10,000(税別\9,524)

入門者向け天体望遠鏡 天体自動導入機もあります
114mm反射望遠鏡と末長くお使いいただける赤道儀に、モータードライブまでセットされてこの価格! 小学校中学年くらいのお子様へ、はじめての天体望遠鏡としておすすめの商品。

Meade 114EQ モータードライブ付反射赤道儀
創業10周年記念セール特別セット \26,000
(税別\24,762)
入門用として最適な最新型天体自動導入望遠鏡 抜群のコストパフォーマンスで新発売!

Meade DS-2070AT DS-2114ATS
創業10周年記念セール特価 \38,000〜(税別\36,191)

持ち運びに便利なポータブル望遠鏡 Meade ETXシリーズ
いつでもどこでも持って行かれるポータブル望遠鏡に天体自動導入機能をプラスしたETXシリーズの普及版 創業10周年記念特別セットは天体も地上も見られる欲張りセット!

Meade ETX-70AT
創業10周年記念セール特別セット \73,290
(税別\69,800)
ポータブル望遠鏡として圧倒的な人気を誇るETXシリーズ マクストフカセグレン光学系によるシャープな像は土星の輪も木星の縞模様もくっきり見えます。Summer Sale!限定スターゲイズおすすめセットは天体も地上も見られる欲張りセット! 新機能搭載のプレミアエディションも追加ラインナップ

Meade ETX-ECシリーズ & プレミアエディション
\102,900(税別\98,000)
創業10周年記念セール特別セット \118,650
(税別\113,000)〜

もっと遠くの宇宙を見たい もっときれいな写真が撮りたい
汎用性の高いドイツ型赤道儀にMeadeの天体自動導入をドッキングしたLXDシリーズの新製品。大口径反射赤道儀を安価な価格で!。様々な用途に鏡筒やオプションを交換して楽しめます。

Meade LXD-75 ドイツ型赤道儀シリーズ
\99,750〜
Meade天体自動導入ロボットの定番 モーターで目的の天体をどんぴしゃり 20cmの大口径で迫力のある像をお楽しみいただけます このクラスでいちばんのおすすめ商品! この春のマイナーチェンジで初期設定が簡単になったLNT仕様を追加

Meade LX90-20LNT
\294,000(税別\280,000)
Meadeの最新型天体自動導入ロボット GPS搭載で初期設定までも自動化! 最新自動導入コンピュータオートスター2で抜群の計算能力と導入精度を誇るフラッグシップモデル

Meade LX200GPSシリーズ
\417,900(税別\398,000)

この他にもいろいろな商品をラインナップしています。是非オンラインショッピングをご覧ください。

簡単アンケートにご協力下さい
 このページの内容は おもしろかった ふつう おもしろくなかった
  ためになった ふつう ためにならなかった
  わかりやすかった ふつう わかりにくかった
 10月17日の月食を 見たいと思う わからない 見ないと思う
 望遠鏡で火星を 見たことがある 見たことがない 興味がない
 望遠鏡や双眼鏡を 望遠鏡を持っている 双眼鏡をもっている どちらも持っている
  どちらも持っていない    
 ひとことどうぞ

このボタンを押しても、あなたの個人情報などは送信されません

このコーナーのバックナンバー
2005年夏 6月 7月 8月    
2004年夏 6月 7月 8月 2004年秋 9月 10月 11月 2004-5年冬 12月 1月 2月 2005年春 3月 4月 5月
2003年夏 6月 7月 8月 2003年秋 9月 10月 11月 2003-4年冬 12月 1月 2月 2004年春 3月 4月 5月
2002年夏 6月 7月 8月 2002年秋 9月 10月 11月 12月 2003年冬 1月 2月 2003年春 3月 4月  5月
2002年春 4月 5月 2002年冬 2月 3月 2002年正月 2001年冬
2001年秋 10月 11月 2001年夏 2001年春 2001年正月
それぞれの月の星空 2001年 1月 3月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2002年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2003年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2004年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

スターゲイズ トップページに戻る