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 いよいよ今年も残るところあと2カ月。日ごとに夕暮れが早くなり、そろそろ暖房が欲しくなる今日このごろ。冬の足音もすぐそこまで聞こえてきていますね。

 右の写真は埼玉県蓮田市の駒崎地区にあるコスモス畑です。10月下旬から満開になった花が、ちょうど見頃となっています。もともとこの地区では米が栽培されていましたが、国の政策により減反された田圃の有効活用としてコスモスが植えられています。

 「コスモス」はギリシャ語で「秩序」という意味があるそうで、秩序正しく花弁が揃っていることからこの名前が付いたそうです。英語ではcosmosと書きますが、そのまま「宇宙」という意味ももっています。秩序をもって回る地球や惑星をの様子から、このように呼ばれるようになったのでしょう。

 そんな宇宙を見上げると、いまは秋本番。11月10日ごろの星空のようすを見ると、宵の西の空の高いところに明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座ベガ(25光年)・わし座のアルタイル(17光年)・はくちょう座デネブ(2000光年)で作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。こと座の中には、先月のこのコーナーで紹介したM57と呼ばれる星雲があります。また、夏の大三角のほぼまん中、はくちょう座のくちばしにあたるところには、アルビレオというとてもきれいな二重星もあります。

 一方、西の空の夏の星座たちにくらべて、少しおとなしめに輝くのが天頂から南の空に見える秋の星座たちです。「馬肥ゆる秋」のごとく、天頂に大きな窓を開けたように見える4つの星でつくる四角形が、天馬ペガススの姿です。ペガススの四辺形は、おとなしめな秋の星たちの中では比較的わかりやすい星の並びです。


アンドロメダ大銀河のシミュレーション画像
夜空の暗い場所で10cmクラスの望遠鏡を使って
30倍くらいで見るとこのように見えます
街あかりのある場所でも望遠鏡を使えば星雲の存在はわかりますが、
銀河の光は街のあかりと同じ成分が多く含まれているので、
街あかりにかき消されてあまり良く見えません。
なるべく空の高いところに見えるこの時期に見るようにしてください。

Meade オートスターでの導入方法

セイウンセイダン→メシエテンタイ→
キーで31を入力
または、セイウンセイダン→ナマエノアルテンタイ→
アンドロメダギンガを選択

一般の赤道儀式望遠鏡での導入方法はこちら

 このペガススの四辺形を手がかりに、他の星座たちも探してみましょう。四辺形の西側(右側)の縦の辺をまっすぐ南のほうに延ばしていくと、まわりに明るい星がないところにひとつだけ1等星を見つけることができます。この星がみなみのうお座フォーマルハウト(22光年)です。日本ではその名の通り「みなみのひとつぼし」などと呼ぶ地方もあります。

 一方、ペガススの四辺形の北東の辺から、明るい星が4つ、やや広い間隔で並んでいるのを見つけることができます。この付近がアンドロメダ座です。ペガススの四辺形とアンドロメダ座との接点の星は「アルフェラッツ」という星で、アラビア語で「馬の中心」という意味があります。天馬ペガススのちょうどおなかの部分にあたる星なのです。

 そのアルフェラッツから、ちょっと暗めの3等星をはさんでアルフェラッツと同じくらいの明るさの2等星を見つけることができます。空のきれいなところで、この星からちょっと北側に行ったところにを見ると、肉眼でもなにやらぼーっとした光のしみのようなものを見つけることができます。これがアンドロメダ大銀河です。理科の教科書にも載っている有名な星雲ですね。

 アンドロメダ大銀河は、私達の太陽系がある銀河系の外側、距離にすると光の速さで230万年の距離にあるとされている銀河です。しかし、この距離は実のところだんだん近くなっています(笑)。というのは、実際に銀河系とアンドロメダ大銀河が近づいているわけではなく、観測技術の向上により、その距離がだんだん正確にわかるようになってきたためです。天体望遠鏡の技術は、まだまだこれから進歩していくのですね。

 この銀河を実際望遠鏡で見てみると、左のシミュレーション画像のように、その両側に小さな銀河を伴っていることもわかります。私達の銀河系にも、日本からは見ることができませんが「大マゼラン銀河」「小マゼラン銀河」と呼ばれる小さな銀河系が伴っています。是非あなたの目で230万年のかなた(と考えられている)からの銀河の輝きを確かめてみてください!。


35mm版一眼レフカメラで撮影した秋の星雲星団
クリックすると拡大します。
たまたま写りこんだペルセウス座流星群の流星も見られます。

 また、このアンドロメダ座の2等星の並びのいちばん先端、ペルセウス座に近いところに輝く2等星アルマクは、先月のこのページでも紹介したとても美しい二重星として知られています。

 そして、アンドロメダ座の北側には小学校の教科書にも載っているカシオペヤ座がます。アンドロメダは、ギリシャ神話のカシオペヤの娘で、父はカシオペヤの西となりにいるケフェウス・夫となったのが東隣のペルセウス・・・という具合に、この季節の星座たちはひとつの神話でつながっています。もし興味のある方は、図書館やインターネットで調べてみてはいかがでしょう。
 そのペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近を見ると、肉眼でもなにやらぼーっとした光のしみのようなものを見つけることができます。これが9月のこのページで紹介した二重星団です。

 時間と共に星座が東から西に移り変わり夜半ごろになると、東の空から明るい星が次々と昇ってきます。空の高いところにはぎょしゃ座カペラ(41光年)やおうし座アルデバラン(60光年)、その南側には冬の星座の王者オリオン座ベテルギウス(310光年)・全天で最も明るい恒星のシリウス(8.7光年)のあるおおいぬ座・そしてこいぬ座プロキオン(11.2光年)が冬の大三角を形作っています。夏の大三角と冬の大三角が同時に見えるのも、この時期だけですね。さらにその北には、ふたご座ポルックス(52光年)とカストル(32光年)も見えてきています。

 さらに明け方近くになると、その冬の大三角の下あたりから明るい星が2つ昇ってきます。上の方にあるちょっと暗めの星が土星です。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 土星の輪は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→ドセイを選択

 また、11月18日未明から19日未明(18日(金)深夜〜19日(土)深夜)には、ちょうどこの土星が見えている付近から、しし座流星群の出現が見られます。2001年の大出現ほどの数は見られませんが、それでも1時間に30〜40個の流れ星を見ることができるかもしれません。今年は月明かりもなく、暗い夜空でたくさんの流れ星を見ることができるでしょう。

 左の画像(クリックすると拡大します)は、11月18日の午前2:00頃の東の空をシミュレーションしたものです。「輻射点」と書かれたところを中心に、流星が四方八方に飛ぶ様子を見ることができるかもしれません。

 流れ星は夜空さえ見えればどこでも見えるはずですが、実際には夜空が明るくて見えない場所もあるかもしれません。そこで、なるべくたくさんの流れ星を見るために、次のポイントに注意して、場所を選んで眺めてみてください。

●大きく空が開けている場所を選ぶ
 流れ星は空のどこに飛ぶか解りません。ですから、なるべくたくさん「空」が見える場所のほうが、よりたくさんの流れ星を見ることができます。例えば山の上とか川の土手の上・ビルやマンションの屋上などが良いでしょう。今回のしし座流星群では、とくに東の空が開けている場所を選ぶと良いでしょう。
●周囲に明るいものが無い
 流れ星は、短いと1秒足らず、長くても数秒ととても早くて、暗いものも多く流れます。まわりが街灯やネオンなどで明るい場所では、星の光を消してしまって、一瞬で消えてしまう流星を見つけることができなくなってしまいます。なるべくまわりに光を出すものが無くて、空の暗い場所を選ぶようにしましょう。そのかわり、懐中電灯を必ず用意することや、ひとりで行動したりしないように注意しましょうね。また、どうしても光りがある場所で見る場合には、直接その光が目に入らないように、木や建物・車などの影に入るようにして見ることも大切です。
●視野に月の光が入らないようにする
 特に夜半過ぎの時間帯は、まだ月が空の高いところにあります。空を見上げるときは月の光が直接目に入らないように、月を背にして見るようにするとよいでしょう。上のシミュレーション図のように東の空を見ると、ちょうど月を背にする形になります。
●なるべく多くの時間空を見上げる
 流れ星はいつ流れるか解りません。ですから、なるべくたくさんの時間空を見ている方が良いことになります。でも、一晩中星空を見上げるのはなかなか大変です。なるべく楽な姿勢で星空を見上げられるように、安全な場所で寝袋などにくるまって見上げるのがいちばん良い方法です。どうしても一晩中星を見ることができないという場合は、11月18日(土)の明け方2:00〜4:00と、19日(日)の明け方2:00〜4:00が最も流れ星が多く見られると予想されている時間ですから、なるべくその時間には夜空を見上げるようにしましょう。でも、あえてもう一度書いておきますが、いつ流れ星が流れるかは、ほんとのところはわかりません(笑)から、なるべく多くの時間空を見るようにしましょう。
●天体望遠鏡は必要ない
 望遠鏡の販売店がこういうことを言って良いのかわかりませんが(笑)、流星群を見るのには、天体望遠鏡は必要ありません。いままでも書いてきたとおり、流星はいつどこに現れるか解りませんから、望遠鏡で狭い視野を狙っていても見ることはできないのです。皆さんの目でそのまま夜空を見ていただき、たくさんの流れ星を見つけてください。でも、それだけでは長い夜は飽きてしまうという方は、是非望遠鏡や双眼鏡を使って星空を楽しんでくださいね。宇宙の広さをきっと実感していただけると思います。

●このコーナーより商品をお申し込みの場合、代金のお支払いはクレジットカードでの決済または代金引換・銀行振込・郵便振替・コンビニ決済(NP後払い)がお選びいただけます。はじめてご利用の方や、決済方法など詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。

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