星空案内はこちらのページと一緒にお読みください

 あけましておめでとうございます!。旧年中は当社HomePageをたくさんの方々にご覧いただき、ありがとうございました。今年も皆さんに夜空を眺めていただけるよう、楽しいコンテンツ作りをしていきたいと思っております。今後ともよろしくお願い致します。

 この時期になると、北日本の水辺にはシベリアから渡ってくる白鳥が見られます。実は、関東にも白鳥が飛来する場所がいくつかあります。そのうちのひとつ、千葉県本埜村には、今年も例年通り11月頃からコハクチョウたちがやってきています。1992年にはじめての飛来が観測されてから年々その数を増し、最も多いときは年間千羽を越えるコハクチョウが訪れたこともあります。

 実は、まだこの時期は夜空のはくちょうも宵の西の空に見えています。1月10日ごろの午後9時の星空のようすを見ると、西の空の低いところにはまだ夏の星座のはくちょう座デネブ(2000光年)が見えています。はくちょう座は南天の「みなみじゅうじ座」に対して別名「北十字」とも呼ばれています。キリスト教が信仰されている地域では、クリスマスの夜にこの北十字が地平線に付き刺さって見えることから、この十字をイエスキリストが因われた十字架として見ているところがあります。



 一方、西の空の低いところにはまだ秋の星座が見えています。空のなかほどに見える4つの2等星で作られる秋の四辺形は、天馬ペガススのおなかにあたる場所にあります。このペガススの四辺形を手がかりに、他の星座たちも探してみましょう。ペガススの四辺形の北東の辺から、明るい星が4つ、やや広い間隔で並んでいるのを見つけることができます。この付近がアンドロメダ座です。アンドロメダ座といえば、去年10月のこのページで紹介した有名なアンドロメダ座大銀河M31や、2004年10月のこのページで紹介したNGC752などの星雲星団、2004年11月のこのページで紹介した美しい二重星アルマクなど、見どころのたくさんある星座です。

 アンドロメダ座の北側には小学校の教科書にも載っているカシオペヤ座があります。アンドロメダは、ギリシャ神話のカシオペヤの娘で、父はカシオペヤの西となりにいるケフェウス・夫となったのが東隣のペルセウス・・・という具合に、この季節の星座たちはひとつの神話でつながっています。もし興味のある方は、図書館やインターネットで調べてみてはいかがでしょう。ペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近には、去年11月のこのページでも紹介している二重星団と呼ばれるこの星の集まりがあります。この他にも、さきほども取り上げたアンドロメダ座のとなりのさんかく座にあるM33や、カシオペヤ座のM52など美しい星雲星団を見ることができます。是非あなたも双眼鏡や望遠鏡で楽しんでみてください。


ぎょしゃ座散開星団M36 M37 M38を
双眼鏡で見たときのシミュレーション画像
夜空の暗い場所で
7倍50mmクラスの双眼鏡で見ると、
このように3つの星団をひとつの視野に見ることができます
双眼鏡での見つけ方は
こちら

 さらに東の空に目を転じると、明るい星が多くとてもにぎやかな冬の星座たちを見ることができます。北よりの高いところに見えるのがぎょしゃ座カペラ(41光年)です。ぎょしゃ座には冬の天の川が中央を流れていて、双眼鏡で見ると無数の星たちが輝いているのを見ることができます。この中に、明るい3つの散開星団があります。

 最も東よりにあるM37は、約4700光年とこの3つの中でも最も遠い距離にあり、望遠鏡で見ると小さな星たちが無数に群がっている様子を見ることができます。まん中のM36は、約3800光年の距離にあり、星の数はM37に比べて少なめで、明るめの星がバラっと散らばって見えます。いちばん西のM38は、約3600光年と最も近く、他の2つに比べると少し広がりのある星の集まりです。


M36


M38


M37

ぎょしゃ座散開星団M36 M37 M38の
望遠鏡で見たときのシミュレーション画像
50倍くらいの倍率で見たときの視野にしてあります
それぞれの星団に明るさや密集度など
個性があって面白い対象です

Meade オートスターでの導入方法

セイウンセイダン→メシエテンタイ→
キーで36・37・38を入力

天体自動導入装置のない望遠鏡や
双眼鏡での見つけ方は
こちら
 ぎょしゃ座の南にはおうし座があります。おうし座の一等星アルデバラン(60光年)の付近は、ヒアデス星団という散開星団Mel25の一部で、この付近を双眼鏡で見てみると、40個程度の星が広く散らばっているのを見ることができます。一方、もう少し空の高いところに見える数個の星がごちゃごちゃっと集まって見えるところが、先月のこのページで紹介している「すばる」ことプレアデス星団M45です。双眼鏡で見てみると、いろいろな明るさの100個くらいの星が群れを成しているのがわかります。ヒアデス星団までは約130光年・プレアデス星団までは約400光年の距離があり、それぞれの大きさの差はこの距離の違いによるものです。しかし、プレアデス星団の星の輝きは、ヒアデスよりずっと明るく、高温で非常に高いエネルギーを放出していることがわかります。

 おうし座の南には、冬の星座の王者オリオン座ベテルギウス(310光年)・全天で最も明るい恒星のシリウス(8.7光年)のあるおおいぬ座・そしてこいぬ座プロキオン(11.2光年)が冬の大三角を形作っています。おおいぬ座には、2004年の1月のこのページで紹介した散開星団M41があります。

 その北側にはふたご座ポルックス(52光年)とカストル(32光年)も見えてきています。ギリシャ神話では大神ゼウスとスパルタ王妃レダとの間に生まれた双子の兄弟と言われています。ふたご座にも、2004年3月のこのページで紹介したM35という散開星団があります。

 そのふたご座とおうし座の中間付近に、この冬の夜空で最も明るく、ひときわ不気味に赤く光る星が見えるはずです。これが火星です。今月の火星までの距離は、光の早さで約5分と、現在月の次に近い距離にいる星です。火星は地球のすぐ外側をまわる惑星ですが、2003年8月の大接近のことは記憶にある方も多いのではないでしょうか。現在火星は、地球から最も離れたところを通過した直後で、これからゆっくりと地球との距離を狭めていきます。そして去年12月19日に再び地球に接近をします。今回の接近は2003年ほどの大接近にはなりませんが、同じ大きさで見ることができるのは、2014年4月までありません。火星は私達の地球と良く似た惑星として、近年探査機が頻繁に向かっている注目の惑星です。いつか人類が立つかもしれない火星の様子を、いち早く自分の目で確かめてみませんか?。

Meade LX200-25で撮影した火星

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→カセイを選択


地球と火星の軌道を上から見た図

最近15年間の地球と火星が
接近する日とその距離
接近する日 距離 視直径
2003/8/23 0.373

25.2

2005/11/3 0.466

20.2

2007/12/19 0.589

15.8

2010/1/29 0.664

14.0

2012/2/29 0.677

13.7

2014/4/6 0.624

15.1

2016/5/18 0.517

18.0

2018/7/25 0.387

24.1

距離の単位はAU(天文単位)
1AUは地球と太陽の平均距離
視直径の単位は角度の秒

●2003年の6月7月8月9月のこのコーナーでは、火星についてより詳しくコメントしています。興味のある方は是非ご覧ください。

火星をよりはっきりと見るためのポイント
 天体観測をする場所は、空気がきれいで空の透明度が高く、まわりに明かりが少ない場所が良いとされています。しかし、火星をはじめとした惑星の観測は必ずしもそうとは限りません。それは、惑星たちは地球から比較的近い天体で、太陽の光に照らされて十分な明るさをもっているからです。ですから、都会のように透明度がわるく明るい空でも十分見ることができます。

 しかし、惑星観測にもよりよい条件で見ることによって、同じ望遠鏡でも表面の模様をよりはっきりと見ることができます。私たちの地球には、それを取り巻く大気(空気)があります。大気は、地表が温められたり冷めたりすると地表を移動します。これが風となるわけですが、上空の風(気流)が激しく吹くと、空気によってその向こうの宇宙からくる光がかき乱されて、モヤモヤと動いて見えてしまいます。これを天体望遠鏡で高い倍率で見ると、ぼやけてはっきりとした模様を見ることができなくなってしまうわけです。

 火星はこの秋から冬にかけて、日が沈んだ後の東の空に昇ってきて、夜半ごろほぼ天頂付近を通って、明け方西の空に沈んで行きます。ですから、
最も高いところに来るのは夜半ごろになります。空の低いところは、宇宙からの火星の光は地球の大気をたくさん通ってきますから、気流の影響も受けやすくなります。ですから、空の高いところに来る夜半ごろを狙って観測してみてください。

 また、ヒートアイランド現象などにより、都市部は常時空気が対流を起こしていて、大気の状態は決して良くありません。また、標高が低い分大気の影響も受けやすくなります。その点、標高の高い高原や山の上では、都市部よりは空気が薄くなり、地表の温度も安定しているため対流も起こりにくく、大気も安定してきれいな惑星像を見ることができます。

 さらに夜半をごろ過ぎると、春の星座も続々と昇ってきます。東の空のしし座の一等星レグルス(72光年)のとなりに、もうひとつ穏やかに黄色く輝く星が土星です。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。これからの季節は土星も観望の好期になります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 夜も更けて3時半ごろになると、東の空からひときわ目だって明るく輝く星が昇ってきます。この星が「明けの明星」の金星です。今月の金星までの距離は、光の早さで約10分と、月・火星の次に近い距離にいる星で、現在少しずつ地球から遠ざかっています。天体望遠鏡で見てみると、左の写真のように月のように欠けている様子がわかります。

 このページで紹介している惑星や星雲星団は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。


20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→土星を選択

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●現在品切れしている商品とその納期(1月24日現在)
 Meade LX90GPS-20→2月下旬入荷予定
 Meade LX90GPS-25→2月下旬入荷予定
 Meade LX90GPS-30→2月下旬入荷予定
 Meade LX200R-20→2月下旬入荷予定
 Meade LX200R-25→2月下旬入荷予定
 Meade LXD75-SN8EC→2月下旬入荷予定
 Meade DS-2114ATS→納期未定
 スターゲイズオリジナル FZ-1050RF→納期未定

●在庫の少なくなっている商品(1月24日現在)
 スターゲイズオリジナル FZ-840RF

●このコーナーより商品をお申し込みの場合、代金のお支払いはクレジットカードでの決済または代金引換・銀行振込・郵便振替・コンビニ決済(NP後払い)がお選びいただけます。はじめてご利用の方や、決済方法など詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。

Winter Sale! 2007〜2008 ラインナップ

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