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 早くも1月が過ぎてしまいましたね。この冬は全国的に平年並みの寒さで、四季のある日本らしい冬を過ごされている地方も多いのではないでしょうか。この季節、空の高いところで満月が寒々と青い光を放っている様子を目にする方も多いと思います。冬の満月はも夏の太陽と反対に空の高いところに輝きます。雪のある地方では、月が雪に照らされてとても美しいのもこの季節ならではです。

 今月の満月は9日の夜になりますが、今月の満月だけはいつもの2月の満月とはちょっとだけ違います。深夜22時から1時ごろにかけて、天頂近くで輝く月にちょっとした異変が起こります。それは「半影月食」と呼ばれる現象です。太陽の光に照らされている月が、太陽の一部を地球により遮られて、少し暗くなって見える現象です。この様子は肉眼でもわかり、最も太陽の光が隠される23時50分ごろには、左の写真のようにうっすらと暗くなっているのが確認できるはずです。望遠鏡や双眼鏡を使うと、よりはっきりと見ることができます。しかし、満月を望遠鏡で見るととてもまぶしいので、各望遠鏡のオプションとして用意されているムーンフィルターを併用すると、長時間見てもまぶしくなく、半影月食の経過をゆっりと楽しむことができるはずです。

 さらに今月末の28日の夕方の西の空で、その月と金星と見かけ上接近してとても美しい光景を見せてくます。この様子は去年12月からたびたび見ることができましたが、3月には金星は見かけ上太陽に接近して見えなくなってしまうため、今回が最後のチャンスになります!。是非この様子も見たいですね。

 その金星は、私たちの地球から見て太陽のどちら側に見えるかによって、夕方の西の空に見える「宵の明星」や、明け方の東の空に見える「明けの明星」と呼ばれたりしますが、どちらも同じ星なので、宵の明星と明けの明星が同じ日に見えることはありません。今月の金星までの距離は、光の早さで約4分で、少しずつ地球に近づいてきています。天体望遠鏡で見てみると、右の写真のように月のように欠けている様子がわかります。特に今月から来月上旬にかけては、ぐんぐんと地球に接近してくるためその大きさと形が日に日に変わっていく様子を見ることができます。是非望遠鏡でその姿を確かめてみてください。

 金星が西の空に沈み、夜も更けた午後9時ごろの星空のようすを見ると、宵の西の空にはまだ秋の星座がみえています。北西の空に見えるW字型の星の連なりは、小学校の教科書にも載っているカシオペヤ座です。カシオペヤ座からもう少し空の高いところに、漢字の「人」という字を横にしたように星が連なるペルセウス座が見えています。この、ペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近には、2008年11月のこのページでも紹介している二重星団と呼ばれるこの星の集まりがあります。

 一方、目を天頂から南の空に向けると、明るい星が多くとてもにぎやかな冬の星座たちを見ることができます。天頂近くの高いところに見える明るい一等星がぎょしゃ座カペラ(41光年)です。ぎょしゃ座には2008年1月のこのページで紹介したM36・37・38の3つの散開星団があります。

 ぎょしゃ座の南にはおうし座があります。おうし座の一等星アルデバラン(60光年)の付近は、ヒアデス星団という散開星団Mel25の一部で、この付近を双眼鏡で見てみると、40個程度の星が広く散らばっているのを見ることができます。一方、もう少し空の高いところに見える数個の星がごちゃごちゃっと集まって見えるところが、先月のこのページで紹介した「すばる」ことプレアデス星団M45です。

 おうし座の南には、冬の星座の王者オリオン座ベテルギウス(310光年)・全天で最も明るい恒星のシリウス(8.7光年)のあるおおいぬ座・そしてこいぬ座プロキオン(11.2光年)が冬の大三角を形作っています。おおいぬ座には、2004年の1月のこのページで紹介した散開星団M41があります。

 その北側にはふたご座ポルックス(52光年)とカストル(32光年)も見えてきています。ギリシャ神話では大神ゼウスとスパルタ王妃レダとの間に生まれた双子の兄弟と言われています。ふたご座にも、2004年3月のこのページで紹介したM35という散開星団があります。

 さらに目を東の空に向けると、早くも春の星座の姿も見えはじめています。冬の星座と比較すると明るい星が少ない春の星座ですが、今年は空の高いところに明るい星が一つ光っています。ふたご座から東に少し目を向けたところに黄色く光る明るい星が土星です。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星は3月10日に「衝」(太陽−地球−土星が一直線に並ぶ)を迎え、今が最も良く見える時期です。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 土星のすぐ東側におとなしく光っている白い星は、春の夜空では数少ない一等星、しし座レグルス(72光年)です。しし座というと、11月のしし座流星群で有名ですが、実際に宵の空に見えるのは春の季節になります。しし座をはじめとした春の星座は、「銀河ののぞき窓」とも言われるとおり、銀河系の外側のはるかかなたにある銀河が、数多く見られるところでもあります。2005年5月のこのページでも、M65・M66というふたつの銀河を紹介しています。

 もうひとつ、都会の街明かりの中では少し見つけにくい星座ですが、土星とふたご座やの中間付近にある3等星数個が逆Y字に連なっている星座がかに座です。双眼鏡や望遠鏡で探してみると、そこには2003年の4月のこのページで紹介したプレセペという散開星団があります。

 このページで紹介している星雲星団や土星の輪は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。


20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

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