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 早くも1月が過ぎてしまいました。当社の事務所のある埼玉県では4年ぶりの大雪が降りましたが、それ以外の日はほぼ例年通りの乾燥した日が続き、透明度の良い夜空に、冬の美しい星たちが輝いています。午後9時ごろの星空のようすを見ると、西の空の高いところには、まだ秋の星座たちが見えます。北西の空にはW字型の星が連なるカシオペヤ座が見えています。カシオペヤ座の南(左)にあるアンドロメダ座には、2017年10月のこのページで紹介したアンドロメダ大銀河M31NGC891の他、2006年10月のこのページで紹介した二重星アルマク2008年10月のこのページで紹介したNGC752など、双眼鏡や望遠鏡で見て楽しい天体がたくさんあります。

 アンドロメダ座やカシオペア座よりもう少し空の高いところに、漢字の「人」という字を横にしたように星が連なるペルセウス座があります。この、ペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近を見ると、空のきれいなところであれば天の川の中に肉眼でもなにやらぼーっとした光のしみのようなものを見つけることができます。これが先月のこのページで紹介した二重星団です。

 さらに天頂から南の空に目を転じると、明るい星が多くとてもにぎやかな冬の星座たちを見ることができます。北よりの高いところに見えるのがぎょしゃ座カペラ(42光年)です。ぎょしゃ座には冬の天の川が中央を流れていて、双眼鏡で見ると無数の星たちが輝いているのを見ることができます。この中には、2017年1月のこのページで紹介したM36・37・38の3つの散開星団があります。

 ぎょしゃ座の南にはおうし座があります。おうし座の一等星アルデバラン(65光年)の付近は、ヒアデス星団という散開星団Mel25の一部で、この付近を双眼鏡で見てみると、40個程度の星が広く散らばっているのを見ることができます。一方、もう少し空の高いところに見える数個の星がごちゃごちゃっと集まって見えるところが、2013年12月のこのページで紹介した「すばる」ことプレアデス星団M45です。双眼鏡で見てみると、いろいろな明るさの100個くらいの星が群れを成しているのがわかります。

 すばるやヒアデス星団より少し低いところには、冬の星座の代表冬の星座の王者オリオン座ベテルギウス(310光年)・全天で最も明るい恒星のシリウス(8.7光年)のあるおおいぬ座・そしてこいぬ座プロキオン(11.2光年)が冬の大三角を形作っています。おおいぬ座には、2014年の2月のこのページで紹介した散開星団M41があります。さらにその南には、2012年1月のこのページで紹介したカノープス(310光年)も見えているはずです。
 その冬の大三角の東の空には、ふたご座ポルックス(52光年)とカストル(32光年)も見えてきています。ふたご座には、先月のこのページで紹介した散開星団M35があります。

M46・M47 とも座散開星団
APS-Cデジカメ一眼レフ 30秒露出
PV102E61鏡筒
Meadeシュミカセ用レデューサ併用(430mmF4.2相当)
セレストロンAdvanced VX赤道儀使用
埼玉県堂平山
て撮影
7〜10倍クラスの双眼鏡で見てみると、
ちょうど2つの星団をひとつの視野に見ることができます
 周囲に街灯等がなく、空のきれいな場所に行くと、ふたご座から冬の大三角を貫くように、淡い光の帯が続いているのを見ることができます。これが天の川です。私たちの太陽系は、私たちの天の川銀河の中心から少し離れたところに位置していますが、冬の天の川は、円盤状になっている天の川銀河の中心とは反対の方向を見ていることになり、中心方向にあたる夏の天の川より細く淡く見えます。それでも、双眼鏡や望遠鏡で見てみると、これまで紹介してきたもの以外にも、たくさんの星雲や星団を見ることができます。
 そのうちの一つ、おおいぬ座のシリウスの少し東に見えるのが、とも座にあるM46M47です。東側(右の写真の左側)の暗い星がたくさん集まって見えるのがM46で、地球から約5,300光年の距離にあります。西側(右の写真の右側)の比較的明るい星がざらざらと集まって見えるのがM47で、地球から約1,600光年の距離にあります。この距離の差が、見かけの明るさや広がりと大きく関係しています。

 さらにM46の中を良く見てみると、星団の中の上(北)のほうに、魚のめだまのように見える小さな星雲があるのに気づくでしょう。これはNGC2438という惑星状星雲です。約2,900光年の距離にあり、M46よりずっと手前にある天体なので、M46を構成する星とは直接関係はなく、たまたま星団の手前に見えているわけです。

 このようにして、宇宙を立体的に考えながら天体を見てみると、私たちの地球が置かれている状況を目で感じ取ることができるのではないと思います。

セレストロン Nexstar+での導入方法
「3」(Deep Sky)キー→メシエ
→「046・047」をキーパッドから入力

Sky-watcher Gotoドブソニアン
SkyExplorer SE-GTでの導入方法
「4」(メシエ)キー→
→「046・047」をキーパッドから入力

Meade オートスターでの導入方法
Deep Sky→
Messier Object→
キーで「46・47」を入力

双眼鏡や天体自動導入機の無い望遠鏡での見つけ方はこちら

 さらに時間が過ぎ深夜0時を過ぎると、東の地平線から金色に輝く木星が見えてきます。木星までの距離は光の速さで約40分かかりますが、木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡でも表面の模様が良く見えるます。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。

 木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。


Meade LX200-25で見た木星
デジタルビデオカメラで撮影
 冬の間は日の出の時間が遅いので、朝起きたときはまだ真っ暗という方も多いことでしょう。そのころには、東の空にははくちょう座こと座さそり座などの夏の星座が顔を出してきます。その夏の星座と一緒に、南東の空の低いところからは火星が昇ってきます。

 火星は地球のすぐ外側をまわる惑星ですが、2003年8月の大接近のことは記憶にある方も多いのではないでしょうか。火星は、私たちの地球のすぐ外側を回っている惑星で、約2年2ヶ月ごとに地球に接近します。しかし、接近ごとにその距離が異なります。その理由は、火星の軌道が真円ではなくちょっとゆがんだ楕円をしているためです。
 下の図は、その軌道を上から見た図になります。地球軌道と火星軌道が離れている2月ごろに接近するときには小接近になりますが、軌道が接近している8月ごろに接近するときには大接近になるのです。

Meade LX200-25で撮影した火星

2016年から2029年までの地球と火星の接近する位置
地球の軌道を鉛直方向から見た図
2018年7月31日の大接近は大変良い条件になります
接近する日 距離 視直径
2016/05/31 0.50AU

18.6"

2018/07/31 0.38AU

24.3"

2020/10/06 0.41AU

22.6"

2022/12/01 0.54AU

17.2"

2025/01/12 0.64AU

14.6"

2027/02/20 0.68AU

13.8"

2029/03/30 0.65AU

14.5"

2031/05/12 0.55AU

16.9"

これから15年間の地球と火星の接近する日とその距離・大きさのシミュレーション
最遠のときは太陽の向こう側にあるので、地球からはみることができません。
 今月の火星までの距離は光の速さで約13分で、まだ望遠鏡で見ても小さく暗く見えますが、これから7月31日の大接近に向けて、少しずつ地球に接近してきます。今月と7月31日の火星の見かけの大きさは約4倍・明るさにすると約40倍も変わります。是非毎月火星を観察して、その変化をご自身の目で確かめてみてください。

2018年の火星の見かけの大きさ(視直径)の変化の様子
右下の数値は地球から火星までの距離
1AU(=Astronomical Unit 天文単位)は地球と太陽の平均距離
 さらに明け方4時ごろには、その火星に続いて土星も昇ってきます。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 火星・木星・土星などの惑星たちは、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日スケッチしていくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。そして2006年には、冥王星が惑星から除外されました。その太陽系宇宙の変遷をこちらのページにまとめています。


20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影

 このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。
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