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 今日から10月。日の入りの時間も日に日に早くなり、紅葉と夕焼けが美しい季節になりましたね。日の入りの時間も日に日に早くなり、紅葉と夕焼けが美しい季節になりましたね。

 今年は、春から明るい惑星たちが宵空を賑わせていましたが、金星木星は、今月はそれぞれ太陽の手前側と向こう側に行ってしまうため、見ることができなくなってしまいます。木星や金星より西(左)に見えていた土星も空の低いところに見えるようになり、そろそろ今年は見納めの時期になっています。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、下の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影
 その土星が西の空に沈む午後9時ごろの星空のようすを見ると、西の空の高いところには、明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座ベガ・わし座のアルタイルはくちょう座デネブで作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。こと座には、昨年7月のこのページで紹介したリング状星雲M57があります。また、はくちょう座付近には、アルビレオのすぐ近くにあるこぎつね座という星座の中には、昨年8月のこのページで紹介した亜鈴状星雲M27や、や座の球状星団M71など、小望遠鏡で見つけられる星雲星団がたくさんあります。是非ご自分の目ではるか宇宙からの光を確かめてみてください。
 一方、西の空の夏の星座たちにくらべて、少しおとなしめに輝くのが、天頂から東の空に見える秋の星座たちです。比較的明るい星が少ない秋の星座のなかで、今年は南西の空にひときわ不気味に赤く輝いている星があります。これが火星です。

 火星は地球のすぐ外側をまわる惑星ですが、約2年2ヶ月ごとに地球に接近します。しかし、接近ごとにその距離が異なります。その理由は、火星の軌道が真円ではなくちょっとゆがんだ楕円をしているためです。
 下の図は、その軌道を上から見た図になります。地球軌道と火星軌道が離れている2月ごろに接近するときには小接近になりますが、軌道が接近している8月ごろに接近するときには大接近になるのです。


Meade LX200-25で撮影した火星


2016年から2029年までの地球と火星の接近する位置
地球の軌道を鉛直方向から見た図
2018年7月31日の大接近は大変良い条件になります
接近する日 距離 視直径
2016/05/31 0.50AU

18.6"

2018/07/31 0.38AU

24.3"

2020/10/06 0.41AU

22.6"

2022/12/01 0.54AU

17.2"

2025/01/12 0.64AU

14.6"

2027/02/20 0.68AU

13.8"

2029/03/30 0.65AU

14.5"

2031/05/12 0.55AU

16.9"

これから15年間の地球と火星の接近する日とその距離・大きさのシミュレーション
最遠のときは太陽の向こう側にあるので、地球からはみることができません。
 今月の火星までの距離は光の速さで約5分で、7月31日に2003年以来15年ぶりの大接近になり、少しずつ遠ざかっているところです。最接近の時よりは少し小さくなっていますが、それでもまだ望遠鏡を使えば表面の模様が見える距離です。是非この機会に火星を観察して、その変化をご自身の目で確かめてみてください。

2018年の火星の見かけの大きさ(視直径)の変化の様子
右下の数値は地球から火星までの距離
1AU(=Astronomical Unit 天文単位)は地球と太陽の平均距離

宇宙から見た2018年の地球と火星の接近の様子
Java scriptの関係で上の図が見られない場合はこちら
緑が地球の軌道・赤が火星の軌道
その内側の水星と金星の動きにも注目してみましょう。
各惑星の大きさはわかりやすいように大きくしてあります。
地球が火星に接近して、離れていく様子がわかりますね。

 火星や土星などの惑星たちは、地球からの見かけ上、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日観察していくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。その太陽系宇宙の変遷や太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。

 今月、火星の見えているのはやぎ座の方角で、火星を囲うようにして、3〜4等星が逆三角形のように並んでいます。そのやぎ座から目を空見上げていくと、「馬肥ゆる秋」のごとく、東の空の中ほどに見えているのは、天馬ペガススの姿です。ペガススの四辺形は、おとなしめな秋の星たちの中では比較的わかりやすい星の並びです。ペガスス座には、、2013年10月のこのコーナーで紹介した球状星団M15があります。

 このペガススの四辺形を手がかりに、他の星座たちも探してみましょう。四辺形の西側(右側)の縦の辺をまっすぐ南のほうに延ばしていくと、まわりに明るい星がないところにひとつだけ1等星を見つけることができます。この星がみなみのうお座フォーマルハウト(22光年)です。日本ではその名の通り「みなみのひとつぼし」などと呼ぶ地方もあります。

 そして、ペガススの四辺形の北東の辺から、明るい星が4つ、やや広い間隔で並んでいるのを見つけることができます。この付近がアンドロメダ座です。ペガススの四辺形とアンドロメダ座との接点の星は「アルフェラッツ」という星で、アラビア語で「馬の中心」という意味があります。星座絵に描かれた天馬ペガススの、ちょうどおなかの部分にあたる星なのです。

一眼レフデジタルカメラで撮影したM31
APS-C一眼レフ+135mm F2.5レンズ 15秒露出
富士山須走口五合目にて撮影 
nano tracker使用
 このアンドロメダ座には、有名なアンドロメダ大銀河M31があります。私達の太陽系がある銀河系の外側、距離にすると光の速さで230万年の距離にあるとされている銀河です。しかし、この距離は実のところだんだん遠くなっています(笑)。というのは、実際に銀河系とアンドロメダ大銀河が遠ざかっているわけではなく、観測技術の向上により、その距離がだんだん正確にわかるようになってきたためです。天体観測の技術は、まだまだ進歩の途中なのです。

 この銀河を望遠鏡で見てみると、左の写真のように、その両側に小さな銀河を伴っていることもわかります。私達の銀河系にも、日本からは見ることができませんが「大マゼラン銀河」「小マゼラン銀河」と呼ばれる小さな銀河系が伴っています。是非あなたの目で230万年のかなた(と考えられている)からの銀河の輝きを確かめてみてください!。

セレストロン Nexstar+での導入方法
「3」(Deep Sky)キー→
メシエ→「031」をキーパッドから入力

Sky-watcher Gotoドブソニアン
SkyExplorer SE-GTでの導入方法
「4」(メシエ)キー→
→「031」をキーパッドから入力

Meade オートスターでの導入方法
Deep Sky→Messier Object→
キーで「31」を入力


NGC891 アンドロメダ座銀河
Sky-watcher Goto Dob 10使用
APS-Cデジカメ一眼レフ 30秒露出
茨城県筑波山風返峠
て撮影
 もうひとつ、アンドロメダ座にある面白い形をした銀河としてNGC891を紹介します。光の速さでおよそ3000万光年の距離にあると考えられていて、空のきれいな場所で20cmクラス以上の望遠鏡を使うと、細長い棒のような形に見え、少し時間をかけて写真撮影すると、左の写真のように中心に暗黒帯を伴った面白い形を見ることができます。

 アンドロメダ座には、このほかにも2006年10月のこのページで紹介した二重星アルマク2008年10月のこのページNGC752など、双眼鏡や望遠鏡で見て楽しい天体がたくさんあります。

セレストロン Nexstar+での導入方法
「3」(Deep Sky)キー→
NGC→「891
」をキーパッドから入力

Sky-watcher Gotoドブソニアン
SkyExplorer SE-GTでの導入方法
「5」(NGC)キー→
→「891」をキーパッドから入力

Meade オートスターでの導入方法
Deep Sky→NGC Object→
キーで「891」を入力

 ガリレオがはじめて火星を見た望遠鏡は口径4cmだったと言われています。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡は、最も小さなもので口径7cmですから、充分火星を見ることができます。いつか人類が立つかもしれない火星の様子を、是非あなたの目で確かめてください!。

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