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 いよいよ6月です。今年の5月は比較的良い天気の日が多く、特に東日本から北日本では早くも真夏日を記録した地域も多かったですね。その一方で、沖縄・奄美地方と九州南部ではすでに梅雨入りし、これから雨のシーズンになります。しばらくは、憂鬱な天気が続きますね。

 6月は22日の夏至を挟んで、日本では一年の中でも昼間の長さが長い時期ですが、南北に長い日本列島では、夏至の前後は特に日の出の時刻が場所によって大きく変わります。日本最北端の北海道稚内市では、日の出が3:44・日の入りが19:27で、昼間の長さは15時間42分なのに対し、人が住んでいる地域で最南端となる沖縄県の波照間島では、日の出が5:57・日の入りが19:37で、昼間の長さは13時間40分と、2時間も差があるのです。さらに、北海道には梅雨がないため、この時期に特に高い気温になることが多いのです。

 北海道では、この時期は太陽が沈んでもなかなか空が暗くなりませんが、夕焼けが終わる午後9時ごろの星空のようすを見ると、天頂から南の空には、おとなしめに輝く春の星座が輝いています。春の星座の方角は、太陽系のある天の川銀河の円盤状になっているちょうど薄くなった方角にあたるため、明るい星が少ないのですが、その中でも、北西の空の高いところにある北斗七星は、明るい星が並ぶ見つけやすい星の連なりです。北斗七星は星座ではなく、おおぐま座という星座の一部になります。おおぐま座には、3月のこのページで紹介したM81M82や、4月のこのページで紹介したM97M108など、小望遠鏡でも楽しめる銀河がたくさんあります。是非宇宙を延々と旅してきた星たちの光をあなたの目で確かめてみてください。

 北斗七星の南には、春の夜空では数少ない一等星、しし座レグルスがあります。しし座というと、11月のしし座流星群で有名ですが、実際に宵の空に見えるのは春の季節になります。しし座にも、2017年4月のこのページで紹介したM65・66があります。

 北斗七星は、北極星をさがす目印にもされますし、また、柄の部分のカーブをそのまま延ばして、春の星の中で最も明るいうしかい座アークトゥルス(約37光年)を経ておとめ座のスピカへと続く春の大曲線の一部としても使われます。おとめ座には、昨年6月のこのページで紹介したおとめ座超銀河団があります。

りょうけん座の球状星団M3のシミュレーション画像
20cmクラスの望遠鏡で見るとこのように見えます

セレストロン Nexstar+での導入方法
「3」(Deep Sky)キー→メシエ
→「003」をキーパッドから入力

Sky-watcher Gotoドブソニアン
Sky Explorer SE-GTでの導入方法
「4」(メシエ Messier)キー→
→「003」をキーパッドから入力

Meade オートスターでの導入方法
Deep Sky→
Messier Object→
キーで「3」を入力

双眼鏡や天体自動導入機の無い望遠鏡での見つけ方はこちら

 その途中、春の大曲線の内側にあるりょうけん座という小さな星座には、M3という球状星団があります。M3は地球から32,300光年の距離にある天の川銀河(私たちの銀河系)の中の天体で、球状星団という名前の通り星がボール状に集まったもので、年老いた星がお互いのエネルギーをもとめて集まってきている様子と考えられています。天の川銀河(私たちの銀河系)の外側を取り巻くように存在する天体で、いまだに謎の多い天体のひとつです。

 M3の他にも、ヘルクレス座のM13や、いて座のM22、日本からは低空に見つけにくいですが、ケンタウルス座のω(オメガ)星団などが、良く知られた球状星団です。

 また、りょうけん座にはこのM3の他に先月のこのページで紹介したM51M63といった銀河もたくさんあります。

 これまで、銀河や星雲や星団の名前に「M」の文字がついた天体をいくつか紹介してきましたが、これは、18世紀のフランスの天文学者シャルル・メシエが作った星雲星団のリストです。彗星の番人と呼ばれたメシエは、彗星と間違えやすい星雲や星団をあらかじめリストアップして、彗星探索をしやすくしようとしました。メシエ天体は全部110個あり、これらは18世紀の望遠鏡でも見ることができたことからもわかるように、現在の小望遠鏡でも容易に見ることができる天体ばかりです。

 しかし、そうは言っても肉眼では見ることができない天体ですから、望遠鏡の視野に入れるのはとても難しいものです。でも、天体自動導入望遠鏡なら、天体の名前を入力するだけで見つけることができます。

 一方、東の空に目を移すと、はくちょう座こと座さそり座などの夏の星座が顔を出してきます。その夏の星座と一緒に、南東の空に金色に明るく光る星があります。この星が木星です。木星は6月11日に「衝」を迎え、今が最も良く見える時期です。木星までの距離は光の速さで約40分かかりますが、木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡でも表面の模様が良く見えるます。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。

 木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。


Meade LX200-25で見た木星
デジタルビデオカメラで撮影
 さらにその木星を追うように少し低いところからは土星も見えてきます。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 金星・火星・木星・土星などの惑星たちは、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日スケッチしていくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。そして2006年には、冥王星が惑星から除外されました。その太陽系宇宙の変遷をこちらのページにまとめています。


20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影

 この夏、木星と土星が見えているのはいて座の方向になります。この方角は私たちの天の川銀河の中心方向にあたるため、明るく太い天の川が見えます。宵空に見えるのは8月〜9月ごろになりますが、夜半過ぎに空の高いところに見えるいまごろの季節のほうが、温度変化が落ち着いて大気の状態が良くなるので、よりはっきりと見ることができます。
 これから梅雨に入るとなかなか晴れない日が多くなりますが、雨が降った後の晴れ間は透明度も高くきれいな星空が見られます。是非月明かりのない日に、空の暗いたころに出かけて見てみてください。きっと宇宙の広がりを感じることができるはずです。


5月8日に撮影した夏の天の川
30mmF2.2レンズ + APS-C一眼レフデジカメ
30秒露出 長野県野辺山高原にて撮影

 このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

惑星や星雲星団の観望に最適な望遠鏡ラインナップ
各マークについての解説はこちら
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