星空案内はこちらのページと一緒にお読みください
 桜咲く4月!。学校や職場などであたらしいスタートを切られる方も多いのではないでしょうか?。今年は3月に入ってから急に暖かくなり、全国的に桜の開花も早まっているようですね。今年も私は花粉症がひどく、外出を極力控えている今日この頃です(笑)。

 今月4日には、今年の天文現象で最も注目されている皆既月食があります。詳しくはこちらのページで紹介しています。お見逃しのないよう、早めに準備しておきましょうね。

 ????星空の方も、4月に入るとすっかり春の星座へと変わっていきます。今月、太陽が西の空に沈んで夕焼け空には、ひとつの明るい星が見えてきます。この星が宵の明星金星です。金星を天体望遠鏡で見てみると、左の写真のように月のように欠けている様子がわかります。
 金星のように、地球より内側をまわる惑星のことを内惑星といいます。内惑星は、地球と太陽との位置関係により、見かけの大きさと明るさが変化します。その様子はこちらのページで解説しています。
 金星は、昨年10月24日に外合(地球から見て太陽の向こう側を通過する)を過ぎたところで、今年前半は夕焼け空の中で少しずつ地球に近づいてきます。今月の金星までの距離は、光の早さで約9分で、金星は日に日に空の高いところに見られるようになります。
 金星が西の空に沈む午後9時ごろの星空のようすを見ると、西の空にはまだ冬の星座の明るい星たちが輝いています。北西の空に見える黄色い一等星は、ぎょしゃ座カペラ(42光年)です。ぎょしゃ座には2013年1月のこのページで紹介したM36・37・38の3つの散開星団があります。

 ぎょしゃ座の南(左)にはおうし座があります。おうし座の一等星アルデバラン(65光年)の付近は、ヒアデス星団という散開星団Mel25の一部で、この付近を双眼鏡で見てみると、40個程度の星が広く散らばっているのを見ることができます。一方、もう少し空の高いところに見える数個の星がごちゃごちゃっと集まって見えるところが、2013年12月のこのページで紹介した「すばる」ことプレアデス星団M45です。

 すばるやヒアデス星団よりさらに南の空に目を向けると、冬の星座の代表冬の星座の王者オリオン座ベテルギウス(310光年)・全天で最も明るい恒星のシリウス(8.7光年)のあるおおいぬ座・そしてこいぬ座プロキオン(11.2光年)が冬の大三角を形作っています。冬の明るい星たちも、そろそろ見おさめになります。

 冬の大三角の北には、ふたご座ポルックス(52光年)とカストル(32光年)も見えてきています。ふたご座には、先月のこのページで紹介した散開星団M35があります。

 そしてこの春、明るい冬の星座の星たちよりもさらに目だって見えているのが、ふたご座の上に金色に輝く木星です。木星は2月7日に「衝」を迎え、今が最も良く見える時期です。木星までの距離は光の速さで約40分かかりますが、木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡でも表面の模様が良く見えるます。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。

 木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。

Meade LX200-25で見た木星
デジタルビデオカメラで撮影
 一方、南から天頂近くの空に目を転じると、冬の星座に比べるとおとなしめに輝く春の星座を見ることができます。そんな春の星の中でも特に目立つのが、北の空に見える北斗七星です。北斗七星は星座ではなくおおぐま座という星座の一部になります。おおぐま座には、先月のこのページで紹介したM81M82があります。北斗七星は、北極星をさがす目印にもされますし、また、柄の部分のカーブをそのまま延ばして、春の星の中で最も明るいうしかい座アークトゥルス(約37光年)・おとめ座スピカ(約260光年)へと続く春の大曲線の一部としても使われます。その途中、春の大曲線の内側にあるりょうけん座という小さな星座には、昨年4月のこのページで紹介したM3という球状星団があります。

 北斗七星の南には、春の夜空では数少ない一等星、しし座レグルスがあります。しし座というと、11月のしし座流星群で有名ですが、実際に宵の空に見えるのは春の季節になります。

 しし座をはじめとした春の星座の方角は、太陽系のある天の川銀河の円盤状になっているちょうど薄くなった方角にあたります。このため、天の川銀河の中の星たちの数が少なく、その外側にある他の銀河をたくさん見ることができます。そのうちのいくつかには、小望遠鏡でも見える明るい銀河があります。M65・66は、しし座の後ろ足のあたりにある銀河です。銀河系からそれぞれ2400万光年と2150万光年のかなたにある、それでも比較的近くにある銀河です。

 M65とM66は、どちらも10等級と銀河としては比較的明るいほうですが、それでも天体望遠鏡で見ると、存在はわかるもののぼんやりとした光のしみのようにしか見えません。しかし、最近のデジタルカメラの性能の向上により、天体望遠鏡にカメラを取り付けて数十秒露出をするだけで、右の写真のようにはっきりとその姿を写し出すことができるようになりました。

 しし座周辺には、この他にも小望遠鏡でも楽しめる銀河がたくさんあります。是非宇宙を延々と旅してきた星たちの光をあなたの目で確かめてみてください。

しし座銀河 M65(右下)・M66(左下)とNGC3628(上)
10cmF6.5屈折望遠鏡 APS-Cデジカメ一眼レフ
15秒露出×6枚コンポジット
セレストロンAdvanced-VX赤道儀使用
埼玉県刈場坂峠
この写真には15等星まで写っています

セレストロン Nexstar+での導入方法
「3」(Deep Sky)キー→メシエ
→「065」または「066」を
キーパッドから入力

Sky-watcher Gotoドブソニアンでの導入方法
「4」(メシエ)キー→
→「65」または「66」を
キーパッドから入力

双眼鏡や天体自動導入機の無い望遠鏡での見つけ方はこちら

 さらに夜が更けてくると、東の空には夏の星座も見えるようになります。22時ごろ、南東の空に赤く光るさそり座の一等星アンタレス(550光年)と一緒に、土星が昇ってくるのが見えます。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 金星や木星・土星などの惑星たちは、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日スケッチしていくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。そして2006年には、冥王星が惑星から除外されました。その太陽系宇宙の変遷をこちらのページにまとめています。

20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影
 このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

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