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星空案内はこちらのPDFファイルと一緒にお読みください

 今年も残り2か月。山の高いところからだんだんと紅葉が街に降りてきて、柿や栗などの秋の味覚も楽しめる季節になりましたね。新型コロナウイルスの影響で、なかなか外出できない日が続きましたが、感染対策をすれば外出できるようになってきました。ぜひ海や山にでかけて、美しい星空を眺めてみてください。

 今月19日には、今年5月26日から半年ぶりとなるほぼ皆既な部分月食が起こります。詳しくはこちらのページをご参照ください。

 11月の夜空は、まだ夏の星座が西の空に見え、明るい星が多い季節ですが、今年はそこにさらに3つも惑星が加わり、大賑わいとなっています。太陽が沈んだ後の西の空には、宵の明星金星が見えています。今月の金星までの距離は光の速さで約6分で、3月に太陽の向こう側を周ってから少しずつ地球に接近してきているところです。このあと今年いっぱい、宵の明星として見ることができます。

 水星と金星は地球より内側をまわっているので内惑星と呼ばれています。内惑星は、地球と太陽との位置関係により、見かけの大きさと明るさが変化します。その様子はこちらのページで解説しています。

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天体望遠鏡で見た
昼間の金星
 その金星が月に隠される現象が、今月8日に起こります。昼間の空での現象ですが、双眼鏡や望遠鏡を使えば十分に見ることができます。くわしくはこちらのページをご参照ください。さらにその日のその夕焼け空では、まるで月からしずくが落ちたかのように金星が輝いている様子を見ることができます。この様子が見られるのはこの日だけです!。是非忘れずに見てみてくださいね。

11月8日の日没後1時間くらいの南西の空の様子のシミュレーション
 金星が西の空に沈む午後9時ごろの星空のようすを見ると、西の空の中ほどに明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座ベガ(25光年)・わし座のアルタイル(17光年)・はくちょう座デネブ(2600光年)で作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。こと座の中には、8月のこのページで紹介したM57と呼ばれる星雲があります。また、夏の大三角のほぼまん中、はくちょう座のくちばしにあたるところには、、8月のこのページで紹介したアルビレオという星があります。このアルビレオのすぐ近くにあるこぎつね座という星座の中にには、2020年9月のこのページ紹介したM27と呼ばれる星雲もあります。
 夏の大三角からさらに南の空の低いところに目を移すと、周りに星が少ないところに金色にとても目立って輝いている星が見えます。この星が木星です。木星までの距離は光の速さで約40分かかりますが、木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡で見てみると、表面のしま模様が良く見えます。また、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星も見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。
Meade LX200-25で見た木星
デジタルビデオカメラで撮影
 さらにその木星より少し西(右)の低いところには土星も見えています。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 金星・火星・木星・土星などの惑星たちは、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日スケッチしていくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。そして2006年には、冥王星が惑星から除外されました。その太陽系宇宙の変遷をこちらのページにまとめています。


20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影

 一方、西の空の夏の星座たちにくらべて、少しおとなしめに輝くのが、天頂から南の空に見える秋の星座たちです。明るい星が少ない秋の空ですが、「馬肥ゆる秋」のごとく、天頂付近に見えているのは、天馬ペガススの姿です。ペガススの四辺形は、おとなしめな秋の星たちの中では比較的わかりやすい星の並びです。ペガスス座には、、2013年10月のこのコーナーで紹介した球状星団M15があります。

 このペガススの四辺形を手がかりに、他の星座たちも探してみましょう。四辺形の西側(右側)の縦の辺をまっすぐ南のほうに延ばしていくと、まわりに明るい星がないところにひとつだけ1等星を見つけることができます。この星がみなみのうお座フォーマルハウト(22光年)です。日本ではその名の通り「みなみのひとつぼし」などと呼ぶ地方もあります。

 そして、ペガススの四辺形の北東の辺から、明るい星が4つ、やや広い間隔で並んでいるのを見つけることができます。この付近がアンドロメダ座です。ペガススの四辺形とアンドロメダ座との接点の星は「アルフェラッツ」という星で、アラビア語で「馬の中心」という意味があります。星座絵に描かれた天馬ペガススの、ちょうどおなかの部分にあたる星なのです。アンドロメダ座には、先月のこのページで紹介したアンドロメダ大銀河M31NGC8912006年10月のこのページで紹介した二重星アルマク2008年10月のこのページNGC752など、双眼鏡や望遠鏡で見て楽しい天体がたくさんあります。

40倍くらいでみたペルセウス座二重星団の
シミュレーション画像
まさに「宝石箱」です

 そのアンドロメダ座の北側には、小学校の教科書にも載っているカシオペヤ座があります。アンドロメダは、ギリシャ神話のカシオペヤの娘で、父はカシオペヤの西となりにいるケフェウス・夫となったのが東隣のペルセウス・・・という具合に、この季節の星座たちはひとつの神話でつながっています。もし興味のある方は、図書館やインターネットで調べてみてはいかがでしょう。

 そのペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近を見ると、空のきれいなところであれ、ば天の川の中に肉眼でもなにやらぼーっとした光のしみのようなものを見つけることができます。これが二重星団です。地球から7600 光年にある2つの星団で、低倍率の望遠鏡や双眼鏡見ると、天の川のたくさんの星の中に見える様子は感動的です。

 この付近は天の川の中にあるので、双眼鏡や望遠鏡で見てみると、これ以外にもたくさんの星雲星団を見ることができます。左の写真は、その秋の天の川を撮影したものです。上の方を横に流れているのが天の川で、たくさんの星や星雲星団の中に、暗黒星雲が複雑に入り組んでいる様子も見ることができます。双眼鏡でこの付近を見ると、無数の星たちが輝いている様子を見ることができます。

 さらに目を東の空に向けると、そこにはすでに冬の星座も顔を出しています。ペルセウス座より少し低い ところに、黄色く輝いて見えるのがぎょしゃ座カペラ(42光年)です。ぎょしゃ座には2018年12月のこのページで紹介したM36・37・38の3つの散開星団があります。

セレストロン Nexstar+での導入方法
「3」(Deep Sky)キー→
NGC→「869」または「884」をキーパッドから入力

Sky-watcher Gotoドブソニアン
SkyExplorer SE-GTでの導入方法
「5」(NGC)キー→
→「869」または「884」をキーパッドから入力

Meade オートスターでの導入方法
Deep Sky→NGC Object→
キーで「869」または「884」を入力

双眼鏡や天体自動導入でない望遠鏡での見つけ方はこちら


一眼レフデジタルカメラで撮影した秋の星雲星団
APS-C一眼レフ+20mm F1.8レンズ→F2.5使用 1分露出
長野県野辺山高原にて撮影 
nano tracker使用

 ぎょしゃ座の南にはおうし座があります。おうし座の一等星アルデバラン(65光年)の付近は、ヒアデス星団という散開星団Mel25の一部で、この付近を双眼鏡で見てみると、40個程度の星が広く散らばっているのを見ることができます。アルデバランより少し高い空には、昨年12月のこのページで紹介したプレアデス星団M45(すばる)も見えています。さらにその下からは、冬の星座の王者オリオン座も見え始めています。

 このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

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各マークについての解説はこちら
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