星空案内はこちらのページと一緒にお読みください
 暑い〜!。この夏は全国的に良い天気が続き、毎日強い日差しが照り付けています。それでも、夕方ヒグラシが鳴くころになると、風が涼しく感じられます。午後9時ごろの星空のようすを見ると、西の空にはまだ春の星たちを見ることができます。暗い星が多い春の星座ですが、北西の空には北斗七星がよく目立って見えています。北斗七星という名前は星座ではなく、おおぐま座という星座の一部になります。おおぐま座には、3月のこのページで紹介したM81M82があります。北斗七星は、北極星をさがす目印にもされますし、また、柄の部分のカーブをそのまま延ばして、春の星の中で最も明るいうしかい座アークトゥルス(約37光年)・おとめ座スピカ(約260光年)へと続く春の大曲線の一部としても使われます。その途中、春の大曲線の内側にあるりょうけん座という小さな星座には、5月のこのページで紹介したM51という銀河や、昨年4月のこのページで紹介した球状星団M3ながあります。
 一方、南の空から空の高いところに向けると、明るい星が多い夏の星座が輝いています。この夏、南東の空に赤く光るさそり座の一等星アンタレス(550光年)と一緒に、土星が見えています。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 土星などの惑星たちは、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日スケッチしていくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。そして2006年には、冥王星が惑星から除外されました。その太陽系宇宙の変遷をこちらのページにまとめています。

20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影
 街中の夜空ではなかなか見ることができませんが、夏休みに都会から離れた山の上や海辺などで夜空を見上げると、夏の大三角を貫いて南の地平線にむかって、淡い光の帯を見ることができます。これが「天の川」です。実際に見たことが無いという方も多いと思いますが、夏の天の川は他の季節に比べて濃くはっきりと見えます。アウトドアやキャンプなどで昼間体を動かした後、食後のひとときに是非機会を作って夜空を見上げてみてください。

 その天の川が特に濃く明るく見えるのが、さそり座いて座のある方向。ちょうど今の時期の真夜中ごろに真南の空に見えてきます。この方角が、私達の天の川銀河の中心の方向になります。私達の地球がある太陽系は、天の川銀河の中心から少し離れたところにあります。このため、中心方向を見ると、たくさんの星が集まっている様子を見ることができるのです。さそり座には、アンタレスのすぐ東にある球状星団M4や、2013年7月のページで紹介したさそりのしっぽの毒針の先あたりにあるM6M7という2つの散開星団があり、いて座にも2008年7月のこのコーナーで紹介したM11M8など、たくさんの星雲星団があります。

 こんどはいて座から、天の川に沿ってさらに空の高いところに目を移すと、明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座ベガ(25光年)・わし座のアルタイル(17光年)・はくちょう座デネブ(2000光年)で作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。こと座には、先月のこのページで紹介したリング状星雲M57があります。

 さらに、夏の大三角のほぼまん中、はくちょう座のくちばしにあたるところにあるのが、先月のこのページで紹介したアルビレオという星。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にも出てくる名前で、肉眼ではひとつの星に見えますが、望遠鏡で見ると2つの色の異なる星が寄り添って、とてもきれいな二重星です。地球から380光年の距離にあって、30万年という長い周期でゆっくりとまわりあっている星です。

 そして、アルビレオのすぐ近くにあるこぎつね座という星座の中には、M27と呼ばれる星雲があります。地球から980光年の距離にあり、中心にある星が星の一生を終え、放出されたガスが広がっていく過程が見えているのです。中心にはこれからガスを放出しきって死んで行くであろう白色わい星も見ることができます。

 この種の、小さく円形に広がった星雲のことを、惑星のように見えることから「惑星状星雲」と呼んでいます。M57もこの仲間で、その中でもM27やM57は比較的明るい星雲で、8cmクラスの望遠鏡でも簡単に見ることができます。

20cmクラスの望遠鏡の100倍くらいで見た
こぎつね座M27のシミュレーション図

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 このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。


今年のペルセウス座流星群の見える状況
クリックすると拡大します
8月13日午前3時ごろの北東の空の様子

 もう一つ、8月の天文現象の中で忘れてはいけないのが、12日の夜(13日の明け方)に見られるペルセウス座流星群です。今年のペルセウス座流星群は新月と重なり、暗い夜空にたくさんの流れ星を見ることができると思います。

 流星群を見るときには、なるべく近くに建物や高い山や森などの無い開けた場所で、まわりに街灯やネオンサインなどが少ない空の暗い場所を選んでください。また、流星は双眼鏡や望遠鏡を使ってみるものではなく、皆さんの目で空を見上げて見つけるものです。グラウンドシートなどを広げて、寝ころがって空をぼーっとながめているのが、もっとも流れ星を見つけやすい方法です。

 この時間になると、空の高いところにアンドロメダ座アンドロメダ大銀河M31おうし座プレアデス星団M45も見えるようになり、東の空からはもう冬の星座のオリオン座なども見えるようになります。流星探しをしながら、是非望遠鏡や双眼鏡も使って、移り行く星空を楽しんでみてくださいね。

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