星空案内はこちらのページと一緒にお読みください
 今日から10月。今年は秋に入ってからの寒暖の差が大きく、山の紅葉も一段と色付きが濃くなっているようです。日の入りの時間も日に日に早くなり、紅葉と夕焼けが美しい季節になりましたね。
 この秋の宵空では、春先からずっと見えていた土星が、南西の空でそろそろ見納めの時期になっています。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 土星などの惑星たちは、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日スケッチしていくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。そして2006年には、冥王星が惑星から除外されました。その太陽系宇宙の変遷をこちらのページにまとめています。

20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影
 その土星が西の空に沈む午後9時ごろの星空のようすを見ると、西の空の高いところには、明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座ベガ・わし座のアルタイルはくちょう座デネブで作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。こと座には、7月のこのページで紹介したリング状星雲M57があります。また、はくちょう座のアルビレオのすぐ近くにあるこぎつね座という星座の中には、8月のこのページで紹介した亜鈴状星雲M27・や座の球状星団M71や、はくちょう座の天の川の中に見える先月のこのページで紹介した散開星団M39など、小望遠鏡で見つけられる星雲星団がたくさんあります。是非ご自分の目ではるか宇宙からの光を確かめてみてください。

 一方、西の空の夏の星座たちにくらべて、少しおとなしめに輝くのが、東の空に見える秋の星座たちです。「馬肥ゆる秋」のごとく、東の空の中ほどに見えているのは、天馬ペガススの姿です。ペガススの四辺形は、おとなしめな秋の星たちの中では比較的わかりやすい星の並びです。ペガスス座には、2013年10月のこのコーナーで紹介した球状星団M15があります。

 このペガススの四辺形を手がかりに、他の星座たちも探してみましょう。四辺形の西側(右側)の縦の辺をまっすぐ南のほうに延ばしていくと、まわりに明るい星がないところにひとつだけ1等星を見つけることができます。この星がみなみのうお座フォーマルハウト(22光年)です。日本ではその名の通り「みなみのひとつぼし」などと呼ぶ地方もあります。

 そして、ペガススの四辺形の北東の辺から、明るい星が4つ、やや広い間隔で並んでいるのを見つけることができます。この付近がアンドロメダ座です。ペガススの四辺形とアンドロメダ座との接点の星は「アルフェラッツ」という星で、アラビア語で「馬の中心」という意味があります。星座絵に描かれた天馬ペガススの、ちょうどおなかの部分にあたる星なのです。

一眼レフデジタルカメラで撮影したM31
APS-C一眼レフ+135mm F2.5レンズ 15秒露出
富士山須走口五合目にて撮影 
nano tracker使用
 このアンドロメダ座には、有名なアンドロメダ大銀河M31があります。私達の太陽系がある銀河系の外側、距離にすると光の速さで230万年の距離にあるとされている銀河です。しかし、この距離は実のところだんだん遠くなっています(笑)。というのは、実際に銀河系とアンドロメダ大銀河が遠ざかっているわけではなく、観測技術の向上により、その距離がだんだん正確にわかるようになってきたためです。天体望遠鏡の技術は、まだまだこれから進歩していくのですね。

 この銀河を望遠鏡で見てみると、左の写真のように、その両側に小さな銀河を伴っていることもわかります。私達の銀河系にも、日本からは見ることができませんが「大マゼラン銀河」「小マゼラン銀河」と呼ばれる小さな銀河系が伴っています。是非あなたの目で230万年のかなた(と考えられている)からの銀河の輝きを確かめてみてください!。

 もうひとつ、アンドロメダ座にある面白い形をした銀河としてNGC891を紹介します。光の速さでおよそ3000万光年の距離にあると考えられていて、空のきれいな場所で20cmクラス以上の望遠鏡を使うと、細長い棒のような形に見え、少し時間をかけて写真撮影すると、左の写真のように中心に暗黒帯を伴った面白い形を見ることができます。

 アンドロメダ座には、このほかにも2006年10月のこのページで紹介した二重星アルマク2008年10月のこのページNGC752など、双眼鏡や望遠鏡で見て楽しい天体がたくさんあります。

NGC891 アンドロメダ座銀河
Sky-watcher Goto Dob 10使用
APS-Cデジカメ一眼レフ 30秒露出
茨城県筑波山風返峠
て撮影
 秋の夜長を楽しみながら時間が過ぎて夜半ごろになると、冬の星座の王者オリオン座ベテルギウス(600光年)が東の空から昇ってきます。その少し北にはふたご座ポルックス(52光年)とカストル(32光年)もみえています。さらに2時ごろになると、その下から金色に輝く明るい星が昇ってくるのが見えます。この星は明けの明星の金星です。さらに3時ごろには、それに続いて木星も見えてきます。その付近を良く見てみると、赤く不気味に光る火星も見つけることができるはずです。今月のそれぞれの惑星までの距離は、光の速さで金星まで約5分、火星まで約19分、木星まで約40分です。

 今月の明け方の空には、この3惑星にさらに水星も加わって、土星を除く6つの曜日の天体が、すべてそろって見えています。地球との位置関係により、それぞれの天体は毎日少しずつ位置を変えていて、特に月が近くにある10月11日前後や、火星・木星・金星が様々に位置を変えていく下旬ごろが見ごろになります。少し早起きをして、是非明け方の惑星の様子を見てみてください。

Meade LX200-25で見た木星
デジタルビデオカメラで撮影

10月の東京での朝5時ごろの東の空の様子
大阪では約20分後・福岡では約40分後がほぼ同じ空になります
7日から23日ごろにかけては、低いところに水星も現れます
10月9日早朝の東の空の様子 埼玉県日高市にて
金星と月のクローズアップはPV102E61鏡筒で撮影
金星も月と同じように太陽に照らされた面が光っているのが解ります
 このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

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