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 桜咲く4月!。学校や職場などであたらしいスタートを切られる方も多いのではないでしょうか?。今年は花冷えする日も多く、全国的に例年より桜の開花が遅いようですね。

 昨年から夕方の空に見え続けてきた火星は、太陽の反対側にどんどん遠ざかっていて、いよいよ見納めになります。今月の火星までの距離は光の速さで約17分で、今年は一旦太陽の向こう側にいって見えなくなりますが、来年7月31日には18年ぶりに地球に再び大接近します。 

 火星が西の空に沈む午後9時ごろの星空のようすを見ると、西の空にはまだ冬のきらびやかな星たちが輝いています。北西の空に見える黄色い一等星は、ぎょしゃ座カペラ(42光年)です。ぎょしゃ座には1月のこのページで紹介したで紹介したM36・37・38の3つの散開星団があります。

Meade LX200-25で撮影した火星
 ぎょしゃ座の南にはおうし座があります。おうし座の一等星アルデバラン(65光年)の付近は、ヒアデス星団という散開星団Mel25の一部で、この付近を双眼鏡で見てみると、40個程度の星が広く散らばっているのを見ることができます。一方、もう少し空の高いところに見える数個の星がごちゃごちゃっと集まって見えるところが「すばる」ことプレアデス星団M45です。双眼鏡で見てみると、いろいろな明るさの100個くらいの星が群れを成しているのがわかります。おうし座の東(左上)には、ふたご座ポルックス(52光年)とカストル(32光年)も見えます。ふたご座には、2015年1月のこのページで紹介した散開星団M35があります。
 おうし座やふたご座の南(下)には、冬の星座の代表冬の星座の王者オリオン座ベテルギウス(310光年)・全天で最も明るい恒星のシリウス(8.7光年)のあるおおいぬ座・そしてこいぬ座プロキオン(11.2光年)が冬の大三角を形作っています。おおいぬ座には、2014年の2月のこのページで紹介した散開星団M41があります。シリウスの少し東には、2月のこのページで紹介したM46・M47の2つの散開星団もあります。
 一方、南から天頂近くの空に目を転じると、冬の星座に比べるとおとなしめに輝く春の星座を見ることができます。そんな春の星の中でも特に目立つのが、北の空に見える北斗七星です。北斗七星は星座ではなくおおぐま座という星座の一部になります。おおぐま座には、先月のこのページで紹介したM81M82があります。北斗七星は、北極星をさがす目印にもされますし、また、柄の部分のカーブをそのまま延ばして、春の星の中で最も明るいうしかい座アークトゥルス(約37光年)・おとめ座スピカ(約260光年)へと続く春の大曲線の一部としても使われます。その途中、春の大曲線の内側にあるりょうけん座という小さな星座には、2014年4月のこのページで紹介したM3という球状星団があります。

 北斗七星の南には、春の夜空では数少ない一等星、しし座レグルスがあります。しし座というと、11月のしし座流星群で有名ですが、実際に宵の空に見えるのは春の季節になります。

 しし座をはじめとした春の星座の方角は、太陽系のある天の川銀河の円盤状になっているちょうど薄くなった方角にあたります。このため、天の川銀河の中の星たちの数が少なく、その外側にある他の銀河をたくさん見ることができます。そのうちのいくつかには、小望遠鏡でも見える明るい銀河があります。M65・66は、しし座の後ろ足のあたりにある銀河です。銀河系からそれぞれ2400万光年と2150万光年のかなたにある、それでも比較的近くにある銀河です。

 M65とM66は、どちらも10等級と銀河としては比較的明るいほうですが、それでも天体望遠鏡で見ると、存在はわかるもののぼんやりとした光のしみのようにしか見えません。しかし、最近のデジタルカメラの性能の向上により、天体望遠鏡にカメラを取り付けて数十秒露出をするだけで、右の写真のようにはっきりとその姿を写し出すことができるようになりました。

 しし座周辺には、この他にも小望遠鏡でも楽しめる銀河がたくさんあります。是非宇宙を延々と旅してきた星たちの光をあなたの目で確かめてみてください。

しし座銀河 M65(右下)・M66(左下)とNGC3628(上)
PV102E61鏡筒 + APS-Cデジカメ一眼レフ
15秒露出×6枚コンポジット
セレストロンAdvanced-VX赤道儀使用
埼玉県刈場坂峠
この写真には15等星まで写っています

セレストロン Nexstar+での導入方法
「3」(Deep Sky)キー→メシエ
→「065」または「066」を
キーパッドから入力

Sky-watcher Gotoドブソニアン
Sky Explorer SE-GTでの導入方法
「4」(メシエ)キー→
→「65」または「66」を
キーパッドから入力

双眼鏡や天体自動導入機の無い望遠鏡での見つけ方はこちら

 さらに、春の大曲線の終点にあるスピカのすぐ近くに、特に目立って金色に輝いているのが木星です。木星は4月8日に「衝」を迎え、今が最も良く見える時期です。木星までの距離は光の速さで約40分かかりますが、木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡でも表面の模様が良く見えるます。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。

 木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。


Meade LX200-25で見た木星
デジタルビデオカメラで撮影
 さらに夜が更けてくると、東の空にははくちょう座こと座さそり座などの夏の星座が顔を出してきます。夜1時ごろになると、その夏の星座と一緒に、南東の空の低いところからは土星も昇ってきます。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 金星や火星・木星・土星などの惑星たちは、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日スケッチしていくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。そして2006年には、冥王星が惑星から除外されました。その太陽系宇宙の変遷をこちらのページにまとめています。


20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影

 このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。
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