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 いよいよ今日から師走。今年の11月は比較的暖かな日が多かったですが、吹く風はもう冬を感じさせます。街もクリスマスムードが少しずつただよいはじめ、あちこちでデコレーションされたイルミネーションが艶やかに輝きだしています。
  そんな街のイルミネーションから、ふと空を見上げてみると、そこにも地上の星たちよりもっと美しい冬の星空が広がっています。午後9時ごろの星空のようすを見ると、西の空の低いところには、まだ夏の星座のはくちょう座デネブでが見えています。はくちょう座には、2015年9月のこのページで紹介した散開星団M39など、小望遠鏡で見つけられる星雲星団がたくさんあります。
 一方、西の空の夏の星座たちにくらべて、少しおとなしめに輝くのが、天頂から南の空に見える秋の星座たちです。比較的明るい星が少ない秋の星座のなかで、今年は南西の空にひときわ不気味に赤く輝いている星があります。これが火星です。

 今月の火星までの距離は光の速さで約9分で、7月31日に2003年以来15年ぶりの大接近になり、少しずつ遠ざかっているところです。最接近の時よりは少し小さくなっていますが、それでもまだ望遠鏡を使えば表面の模様が見える距離です。是非この機会に火星を観察して、その変化をご自身の目で確かめてみてください。

 火星は地球のすぐ外側をまわる惑星ですが、約2年2ヶ月ごとに地球に接近します。しかし、接近ごとにその距離が異なります。その理由は、火星の軌道が真円ではなくちょっとゆがんだ楕円をしているためです。地球軌道と火星軌道が離れている2月ごろに接近するときには小接近になりますが、軌道が接近している8月ごろに接近するときには大接近になるのです。


Meade LX200-25で撮影した火星

 今月、火星が見えているのはみずがめ座の方角で、そのみずがめ座から空高くに見上げていくと、「馬肥ゆる秋」のごとく、西の空高くに見えているのは、天馬ペガススの姿です。ペガススの四辺形は、おとなしめな秋の星たちの中では比較的わかりやすい星の並びです。ペガスス座には、、2013年10月のこのコーナーで紹介した球状星団M15があります。

 このペガススの四辺形を手がかりに、他の星座たちも探してみましょう。四辺形の西側(右側)の縦の辺をまっすぐ南のほうに延ばしていくと、まわりに明るい星がないところにひとつだけ1等星を見つけることができます。この星がみなみのうお座フォーマルハウト(22光年)です。日本ではその名の通り「みなみのひとつぼし」などと呼ぶ地方もあります。

 そして、ペガススの四辺形の北東の辺から、明るい星が4つ、やや広い間隔で並んでいるのを見つけることができます。この付近がアンドロメダ座です。ペガススの四辺形とアンドロメダ座との接点の星は「アルフェラッツ」という星で、アラビア語で「馬の中心」という意味があります。星座絵に描かれた天馬ペガススの、ちょうどおなかの部分にあたる星なのです。アンドロメダ座には、先月のこのページで紹介したアンドロメダ大銀河M31NGC8912006年10月のこのページで紹介した二重星アルマク2008年10月のこのページNGC752など、双眼鏡や望遠鏡で見て楽しい天体がたくさんあります。

 そのアンドロメダ座の北側には小学校の教科書にも載っているカシオペヤ座があります。アンドロメダは、ギリシャ神話のカシオペヤの娘で、父はカシオペヤの西となりにいるケフェウス・夫となったのが東隣のペルセウス・・・という具合に、この季節の星座たちはひとつの神話でつながっています。もし興味のある方は、図書館やインターネットで調べてみてはいかがでしょう。

 そのペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近を見ると、空のきれいなところであれ、ば天の川の中に肉眼でもなにやらぼーっとした光のしみのようなものを見つけることができます。これが先月のこのページで紹介した二重星団です。

ぎょしゃ座散開星団M36 M37 M38を
双眼鏡で見たときのシミュレーション画像
夜空の暗い場所で
8倍40mmクラスの双眼鏡で見ると、
このように3つの星団をひとつの視野に見ることができます
双眼鏡での見つけ方は
こちら
 さらに東の空に目を転じると、明るい星が多くとてもにぎやかな冬の星座たちを見ることができます。北よりの高いところに見えるのがぎょしゃ座カペラ(42光年)です。ぎょしゃ座には冬の天の川が中央を流れていて、双眼鏡で見ると無数の星たちが輝いているのを見ることができます。この中に、明るい3つの散開星団があります。

 最も東よりにあるM37は、約4700光年とこの3つの中でも最も遠い距離にあり、望遠鏡で見ると小さな星たちが無数に群がっている様子を見ることができます。まん中のM36は、約3800光年の距離にあり、星の数はM37に比べて少なめで、明るめの星がバラっと散らばって見えます。いちばん西のM38は、約3600光年と最も近く、他の2つに比べると少し広がりのある星の集まりです。


M36


M38


M37

ぎょしゃ座散開星団M36 M37 M38の
望遠鏡で見たときのシミュレーション画像
50倍くらいの倍率で見たときの視野にしてあります
それぞれの星団に明るさや密集度など
個性があって面白い対象です

セレストロン Nexstar+での導入方法
「3」(Deep Sky)キー→メシエ
→「036」「037」「038」をキーパッドから入力

Sky-watcher Gotoドブソニアン
SkyExplorer SE-GTでの導入方法
「4」(M)キー→
→「036」「037」「038」をキーパッドから入力

Meade オートスターでの導入方法
Deep Sky→Messieir Object→
キーで「36
」「37」「38」を入力

天体自動導入装置のない望遠鏡や
双眼鏡での見つけ方はこちら
 ぎょしゃ座の南にはおうし座があります。おうし座の一等星アルデバラン(65光年)の付近は、ヒアデス星団という散開星団Mel25の一部で、この付近を双眼鏡で見てみると、40個程度の星が広く散らばっているのを見ることができます。
 一方、もう少し空の高いところに見える数個の星がごちゃごちゃっと集まって見えるところが「すばる」ことプレアデス星団M45です。双眼鏡で見てみると、いろいろな明るさの100個くらいの星が群れを成しているのがわかります。おうし座の南には、冬の星座の王者オリオン座ベテルギウス(600光年)も東の空から昇ってきています。

 12月23日は、一年の中で最も昼間の長さが短い冬至です。冬至や夏至・春分・秋分は、紀元前4世紀ごろに中国で使われていた二十四節季のうちのひとつです。二十四節季は、その当時に暦として使われていた太陰暦(月の動きを基準にした暦)とは別に、太陽の動きから季節ごとに起こる事象を綴った暦の一種です。

 天文学が発達した現代では、太陽の周りを回る地球の公転軌道を15度ずつに分けて計算し、その座標を通過する日にそれぞれの二十四節季を割り当てています。20世紀中ごろまでは、天文台の子午環と呼ばれる機械で天体を観測して、二十四節季を割り当てていました。このため、春分の日と秋分の日をはじめとした国民の祝日の日付を決めるのは、現在でも国立天文台の仕事で、前年の2月に次の年の祝日が発表されます(2019年の暦はこちら)。天文学と言うと浮世離れした難しい学問のように思われがちですが、実は私たちの生活に密接な関係のある基礎学問のひとつなのです。
 冬至のころは、日の出の時間が最も遅い時期でもあるので、朝日が昇る前の星空を見る機会も多いと思います。この冬の明け方の東の空には、 明けの明星金星が見えます。今月の金星までの距離は光の速さで約3分で、これから来年の5月ごろまで明けの明星として見ることができます。

 このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。
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天体望遠鏡で見た
昼間の金星

来年の天文現象をちょっとご紹介

来年も楽しみな天文現象が盛りだくさんです!。
その中から、特に注目したい現象を3つご紹介します。

★1月6日(日)午前 3年ぶりの部分日食

 2019年は世界的にみると3回の日食があり、そのうち1回目となる日食は、日本では3年ぶりとなる2019年1月6日(日)午前に日本全国で部分日食として見られます。
右写真:2012年5月21日の日食
(クリックすると1月6日の日食の様子を見ることができます)

★2月18日(月)未明 金星と土星の接近

 2月18日の明け方の東の空で、見かけ上金星と土星が望遠鏡の視野に一つに見えるほどまで接近します。
右写真:2017年11月13日の金星と木星の接近の様子

★12月26日(木) 日本では2回目の部分日食

 日本では2回目となる12月26日の日食は、インド半島南部やシンガポール・インドネシア・グアムで金環日食になります。

右写真:2012年5月12日の金環日食
(クリックするとその時の様子を見ることができます)

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