トップページ 今月の星空 オンラインショッピング お支払い方法など スターライトキャラバン 会社概要



星空案内はこちらのPDFファイルと一緒にお読みください

 この冬は、想定外の大雪などの被害もありましたが、3月になるとだいぶ暖かな日も多くなり、当社の事務所がある埼玉では、そろそろスギ花粉の季節です(苦笑)。マスクと鼻炎薬が手放せない季節になりました・・・。でも、日に日に少しずつ暖かくなり、木々の芽吹きや鳥のさえずりから春が近くまで来ていることも感じさせてくれます。
 この春の宵空では、空の高いところに不気味に赤く輝く星が見えています。この星は火星です。火星は地球のすぐ外側をまわる惑星ですが、約2年2ヶ月ごとに地球に接近します。しかし、接近ごとにその距離が異なります。その理由は、火星の軌道が真円ではなくちょっとゆがんだ楕円をしているためです。

 昨年10月6日に大接近をしたあと、現在少しずつ地球から遠ざかっていて、今月の火星までの距離は、光の速さで約12分です。今年前半は、宵空で火星が遠ざかっていく様子を見ることができます。是非実際に目で見てその姿を確かめて見てください。


Meade LX200-25で撮影した火星

 火星・木星・土星などの惑星たちは、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日スケッチしていくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。そして2006年には、冥王星が惑星から除外されました。その太陽系宇宙の変遷をこちらのページにまとめています。
 火星が西の空に傾き始める午後9時ごろの星空のようすを見ると、北西の空には、まだ秋の星座のカシオペヤ座が見えています。そのカシオペアの上には、漢字の「人」という字を横にしたように星が連なるペルセウス座があります。そのペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近を見ると、空のきれいなところであれば天の川の中に肉眼でもなにやらぼーっとした光のしみのようなものを見つけることができます。これが昨年11月のこのページで紹介した二重星団です。
 さらに空の高いところに目を移すと、明るい星が多くとてもにぎやかな冬の星座たちを見ることができます。北よりの高いところに見えるのがぎょしゃ座カペラ(42光年)です。ぎょしゃ座には冬の天の川が中央を流れていて、双眼鏡で見ると無数の星たちが輝いているのを見ることができます。ぎょしゃ座には、2019年12月のこのページで紹介した、M36M37M38の3つの散開星団があります。

 ぎょしゃ座の南にはおうし座があります。今月火星が見えているのはこのおうし座で、火星のすぐ近くに見えている一等星アルデバラン(65光年)の付近は、ヒアデス星団という散開星団Mel25の一部で、この付近を双眼鏡で見てみると、40個程度の星が広く散らばっているのを見ることができます。さらに、もう少し空の低いところにある数個の星がごちゃごちゃっと集まって見えるところが、2020年12月のこのページで紹介した「すばる」ことプレアデス星団M45です。双眼鏡で見てみると、いろいろな明るさの100個くらいの星が群れを成しているのがわかります。

 すばるやヒアデス星団より少し低いところには、冬の星座の代表オリオン座ベテルギウス(約600光年)・全天で最も明るい恒星のシリウス(8.7光年)のあるおおいぬ座・そしてこいぬ座プロキオン(11.2光年)が冬の大三角を形作っています。オリオン座には、1月のこのページで紹介したオリオン座大星雲M42があります。おおいぬ座には、2014年の2月のこのページで紹介した散開星団M41があります。その冬の大三角の北には、ふたご座ポルックス(52光年)とカストル(32光年)も見えてきています。ふたご座には、2015年1月のこのページで紹介した散開星団M35があります。

 一方、東の空に目を転じると、冬の星座に比べるとおとなしめに輝く春の星座を見ることができます。北斗七星がめだって見えています。北斗七星は世界的には星座ではなく、おおぐま座の一部になります。北斗七星は、北極星をさがす目印にもされますし、柄の部分のカーブをそのまま延ばして、春の星の中で最も明るいうしかい座アークトゥルス(約37光年)・おとめ座スピカ(約260光年)へと続く春の大曲線の一部としても使われます。その途中、春の大曲線の内側にあるりょうけん座という小さな星座には、2019年5月のこのページで紹介した銀河M51や、2020年5月のこのページで紹介したM3という球状星団があります。
おおぐま座銀河M81・M82
セレストロン CPC1100-J + HyperStar III
APS-Cミラーレスデジカメ 30秒露出
埼玉県堂平山にて撮影

セレストロン Nexstar+での導入方法
「3」(Deep Sky)キー→メシエ
→「081」または「082」を
キーパッドから入力

Sky-watcher Gotoドブソニアン
Sky Explorer SE-GTでの導入方法
「4」(メシエ)キー→
→「81」または「82」を
キーパッドから入力

Meade オートスターでの導入方法
Deep Sky→
Messier Object→
キーで「81・82」を入力

双眼鏡や天体自動導入機の無い望遠鏡での見つけ方はこちらのページ
 春の星座の方角は、太陽系のある天の川銀河の円盤状になっているちょうど薄くなった方角にあたります。このため、天の川銀河の中の星たちの数が少なく、その外側にある他の銀河をたくさん見ることができます。その中でも、おおぐま座の中にあるM81M82は、どちらも約1200万光年と比較的天の川銀河に近く、小望遠鏡でも見やすい天体です。

 左の画像は望遠鏡にミラーレスデジカメを取り付けて撮影したもので、上の大きめの方がM81、下の細長い方がM82です。より空の条件のよいところでみると、この画像よりもっと細かいところまで見えるときもあります。特にM82のほうは、明るい部分が複雑に分裂している様子をみることができます。ここからは、強力なX線や電波が発せられていることが地上からの観測で解っており、銀河内部で大爆発が起こっていると考えられています。

 おおぐま座周辺には、2019年4月のこのページで紹介したM97M108など、この他にも小望遠鏡でも楽しめる銀河がたくさんあります。是非宇宙を延々と旅してきた星たちの光をあなたの目で確かめてみてください。

 北斗七星の南には、春の夜空では数少ない一等星、しし座レグルスがあります。しし座というと、11月のしし座流星群で有名ですが、実際に宵の空に見えるのは春の季節になります。しし座にも、2020年4月のこのページで紹介したM65・66があります。

 このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

●このコーナーより商品をお申し込みの場合、代金のお支払いはクレジットカード・Amazonアカウント・Yahoo!ウォレット・代金引換・銀行振込・郵便振替・コンビニ決済(NP後払い)・ショッピングクレジット(分割払い)がお選びいただけます。はじめてご利用の方や、決済方法など詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。

惑星や星雲星団の観望に最適な望遠鏡ラインナップ
各マークについての解説はこちら
はじめての星空には、まずは双眼鏡!
はじめての天体観察に最適なお求めやすい双眼鏡。軽量コンパクトで女性やお子様でもお使いいただけます。
スターゲイズオリジナル FH-842K7C双眼鏡
\8,800
当社おすすめの入門者向け天体望遠鏡
持ち運びに便利な小型軽量に主眼を置いた天体望遠鏡。取り扱いの簡単な手動導入経緯台と超小型赤道儀・コンパクトな自動導入経緯台の3種類を選べます
Sky-watcher AZシリーズ
\28,600
初心者の方にも末長くお使いいただけるしっかりした経緯台と、安価で手ごろな価格の鏡筒をセットにした、マニアもおすすめの経緯台式天体望遠鏡!
ビクセン ポルタ"f"(エフ)シリーズ 経緯台式天体望遠鏡
\48,400
入門者向け天体自動導入望遠鏡の決定版!。手軽な価格と天体自動導入の便利さを両立したハイコストパフォーマンスモデル。
ケンコー Sky Exporer SE-GTシリーズ
\50,600
お持ちのスマートフォンやタブレットがコントローラーになる天体自動導入望遠鏡。大口径12.7cmシュミットカセグレン望遠鏡とのセットがお手頃価格で新登場
セレストロン ASTRO Fi 5-J
\93,500
老舗望遠鏡メーカーが総力を挙げて作り上げた天体自動導入望遠鏡 必要十分な導入・追尾精度を抜群のコストパフォーマンスで実現
セレストロン Nexstar SE-Jシリーズ
\99,000
大口径望遠鏡を持ち運び可能にするドブソニアン式望遠鏡と最新の天体自動導入装置を組み合わせ、誰でも簡単に目標の天体が導入できる次世代の天体望遠鏡!
もっと遠くの宇宙を見たい もっときれいな写真が撮りたい
写真撮影に最適なドイツ型赤道儀に、高性能な天体自動導入装置をドッキング! 鏡筒を載せ変えて様々な用途に使用できます
セレストロン Advanced VX赤道儀
\187,000
セレストロンの天体自動導入望遠鏡最新モデル 内蔵Wi-Fiでスマートフォンやタブレットから直接望遠鏡をコントロール! 至れり尽くせりのユーザーフレンドリーな望遠鏡 このクラスでいちばんのおすすめ商品!
セレストロン Nexstar Evolution-Jシリーズ
\231,000
天文台級の望遠鏡を持ち運びできる大きさに!国際宇宙ステーションにも搭載されている本格派の天体自動導入望遠鏡

セレストロン CPC-Jシリーズ
\418,000

Meade天体自動導入ロボットの定番 モーターで目的の天体をどんぴしゃり 大口径で迫力のある像をお楽しみいただけます
Meade LX90シリーズ
\406,560〜
Meadeの天体自動導入ロボット GPS搭載で初期設定までも自動化! 最新自動導入コンピュータオートスター2で抜群の計算能力と導入精度を誇るフラッグシップモデル

Meade LX200シリーズ
\580,800〜

この他にもいろいろな商品をラインナップしています。是非オンラインショッピングをご覧ください。

簡単アンケートにご協力下さい
このページの内容は おもしろかった ふつう おもしろくなかった
  ためになった ふつう ためにならなかった
  わかりやすかった ふつう わかりにくかった
今夜の星空を 見たいと思う わからない 見ないと思う
5月の皆既月食を 見たいと思う 見ないと思う それはなんですか?
望遠鏡や双眼鏡を 望遠鏡を持っている 双眼鏡をもっている どちらも持っている
  どちらも持っていない    
ひとことどうぞ
このボタンを押しても、あなたの個人情報などは送信されません

このコーナーのバックナンバー
2020年夏 6月 7月 8月 2020年秋 9月 10月 11 2020-21年冬 12月 1月 2
2019年夏 6月 7月 8月 2019年秋 9月 10月 11月 2019-20年冬 12月 1月 2月 2020年春 3月 4月 5月
2018年夏 6月 7月 8月 2018年秋 9月 10月 11月 2018-19年冬 12 1月 2月 2019年春 3月 4月 5月
2017年夏 6月 7月 8月 2017年秋 9月 10月 11月 2017-18年冬 12月 1月 2月 2018年春 3月 4月 5月
2016年夏 6月 7月 8月 2016年秋 9月 10月 11月 2016-17年冬 12月 1月 2月 2017年春 3月 4月 5月
2015年夏 6月 7月 8月 2015年秋 9月 10月 11月 2015-16年冬 12月 1月 2月 2016年春 3月 4月 5月
2014年夏 6月 7月 8月  2014年秋 9月 10月 11月 2014-15年冬 12月 1月 2月 2015年春 3月 4月 5月
2013年夏 6月 7月 8月 2013年秋 9月 10月 11月 2013-14年冬 12月 1月 2月 2014年春 3月 4月 5月 
2012年夏 6月 7月 8月 2012年秋 9月 10月 11月 2012-13年冬 12月 1月 2月 2013年春 3月 4月 5月
2011年夏 6月 7月 8月 2011年秋 9月 10月 11月 2011-12年冬 12月 1月 2月 2012年春 3月 4月 5月
2010年夏 6月 7月 8月 2010年秋 9月 10月 11月 2010-11年冬 12月 1月 2月 2011年春 3月 4月  5月  
2009年夏 6月 8月 2009年秋 9月 10月 11月 2009-10年冬 12月 1月 2月 2010年春 3月 4月 5月
2008年夏 6月 7月 8月 2008年秋 9月 10月 11月 2008-9年冬 12月 1月 2月 2009年春 3月 4月 5月
2007年夏 6月 7月 8月 2007年秋 9月 10月 11月 2007-8年冬 12月 1月 2月 2008年春 3月 4月 5月
2006年夏 6月 7月 8月 2006年秋 9月  10月  11月 2006-7年冬 12月 1月 2月 2007年春 3月 4月 5月
2005年夏 6月 7月 8月 2005年秋 9月  10月 11月 2005-6年冬 12月 1月 2月 2006年春 3月 4月 5月
2004年夏 6月 7月 8月 2004年秋 9月 10月 11月 2004-5年冬 12月 1月 2月 2005年春 3月 4月 5月
2003年夏 6月 7月 8月 2003年秋 9月 10月 11月 2003-4年冬 12月 1月 2月 2004年春 3月 4月 5月
2002年夏 6月 7月 8月 2002年秋 9月 10月 11月 12月 2003年冬 1月 2月 2003年春 3月 4月  5月
2002年春 4月 5月 2002年冬 2月 3月 2002年正月 2001年冬
2001年秋 10月 11月 2001年夏 2001年春 2001年正月

トップページ 今月の星空 オンラインショッピング お支払い方法など スターライトキャラバン 会社概要