星空案内はこちらのPDFファイルと一緒にお読みください
今日から5月。今年の春は穏やかな日が続き、草花が美しく芽吹く季節になりました。ゴールデンウイークには、山や高原など星空のきれいなところに出かけられる方も多いことでしょう。 |
この時期は季節風が弱まることや、中国大陸からの黄砂の影響もあり、晴れてもなかなかきれいな星空が見えない日も多いのですが、風向きが変わると空がとても青く、きれいな星空が見られるときがあります。今月、太陽が沈んだ後の西の空に、金色に輝く星が見えます。この星は木星です。木星までの距離は、光の速さで約40分かかりますが、太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡でも表面の模様が良く見えるます。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。 |
![]() MZT824RF ズームアイピース使用 マイクロフォーサーズミラーレスカメラ |
![]() ポルックスとカストルより少し高い空には、不気味に赤く輝く星があります。この星が火星です。今月の火星までの距離は光の速さで約12分で、1月12日に地球に最接近し、少しずつ地球から遠ざかって、だんだん小さく見えるようになります。 |
今月、火星が輝いているのはかに座になります。このゴールデンウイーク中、3月のこのページで紹介したプレセペ星団M44のすぐ近くを、火星が通過していく様子が見られます。見かけ上最もプレセペに接近するのは5月5日ですが、ゴールデンウイーク中はすぐ近くに見えていて、双眼鏡を使えば、火星とプレセペを一つの視野の中に見ることができるので、ふだんは街明かりで夜空が明るくプレセペが見つけにくい場所でも、火星を目印にしてすぐ近くのプレセペを見つけることができるはずです。是非この機会にご自身の目でプレセペを見つけてみてください!。 | ![]() セレストロン CPC1100-J撮影した火星 MZT824RF ズームアイピース使用 マイクロフォーサーズミラーレスカメラ ![]() 4月30日のプレセペと火星 当社事務所にて FH-842K7C双眼鏡 + スマートフォン内蔵カメラ スマートフォン to スコープアダプタ easy使用 |
![]() ゴールデンウイーク中の プレセペと火星の位置 プリントアウト用の白バックの画像はこちら 水色の円は当社オリジナル FH-842K7C双眼鏡の視野です |
ふたご座やかに座から目を北の空に移すと、高いところに北斗七星が見つかります。北斗七星は、明るい星が並ぶ見つけやすい星の連なりですが、おおぐま座という大きな星座の一部です。おおぐま座には、3月のこのページで紹介したM97とM108や、昨年3月のこのページで紹介したM81とM82など、小望遠鏡でも楽しめる銀河がたくさんあります。 北斗七星の南には、春の夜空では数少ない一等星、しし座のレグルス(約79光年)があります。しし座というと、11月のしし座流星群で有名ですが、実際に宵の空に見えるのは春の季節になります。しし座には、先月のこのページで紹介したM65・66があります。 また、北斗七星は北極星をさがす目印にもされますし、柄の部分のカーブをそのまま延ばして、春の星の中で最も明るいうしかい座のアークトゥルス(約37光年)・おとめ座のスピカ(約260光年)へと続く春の大曲線の一部としても使われます。 |
りょうけん座の球状星団M3のシミュレーション画像 20cmクラスの望遠鏡で見るとこのように見えます
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その途中、春の大曲線の内側にあるりょうけん座という小さな星座には、M3という球状星団があります。M3は地球から約32,300光年の距離にある天の川銀河(私たちの銀河系)の中の天体で、球状星団という名前の通り星がボール状に集まっていて、天の川銀河(私たちの銀河系)の外側を取り巻くように存在する天体です。その構造や成り立ちなど、いまだに謎の多い天体のひとつです。 |
この時期になると、夜半すぎにはもう夏の星座が顔を出してきます。東の空の中ほどには、明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座のベガ(25光年)・わし座のアルタイル(17光年)・はくちょう座のデネブ(2600光年)で作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」と「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。こと座の中には、昨年7月のこのページで紹介したM57があります。また、夏の大三角のほぼまん中、はくちょう座のくちばしにあたるところには、昨年7月のこのページで紹介したアルビレオという星があります。そのアルビレオのすぐ近くには2022年8月のこのページで紹介したM27と呼ばれる星雲や、2023年9月のこのページで紹介した球状星団M71もあります。さらに、ベガよりさらに高い空には、2022年7月のこのページで紹介したヘルクレス座の球状星団M13も見えています。南の空にはさそり座のアンタレスも見えています。 |
![]() 海から昇るさそり座と夏の天の川 20mmF2.2 + APS-Cカメラ 15秒露出 千葉県勝浦市にて撮影 4時間半のタイムラプスムービーはこちら ![]() 天体望遠鏡で見た昼間の金星 Nexstar Evolution 6-J MZT824RF ズームアイピース使用 マイクロフォーサーズミラーレスカメラ |
その金星と並ぶように、もう一つ黄色っぽく輝く星も昇ってきます。この星が土星です。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。 この輪は、土星の直径(約116,000km)に対してわずか20mの厚さしかない円盤のため、地球からの見かけ上真横になったときと太陽に対して真横になったときには、輪が消えたように見える現象が起こります。土星は太陽の周りを約30年かけて公転しているので、その現象は約15年おきに起こるのですが、5月7日に太陽に対して輪が真横になり、この前後数日はほとんど輪が見えない状態になります。是非、天体望遠鏡で輪の細くなった土星をご自身の目で確かめてみてください。 |
![]() Nexstar Evolution 6-Jで撮影した土星 MZT824RF ズームアイピース使用 マイクロフォーサーズミラーレスカメラ 2024年8月3日撮影 同時に撮影したMP4動画はこちら(7.4MB) |
金星・火星・木星・土星などの惑星たちは、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日スケッチしていくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。そして2006年には、冥王星が惑星から除外されました。その太陽系宇宙の変遷をこちらのページにまとめています。 このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。 |
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惑星や星雲星団の観望に最適な望遠鏡ラインナップ | ||
各マークについての解説はこちら | ||
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