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星空案内はこちらのPDFファイルと一緒にお読みください

 残暑お見舞い申し上げます。この夏は全国的に連日の猛暑となりましたが、9月に入ると少しずつ秋の気配も感じられるようになってきます。

 今月8日(月)未明(7日深夜)には、日本で見られるものとしては3年ぶりとなる皆既月食が見られます。この月食についてはこちらのページで紹介しています。

 9月の夜空は夏の星座が空の高いところに見え、まだまだにぎやかな季節です。午後9時ごろの星空のようすを見ると、空の高いところに明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座ベガ(25光年)・わし座のアルタイル(17光年)・はくちょう座デネブ(2600光年)で作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。

 また、夏の大三角のほぼまん中、はくちょう座のくちばしにあたるところには、先月のこのページで紹介したアルビレオという星があります。このアルビレオのすぐ近くにあるこぎつね座という星座の中には、先月のこのページで紹介したM27と呼ばれる星雲や、2023年9月のこのページで紹介した球状星団M71もあります。
 さらに、はくちょう座のデネブから天の川に沿って北に行ったところに、M39という散開星団があります。星空のきれいな場所では、肉眼でも天の川の中にぼんやりと光のしみのように見ることができる星団で、双眼鏡や低倍率の望遠鏡で見ると、おなじくらいの明るさの星がバラバラっと散らばっている様子がとても美しい星団です。

 M39は天の川銀河(私たちの銀河系)の中の天体で、地球から約810光年と比較的近い距離に有るため、このように低倍率の望遠鏡でも大きく広がって見えるわけです。

はくちょう座散開星団M39のシミュレーション画像
20倍くらいの倍率で見るとこのように見えます

セレストロン Nexstar+での導入方法
「3」(Deep Sky)キー→メシエ
→「39」をキーパッドから入力

Sky-watcher Gotoドブソニアン
ケンコーSkyExplorerでの導入方法
「4」(メシエ)キー→
→「39」をキーパッドから入力

Meade オートスターでの導入方法
Object→Deep Sky→Messier Objects
→「39」をキーパッドから入力


一般の望遠鏡や双眼鏡での導入方法はこちら

 こんどは、夏の大三角から南西の空の低いところを見てみると、さそり座アンタレス(620光年)が見えています。さそり座には、アンタレスのすぐ西にある球状星団M4や、2012年7月のページで紹介したさそりのしっぽの毒針の先あたりにあるM6M7という2つの散開星団があり、いて座にも2014年8月のこのコーナーで紹介したM11M8など、たくさんの星雲星団があります。

 この方角は私たちの天の川銀河の中心方向にあたるため、明るく太い天の川が見えます。是非月明かりのない日に、空の暗いたころに出かけて見てみてください。きっと宇宙の広がりを感じることができるはずです。


夏の天の川
6.5mmF2円周魚眼レンズ + APS-Cミラーレス
30秒露出 固定撮影 岩手県八幡平にて撮影
 一方、東の空に目を向けると、すでに秋の星座たちも昇ってきています。秋の星座は明るい星が少ないですが、その中で空の低いところからぽつんと黄色っぽく輝く星が昇ってきます。この星が土星です。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。
 この輪は、土星の直径(約116,000km)に対してわずか20mの厚さしかない円盤のため、地球からの見かけ上真横になったときと太陽に対して真横になったときには、輪が消えたように見える現象が起こります。土星は太陽の周りを約30年かけて公転しているので、その現象は約15年おきに起こるのですが、5月7日に太陽に対して輪が真横になり、この前後数日はほとんど輪が見えない状態になりました。是非、天体望遠鏡で輪の細くなった土星をご自身の目で確かめてみてください。

Nexstar Evolution 6-Jで撮影した土星
MZT824RF ズームアイピース使用
マイクロフォーサーズミラーレスカメラ
2024年8月3日撮影 
同時に撮影したMP4動画はこちら(7.4MB)
 夜が更けて明け方の1時ごろになると、空の高いところにアンドロメダ座アンドロメダ大銀河M31おうし座プレアデス星団M45も見えるようになり、東の空からはもう冬の星座のオリオン座なども見えるようになります。

 そのオリオン座の北(左)に、煌々と輝く木星が目立って見えています。木星までの距離は光の速さで約40分かかります。木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡でも表面の模様が良く見えます。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。

 木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。

 さらに明け方3時ごろになると、木星よりさらに低い東の空か明けの明星金星が昇ってきます。今月の金星までの距離は光の速さで約12分で、3月21日に太陽と地球の間を通過する内合を過ぎ、だんだんと地球から遠ざかっているところです。

 水星と金星は地球より内側をまわっているので内惑星と呼ばれています。内惑星は、地球と太陽との位置関係により、見かけの大きさと明るさが変化します。その様子はこちらのページで解説しています。


セレストロン CPC1100-J
で見た木星
マイクロフォーサーズミラーレスカメラで撮影


天体望遠鏡で見た昼間の金星
Nexstar Evolution 6-J
MZT824RF ズームアイピース使用
マイクロフォーサーズミラーレスカメラ
 金星・火星・木星・土星などの惑星たちは、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日スケッチしていくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。そして2006年には、冥王星が惑星から除外されました。その太陽系宇宙の変遷をこちらのページにまとめています。

 この時間になると、
 このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

●このコーナーより商品をお申し込みの場合、代金のお支払いはクレジットカード・Amazonアカウント・Yahoo!ウォレット・代金引換・銀行振込・郵便振替・コンビニ決済(NP後払い)・ショッピングクレジット(分割払い)がお選びいただけます。はじめてご利用の方や、決済方法など詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。

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各マークについての解説はこちら
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